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神奈川県川崎市宮前区で宮前親子学級を企画・運営しているグループ、宮前おやこの会「おひさま」のブログです晴れ
ひとりめの育児は「これでいいのかな?」と不安や悩みがつきもの。ブログでは育児&育自のエッセンスと私たちの活動内容を紹介していまするんるん
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19年度 第12回親子学級[2019年11月21日(Thu)]
2019年度 第12回親子学級
『地域で味方を作ろう』


今回はスクールソーシャルワーカーの入海英里子さんにお話をしていただきました。

~入海さんの紹介~
憩いの家のスタッフとして問題を抱える子ども達と暮らした経験から、加害者とされる子どもの被害者性や人権に着目すること、また子どもたちの孤独感に寄り添う事の難しさ、大切さを痛感。以降、少年や障がいのある人に関わる仕事をし、2008 年から 地方自治体のスクールソーシャルワーカーとして活動。現在、私立自由学園スクールソーシャルワーカー、日本スクールソーシャルワーク協会会長、白梅学園非常勤講師。親子学級では 2016年度から毎年講師として来て頂き、今年で4年目となります。


■入海さん自己紹介■
大学を卒業してすぐに憩いの家に住む。

※憩いの家とは・・・

『 自立援助ホーム 』という、親のいない、または親の役割を果たしてもらっていない家庭の子が養護施設を出たあとに住む場所のこと。
児童福祉法により養護施設には中学生まで居ることができるが、高校に行けない子や行かない子は養護施設を出なければならない。
高校に行かずに社会に出されても、社会性がないためうまくいかず働き場所がなくなり、お金がなくなって犯罪に手を出してしまい少年院に行くが、少年院を出たあとに帰る場所がない。そういう子ども達を受け入れるのが、憩いの家。

親から虐待を受けたり育児放棄された子ども

自己肯定感が低く社会性も低い

自分自身が大切にされてきていないし自分を大事にできない

人を大事にすることが理解できない

子ども達が幸せになるために、愛情を注ぎ大切にする(怒るところはしっかり怒る)事で社会に出て生活できるようになる手助けをするのが憩いの家での仕事だった。
今ではその経験を活かし、もう少し早い段階で何かできることはないかという想いからスクールソーシャルワーカーという仕事をしている。


■スクールソーシャルワーカーとは■

問題を抱えた子どもの環境を調整するために、家庭・学校・地域と協力しながら活動する仕事。ソーシャルワーカーはスクールやメディカル、色々なところにいる。学校にはカウンセラーさんもいるので一緒に連携しながらケアしていくこともある。
・カウンセラー ⇒心のケア
・ソーシャルワーカー ⇒子ども達の周辺の環境を整えて寂しい思いをさせないようにする

★家庭:両親が物理的にも心理的にも余裕がない状態でなかなか子どもに愛情を(本当は愛情があるけど)繋げられない。そんなときにソーシャルワーカーが少しでも子どもとつなげていく。

★学校:先生の指導方法・考え方を変えることや、学校内に子どもの立場に立って考えてくれる(愛してくれる)存在を探す&作る。

★地域:地域との連携(子ども家庭支援センター、子ども発達支援センター、児童相談所、病院など)と繋げていく。子どもが孤立しないよう受け入れてもらえるように近所の方々とも連携する。

不登校・自傷・非行・他害をする子どもたちは裏では悲しい、つらい、苦しい、痛い、愛してほしい、大切にして欲しい、認めて欲 しい、信じて欲しいと思っているので、分かったよ、大丈夫だよ、愛すよ、信じるよ、大事にするよみたいなネットワークを作り、背景に着目をして痛みに手当をするのがソーシャルワーカーの仕事。


■自己肯定・自尊感情■

自己肯定と自尊感情は両方同じ意味で、自分を認めてあげたり否定しないこと。これはとても大事。非行に走ってしまうような子達だけが自尊感情が低いわけではない。

「〜ができるから可愛い、大切だよ」× ではなく
「あなたの存在そのものが大切だよ」◎ と言うことが自尊感情に働きかけること

自尊感情を育てることは、家庭のほうがより大きく育てることができる


■「在る」と「する」のちがい■

「在る(ある)」
自己肯定感。自分は大丈夫。生まれてきてくれてありがとう。存在そのもの、命そのものが大切。
在るは、養育を保障し、基礎的自尊感情を保障する。これらが土台となり、保障された上で「する」になる。

「する」
自己効力感。自己有用感。例えば自分から進んで挨拶「する」、勉強ができる、時間を守れる、など学校で行われていること。
するは、教育を保障し、社会的自尊感情を保障する。
土台の「在る」がきちんと作られて保障されている上で「する」が乗っかってくる。

家庭とは・・・

「在る」を保障するスペシャルな場所。「生まれてきてくれてありがとう!」と言える場。存在そのものを認めてあげられる場。

※褒めて育てる
「する」を保障しているが、褒めるだけで育つと社会的自尊感情だけが肥大して「在る」の土台がなくグラグラしてしまうこともある。

「在る」の言葉で伝えてあげて欲しい。
出しおしみせずに『好き』を伝えてあげることが大切。触れ合うことも大事。



■思春期について■

思春期になると憎たらしいこと言ってくるが、憎たらしいことを言うのはいい。反抗期だから仕方ない 。子どもが反抗してきたら「私はよく育ててるな〜」と思えばいい。
思春期は苦しいものなので、悩んでいる子には悩ませてあげればいい。


子どもが反抗期でどうしようもなくなった時、子どもに言ってあげられるコトは、
「あなたの存在が大好きで、大切だよ」
「生まれてきてくれてありがとう」
「大丈夫」

これが伝われば大丈夫



■3つの「大」■

私たち親の願い=“子どもに幸せに生きて欲しい”・・そのために親ができること

「大」好き=だいすき
「大」事 =だいじ
「大」丈夫=だいじょうぶ

これをいっぱい伝えること。
大人が色々なレールを敷くよりも、この 3つの「大」を伝えていると自分の道を自ら進んでいく。もし失敗しても、子どもはその失敗を糧にして自分の道を進んでいける。


■成長を妨げるかかわり■

否定・比較・暴力的コミュニケーョン
子どもは叩かれた「理由」を覚えておらず叩かれる「恐怖」しか覚えてない(=叩いても教育にはならない)
イライラして子どもにあたってしまう時は、イライラしないことを目標にする。

比べない!
子どもは、その子以上でも以下でもなく、その子自身が大事。
親子で相性が合わないと兄弟間・お友達・理想の子ども像と比べてしまう。
自分が子どもと相性が合わなくても、子どもと相性が合う人は他にいるので、その誰かの手を借りるといい。

子どもは自分とは違う
親(自分)の失敗を子どもで取り返そうとしないこと。
子どもがキラキラしてやっているなら習い事をやらせてもいいが、子どもに無理に習い事ばかりさせると「在る」がぐらついてしまう。


■理想の子ども像の真逆でいい■

親は何でもできる子を求めてしまっているし学校でも求められてしまう。
家では『ぼけ〜』『ぼやぁ〜』『言われたこともやらない』くらいのダメダメ〜を保障してあげよう!!ご飯を食べて、歯を磨いて、お風呂に入って(たまにサボってもOK?!)、よく寝てくれればいい。


■友達は100人も要らない■

「お友達とうまくいっていますか?」と面談で聞く親が多い。
子どもに「あなたの存在は誰かがいることで存在価値が上がるのではなく、存在そのものが価値のあることだよ」としっかり伝えて保証していく。
ひとりでも大丈夫。自然と何かをきっかけに仲良くなるから。無理やり作らなくて大丈夫。そうすると自然とちゃんとした友達ができる。それまで待てばいい。
ママも、子どもの為に相性が合わない相手と無理に付き合う必要はない。


■遊びを保証してあげよう■

子どもは遊ぶことが仕事!(週 1 塾、週 6 遊びぐらいで!)
“遊び”で子どもは育つ。外の遊びは特に五感を使って遊ぶので、幼少期はその五感をたくさん使って遊ぶこと。


子どもは悪
A:あぶない
K:きたない
U:うるさい

子どもは危ない、きたない、うるさいものである。
大人はキレイにしよう・危なくない所を通らせよう・うるさくしないようにしようしてしまう。
けれど、小さい頃にきっちりAKUを発揮出来たら自然と発散できる人間になるので、世の中を楽しめる人間になれる。小さい頃から習い事漬けで勉強ばかりしていたら、世の中楽しくない。世の中が楽しいと信じる力が身に付かない。

子どもの成長=AKU を保障してあげよう。 子ども自身が歩んでゆく道を保証、親が勝手にレールをひかない。子ども自身が切りひらいていく。


■子どもの幸せのために■

子どもの幸せのために一番大切なのは大人の幸せ。

子どもからみて大人は幸せそうに見えない。
自分のこと(自分の子どものこと)を誰かと比較していて、いつも劣等感をもっていたりしている

自己否定(他人・ 理想のお母さん像と比べている)

「誰かと比べない」ことの大切さは親も同じ!

@理想のお母さん像でなくていい!
自分に「ダメ」を保障すること。私自身を生きることを意識する。実際には「私」は物理的に後回しになるけど気持ちのところで後回しにしない「私」を大切にする。

A「ま、いっか」を大切に
なんでも真面目にやりすぎない。「私は私だから」「ま、いっか」を大切に。
本当にやりたいと思えばやるのでその時まで待てばいい。

B 自己否定をしない
人と比べがちだけど、人と比べなくていい。「私」で満足して生きること。

「私」を大切にできている人の子どもは幸せ。私は私以上でも以下でもない「大切な私」子どもに言うのならば、まずは自分に言う!

→親が子どもを愛しているよりも、子どもの方が圧倒的に親を愛しているし、圧倒的によく見ているし、親を好き。親自身が満足して生きる、親が幸せに生きることは子どもを幸せで豊かで幸せにする。

“言った”ように子どもは育つのではなく、“やった”ように子どもは育つ
→自分自身(親)がどういう風に生きているかを子どもは見て育つ



■自分の幸せのために=子どもの幸せのために■

自分に味方を作ることは本当に大事。わがまま(自分のあるがまま)に味方をつくれば、本当の自分の味方ができる。

私は私がなにをするか、自分で選んで決めていい

私は自分のよいところや、能力をちゃんと認めてもらっていい

私は誰かに自分の感情を伝えていい

私は自分の意見や価値観を正直に相手に伝えていい

私は他の人の気持ちにではなく、 自分の気持ちに添って「はい」「いいえ」を言っていい

私は自分の一番の希望をいつでも相手に伝えていい

私は気持ちや考えが変わったら決めたことを変えていい

私は“わたし”のままでいい


等身大の自分に「I’m O.K.」と思えていること
「自由」 我がままである自分が選ぶ
同調圧力からの解放 「私は私を生きる」



ペン学級第12回の保育室だより(子ども達の名前はすべて仮名です)
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