
19年度 第4回親子学級[2019年09月26日(Thu)]
2019年度 第4回親子学級
『「アリサ」から見た子どもの発達』
今回は、帝京大学教授の杉本真理子先生にお話を伺いました。
■子どもの「やりたい」を尊重する■
子どもは、親が手をかけ過ぎなければ、自分の力を発揮し子ども同士で成長していく。
“子どもに何かをさせる保育”は一律になるべく早く、上手に、効率よく保育が進むのを良しとしているが、早く字を読める必要はない。字が読めると絵本を見ても絵を見なくなる。
■「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではない■
レイチェル・カーソン作『センス・オブ・ワンダー』の紹介。
子どもたちは美しいものを美しいと感じる。知らない物に出会うと感動したり、思いやったり、たくさん味わったものはもっと知りたいと思い、子どもに身に付いていく。
■エリクソンの心理社会的発達理論■
乳児期=基本的信頼 対 不信の時代
世の中は自分に良くしてくれるかそうでないか、基本的信頼を得るか不信を得るか。
不信に偏って世の中はなるべく何もしない方が安全だと思ってしまって育っている子どももいる。
毎日同じことと思うかもしれないが、赤ちゃんの基本的信頼感を育むために生活する。
幼児期=自律性 対 恥・疑惑
しつけが強くて失敗を責め立てると自己防衛する。自己防衛しているのに秘密などを人目にさらされる。自分を守っても守り切れない、自己疑惑に陥ってしまう。
失敗するのは当たり前。一緒に始末して失敗をこうやったら大丈夫だねと声をかける。それが励ましになる。
児童期=自主性 対 罪悪感
将来的に自主性が育っているかどうかは大きな問題。自主性が育っていると自分の人生に積極的。『〜してはいけない、言う通りにしなさい』と言われ続けたら言われたことしかしない人間になる。
学童期=勤勉性 対 劣等感
生きていくための様々なことを身につける時代。自主性が育ってないと課題が出てきたとき逃げ出したくなる。
『危ない︕ 汚い︕ 早く︕』と子どもの「やりたい気持ち」をつぶしてはいけない。
子どもは何でも早くできないし、上手にはできない。失敗をたくさんするが、責めないであげて欲しい。人生大丈夫と伝えよう!
致命的な失敗はそんなにあるものではない。どうしたらうまくいくのか、子どもに試行錯誤のチャンスをあげて欲しい。
『「アリサ」から見た子どもの発達』
今回は、帝京大学教授の杉本真理子先生にお話を伺いました。
■子どもの「やりたい」を尊重する■
子どもは、親が手をかけ過ぎなければ、自分の力を発揮し子ども同士で成長していく。
“子どもに何かをさせる保育”は一律になるべく早く、上手に、効率よく保育が進むのを良しとしているが、早く字を読める必要はない。字が読めると絵本を見ても絵を見なくなる。
■「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではない■
レイチェル・カーソン作『センス・オブ・ワンダー』の紹介。
子どもたちは美しいものを美しいと感じる。知らない物に出会うと感動したり、思いやったり、たくさん味わったものはもっと知りたいと思い、子どもに身に付いていく。
■エリクソンの心理社会的発達理論■
乳児期=基本的信頼 対 不信の時代
世の中は自分に良くしてくれるかそうでないか、基本的信頼を得るか不信を得るか。
不信に偏って世の中はなるべく何もしない方が安全だと思ってしまって育っている子どももいる。
毎日同じことと思うかもしれないが、赤ちゃんの基本的信頼感を育むために生活する。
幼児期=自律性 対 恥・疑惑
しつけが強くて失敗を責め立てると自己防衛する。自己防衛しているのに秘密などを人目にさらされる。自分を守っても守り切れない、自己疑惑に陥ってしまう。
失敗するのは当たり前。一緒に始末して失敗をこうやったら大丈夫だねと声をかける。それが励ましになる。
児童期=自主性 対 罪悪感
将来的に自主性が育っているかどうかは大きな問題。自主性が育っていると自分の人生に積極的。『〜してはいけない、言う通りにしなさい』と言われ続けたら言われたことしかしない人間になる。
学童期=勤勉性 対 劣等感
生きていくための様々なことを身につける時代。自主性が育ってないと課題が出てきたとき逃げ出したくなる。
『危ない︕ 汚い︕ 早く︕』と子どもの「やりたい気持ち」をつぶしてはいけない。
子どもは何でも早くできないし、上手にはできない。失敗をたくさんするが、責めないであげて欲しい。人生大丈夫と伝えよう!
致命的な失敗はそんなにあるものではない。どうしたらうまくいくのか、子どもに試行錯誤のチャンスをあげて欲しい。
Q:夫は子どもに理屈はまだ分からないと思って型を教えたがる。先生はなぜその型になるかの経験をさせるのが大事と仰っていたが、さじ加減が現実的に難しい。
A:歌舞伎役者の子どもたちは全部型で教え込む。でもできた時にはすごくほめる。
日本は型のあるものが多い。子どもは型にはめたほうが良いという人もいる。だけど、型だけで理由が分かっていないと、型から外れた時に動けなくなる。理屈が分からなくても子どもに言ってあげてほしい。
子育てのパートナーに育児方針を相談するのは良い。でも育児方針が一致できなくても良い。
「ジュースはあげないようにしているからあげないでください」と周りに頼むのではなく「おばあちゃんのところではジュースもらえて良いね」「色んな人が世の中にいるよ」と子どもに言ってあげてほしい。
Q:「ごめんなさい」をいつから言わせるか、本人に思ってもらうか。
A:言葉をだけを言わせたいのか、ごめんねという気持ちを思わせたいのかで全然変わってくる。
ごめんねを本当に言うにはいろんなことが整う必要がある。
自分のしたことが相手にとってどういう意味をもっているかというのが分かって初めてごめんねができる。そうなると年齢では測れない。
他の人の気持ちが分かるというのは子どもにとって難しいこと。「すみません。ほら、ごめんねは?」なんてことは言わないで「○○ちゃん泣いちゃったよ、イヤなんだって」ということから教えてあげる。
次回は、日本抱っこ法協会理事、シャローム共育相談室主宰の萩原光さんに『子どもの見方を知って味方になろう』というテーマでお話を伺います♪学級第4回の保育室だより(子ども達の名前はすべて仮名です)