
18年度 第5回親子学級[2018年10月04日(Thu)]
2018年度 第5回親子学級
『「アリサ」から見た子どもの発達』
今回は、帝京大学教授の杉本真理子先生にお話を伺いました。
■子どもたちはプロセスの中で学んでいる■
・寄り道を大事にして遊びの中で子どもは学ぶ
・「早く上手に効率よく」はできない
・上手になるためには失敗をいっぱいした方がよい
■「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではない■
レイチェル・カーソン作『センス・オブ・ワンダー』の紹介。
感覚、感激、感情を最大限に使い、その対象をもっと知りたいと思うようになる。大人が出来ることは、子どもが知りたがるように道を切り開いてやること。
生活と遊びの「体験」の中で感覚を駆使して「感じる」ことが大切。
■エリクソンの心理社会的発達理論■
乳児期=基本的信頼 対 不信の危機
・自己肯定し、世界肯定すること、この世に望み・希望をもつこと
・くつろぎ 睡眠の深さ 便意の良さ の快の経験
・快の経験がなく不信に陥っている子は、飲まない食べない排泄しない
・乳児期=母子の相互作用→「基本的信頼感」を育む
幼児期=自律性 対 恥・疑惑
・外からの命令や禁止を幼児自身が内在化していくプロセス
・「しつけ=不安や恐怖」ではなく、やがて「自分の足で立つような励まし」
・過度なしつけは自己防衛を生み、恥の感覚は自分は無力であると感じで自己疑念の念が生まれる
・幼児期=しつけ→「自律性」を培う
児童期=自主性 対 罪悪感
・自発的に動き、溢れるようなエネルギーで一つの目的の為に繰り返し、失敗しても怯まず、より的確に接近していくようになる。
・積極的な動きは他と衝突し敗北となるか、やりすぎて処罰をうけるかもしれないという不安・罪悪感を生むことにもつながる。
・時間はたっぷりある。失敗しても良い。
・児童期=遊び→「自主性」を養う
学童期=勤勉性 対 劣等感
・「自分は自分なりのことが出来る」という有能感が大事。
・優越感は「人より出来る=人と比べること」だから、裏には劣等感が隠れていたりする。
『危ない︕ 汚い︕ 早く︕』と子どもの「やりたい気持ち」をつぶしてはいけない。
子どもは何でも早くできないし、上手にはできない。見守るしかない。
失敗をたくさんするが、責めないであげて欲しい。
『そんなことだと人生が大変!』 ではなく『大丈夫、なんとかなる!』と伝えて欲しい。
致命的な失敗はそんなにあるものではない。
どうしたらうまくいくのか、子どもに試行錯誤のチャンスをあげて欲しい。
次回は、児童室の子ども達の様子を撮影したビデオを観てから、宮前区役所地域みまもり支援センターの柿崎さんに『子どもに遊びが必要なわけ』というテーマでお話を伺います♪
学級第5回の保育室だより(子ども達の名前はすべて仮名です)
『「アリサ」から見た子どもの発達』
今回は、帝京大学教授の杉本真理子先生にお話を伺いました。
■子どもたちはプロセスの中で学んでいる■
・寄り道を大事にして遊びの中で子どもは学ぶ
・「早く上手に効率よく」はできない
・上手になるためには失敗をいっぱいした方がよい
■「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではない■
レイチェル・カーソン作『センス・オブ・ワンダー』の紹介。
感覚、感激、感情を最大限に使い、その対象をもっと知りたいと思うようになる。大人が出来ることは、子どもが知りたがるように道を切り開いてやること。
生活と遊びの「体験」の中で感覚を駆使して「感じる」ことが大切。
■エリクソンの心理社会的発達理論■
乳児期=基本的信頼 対 不信の危機
・自己肯定し、世界肯定すること、この世に望み・希望をもつこと
・くつろぎ 睡眠の深さ 便意の良さ の快の経験
・快の経験がなく不信に陥っている子は、飲まない食べない排泄しない
・乳児期=母子の相互作用→「基本的信頼感」を育む
幼児期=自律性 対 恥・疑惑
・外からの命令や禁止を幼児自身が内在化していくプロセス
・「しつけ=不安や恐怖」ではなく、やがて「自分の足で立つような励まし」
・過度なしつけは自己防衛を生み、恥の感覚は自分は無力であると感じで自己疑念の念が生まれる
・幼児期=しつけ→「自律性」を培う
児童期=自主性 対 罪悪感
・自発的に動き、溢れるようなエネルギーで一つの目的の為に繰り返し、失敗しても怯まず、より的確に接近していくようになる。
・積極的な動きは他と衝突し敗北となるか、やりすぎて処罰をうけるかもしれないという不安・罪悪感を生むことにもつながる。
・時間はたっぷりある。失敗しても良い。
・児童期=遊び→「自主性」を養う
学童期=勤勉性 対 劣等感
・「自分は自分なりのことが出来る」という有能感が大事。
・優越感は「人より出来る=人と比べること」だから、裏には劣等感が隠れていたりする。
『危ない︕ 汚い︕ 早く︕』と子どもの「やりたい気持ち」をつぶしてはいけない。
子どもは何でも早くできないし、上手にはできない。見守るしかない。
失敗をたくさんするが、責めないであげて欲しい。
『そんなことだと人生が大変!』 ではなく『大丈夫、なんとかなる!』と伝えて欲しい。
致命的な失敗はそんなにあるものではない。
どうしたらうまくいくのか、子どもに試行錯誤のチャンスをあげて欲しい。
次回は、児童室の子ども達の様子を撮影したビデオを観てから、宮前区役所地域みまもり支援センターの柿崎さんに『子どもに遊びが必要なわけ』というテーマでお話を伺います♪



先生の言葉が胸に刺さります

