
公開講座『幼児期からの英語教育を考える』開催報告[2018年03月03日(Sat)]
『幼児期からの英語教育を考える〜どの子も伸びる共有型しつけのススメ〜』
というテーマで2月18日に内田伸子先生の講演会を開催しました。
内田先生は、発達心理学、認知心理学、保育学が専門で、十文字学園理事・十文字学園女子大学特任教授、福岡女学院大学大学院客員教授、お茶の水女子大学名誉教授です。
長年にわたり「こどもちゃれんじ」の監修に携わり、しまじろうパペットの開発、商品検証を手がけられて、NHK、教育テレビのコメンテーターなどでも活躍されています。
==講演会のまとめと感想==
【先生の主張】
小学校では英語“以外”に注力すべき
【どうして

実は小学校以前に英語学習をしても差はつかないことが実証されたため
【そこで必要なのはこの2つ

@子どもの主体的な遊び
A共有型しつけ
・考える余地を与える援助的サポート=「○○したら?」と提案する
・3つのH(ほめる・はげます・ひろげる)の言葉かけ
【結果

語彙力を高め、主体的に探索し、自律的に考えて行動する
↓
・自律的思考力(子ども自身で考える力)
・創造的想像力(学力基盤力)
につながり、
英語を含めたあらゆる技能習得に長期的視点で役立つ
〜余談〜
先生のなぞかけが心に残ったのでご紹介です

共有型しつけとかけて、盆栽と解く
その心は、松(待つ)と菊(聴く)
待って、子どもの心の声をしっかり聴くことが大事ということでした。
【受講者の感想】
・子どもが3歳で早期の英語教育が必要だと思っていたので、お話を聞いて安心しました。もっとゆっくり子どもの気持ちを第一に考え、子育てをしようと思いました。
・裏付けられた細かいデータを基にご講演して頂き、とても説得力の高いお話しに感動しました。なかなか時間の余裕がないと「強制型しつけ」になりがちですが「共有型」を今日からは意識して取り組んでいきたいと思います。子どもの質問に“正しく答えなきゃ”と思っていましたが“子どもに考えさせる”という選択肢にとても心が軽くなりました。
・「共有型しつけ」と「強制型しつけ」のお話しが心に残りました。まさに自分が強制型のしつけをしており耳が痛いです。ゆとりをもち、声のかけ方を改めたいです。英語教育について、調査・データを示していただき説明され、とても納得できました。
・子どもの声かけ、とても参考になりました。小2の娘の英語に関し、現在悩み中だったので勉強になりました。父親は早く始めた方が良いと思っているので、今日のお話を共有してみたいと思います。
【企画委員の感想】
・今まで知らなかったことがたくさん学べてよかったです。
「見える力ばかりではなく、発達が停滞しているように見える時に、こころ・からだ・脳の中で見えない力が成熟している」ということを聞いて、普段見えるところばかりで判断していることに気づきました。
・英語はできないよりもできた方が良いから、早くから取り組んだ方が良いと何となく思っていました。「自分で関心を持てば、あっという間に習得してしまう」というお話と、英語に限らず自分で生きていく力を身に付けてほしいと思ったときに、今しできないこと、今しかやってあげられないことがある!ということに気づかされました。具体的に必要なことをお話ししていただいたので、今日から実行したいと思います。
キーワード:遊びの大切さ