17年度 第13回親子学級[2017年11月30日(Thu)]
2017年度 第13回親子学級
『 先輩ママの話を聞いてみよう 』
今回は冒険遊び場ネットワーク/宮前区子どもの遊び場を考える会ポレポレ前代表の山岡洋子さん、自主保育いちにのさんの菊田恵里さん、あらもーどの堤響子さんの3名にお話を伺いました。
山岡洋子さんのお話
■プレーパークってどんなところ?
・心からやりたいと思った遊びを思い切りできる場所
子どもは怪我や失敗をしながら育っていくもの。プレーパークでは子どもがやりたいと思ったことを止めない。
・「やってみたい」のきっかけがある場所
ノコギリや金槌や釘を上手に使う大きな子を見て、小さな子がやってみようとすることもある。ハラハラする場面かもしれないが集中して何かをやろうとしている時は意外にも怪我をしない。
斜面にブルーシートをひいて水を流すだけのウォータースライダーや、木と木の間に張ったモンキーロープ、木から吊り下げたターザンロープやブランコなど・・・
子どもたちは「あぶないかな?けがしそうかな?」という限界ぎりぎりのハラハラと「いや、できるな。大丈夫だな。」という手応えの安心感の間を楽しんでいるみたい。
■子どもと二人きりの親子カプセルから出るきっかけ
子どもが歩けるようになった頃から外へ出るようになったけれど、長女は付きっきりで側にいて欲しがった。ずーっと砂場で遊ぶのを見ながら過ごす日々で「親子カプセル」だった。
そんな時に自主保育の子ども達に出会い、自分も参加するようになった。けれどメンバーがどんどん辞めていき、第二子も授かって生活リズムをつくるのも苦しくて、自主保育を辞めることに。
「母としてダメだったかな」と落ち込んでいた時にプレーパークに出会った。しかしプレーパークでもどんどん世話人が辞めていき、気づけばプレーリーダーとふたりきりに。プレーパークは楽しいけど継続していくのもまた疲れる。でも、なぜだか関わることを辞められないので、内の方で惹きつけられている何かがきっとあるんだなと思った。
■自分の「できない」を受け入れる
「プレーパークは子どものために必要だ」「やらないといけない」と思って一生懸命やってきたけれど、自分と子どもの気持が見えなくなったことがあった。「自分が得ているもの、惹きつけられているもの」に目が向くようになってから気持ちが楽になった。
自分の「できない」を受け入れて、みんなで集まって「できること」をやっていく場にいたことで自分を取り戻していけた気がする。そういう中で子どもも大人も育っていくことができる。
どんな人でも不安になったり悩んだり苦しんだりする。けれど誰が悪いわけでもない。子どもも、おかあさんも「大丈夫」だよ。
菊田恵里さんのお話
■子育てのイメージのギャップ
バリバリ働いていた頃に抱いていた「子育てのイメージ」は、実際に子どもが生まれてから感じたイメージとはギャップがあった。子どもが足かせのように感じ、重圧感に悩んでいた。「私が母でいいのかな?」と感じて子育てするのが辛かった。
■山との出会い
世界最高峰のエベレストへの登頂を女性で初めて果たした田部井淳子さんの講演会に行った。
一番頭に焼き付いたエピソードは、田部井さんがエベレストを目指そうと決意した時の話。田部井さんは36歳で2歳のお子さんがいた。当時1973年、紙おむつも普及していない頃だったので、布おむつを一ヶ月分(おおよそ200〜300枚)手縫いして、家を離れる間に子どもを預ける人達に布おむつを渡したとのことだった。
自分の子どもは当時1歳だったが「スイスとイタリアの間のある街へ行って山をみたい!」と思った。そこでまずは登山用のベビーキャリーで子どもを背負い、登山を想定した荷物を持って、宮前平から野川や蔵敷の支援センターへ徒歩で通ったりと日常の中でできるトレーニングをした。そんな日々を8ヶ月続けて、ついに現地へ。
5時間登って憧れていた風景の中に子どもと一緒に立ったとき、涙が出た。
子どものためじゃなく自分のために行った。けれど、子どもがいたからこそ出会える人がいた。大自然の中、ただ広いところでおもちゃも何もない。けれど、子どもは何もないなりに、どこにいても遊びを見つけていく。
■子どもと自分の限界を取っ払う!
1年に1回は家族でどこかへ旅行している。
テーマパークで子どもと大人が別々に過ごすのとは違う遊びの体験。旅行に限らず、思い切って家族揃って外に出てみて、皆で同じ体験をし、同じ方向を見ることで、得られるものがたくさんあった。
「子どもがいるから何も出来ない」と思っていたことでも、掘り下げて掘り下げて考えていくと、小さなステップを重ねれば実は実現可能かもしれない。
「子どもの限界をとっぱらおう!」子どもの限界を親から与えない、子どもがやろうとしていることを最初から止めない。「自分の限界もとっぱらおう!」子どもと同じように!
■子どもとの出会いは「くじ」
子どもが2歳の頃、自分が使っている砂場や滑り台に足を踏み入れた子を突き飛ばす「ワルっぷり」に悩んでいた。色々育児書も読んだりしたけれど何もかも参考にならないような気がしていた。
りんごの木の柴田愛子さんの講演会で「息子がワルなんですがどうすればうまくいくのか悩んでます」と質問したら「当たりくじひいたね!お人形サンみたいな子より、大変な子の方が育てていて楽しいよ。悪いことしちゃったら謝ればいいんだよ。」と柴田さんに言われた。
自分の育て方が悪いんじゃなくて「くじ」なんだ!「うちの子はこういう子」と受け止めることができて気持ちが楽になった。努力してもどうにもならないことはある。どうにもならないことは、ある程度あきらめちゃえばいい。
■自主保育での過ごしかた
自主保育いちにのさんでは、仲間と一緒に子どもたちを見守る。
自分の子どもも、よその子どもも同じように一緒に過ごす。当番じゃない日や体調が悪くなった日には子どもを仲間にお願いしたりする。
子どもに対して基本的にダメダメ言わないので、子ども達は自分たちで楽しいことを見つけていく。子どもが水道の水飲み口を指で押さえてピューっと水を飛ばして「見て!虹が出てるよ!!」と言うと、他の子ども達が「虹くぐりだ!」「トンネルだ!」などと言いながら、水めがけて飛び込んでいったり自由に遊んでいる。
一歩踏み出すことで得られる何かが必ずある。
この講座の企画委員に興味がある人もいるかな?この講座が終わったら是非チャレンジしてみて!
堤響子さんのお話
■「孤育て」からのスタート
他県から宮前区に移り住んだので、知り合いのいない中での孤育てだった。近くの公園や支援センターへ行ってみても、皆、子どもの方に意識がいくのでなかなか話をできず、知り合いも作りづらかった。
子育て関連の講座に参加したことをきっかけに「自分の周りの小さなつながり」ができ、講座の参加者と一緒に手仕事を楽しむうちに、サークル「あらもーど」ができた。
また、サークルやママさん達の勉強会に補助金が出るという話を聞き興味をもち、講座を2回開催した。講座中の保育を地域のおばちゃん達に頼んだので、ママ同士で集まっているだけでは知り合えない「地域のおばちゃんとのつながり」もできたし「子ども達同士のつながり」もできた。
■手仕事から地域活動に
区民会議フォーラムに参加したことをきっかけに稗原ゆ〜ず連絡会と出会い、手作りイベント「ゆ〜ずツクルブ」を開催。「地域につながりを持ちたいママ達のサークル」と「ママとつながりを持ちたい団体」とがつながった。
■私自身が楽しいと思えることを楽しむ
子どものことを一番に!と考えることよりも、自分の好きなように「私自身が楽しいと思えることを楽しんだこと」が地域とのつながりをもつことになれた。
子どもを他人に預けたり、自分が活動している場に連れて行ったり・・・親と一緒にあちこち行けば、自然に他人と関わり合いながら子どもが育っていく。
自分が楽しいと思ったことを続けてきたから、本当に気が合う人にも出会える。「子どもの友達のママ」ではなく「私自身の友達」ができ、「自分の周りの小さな関係」ができたことが、いまの「大きな地域の中での活動」につながっていった。
学級第13回の保育室だより(子ども達の名前はすべて仮名です)
『 先輩ママの話を聞いてみよう 』
今回は冒険遊び場ネットワーク/宮前区子どもの遊び場を考える会ポレポレ前代表の山岡洋子さん、自主保育いちにのさんの菊田恵里さん、あらもーどの堤響子さんの3名にお話を伺いました。
■プレーパークってどんなところ?
・心からやりたいと思った遊びを思い切りできる場所
子どもは怪我や失敗をしながら育っていくもの。プレーパークでは子どもがやりたいと思ったことを止めない。
・「やってみたい」のきっかけがある場所
ノコギリや金槌や釘を上手に使う大きな子を見て、小さな子がやってみようとすることもある。ハラハラする場面かもしれないが集中して何かをやろうとしている時は意外にも怪我をしない。
斜面にブルーシートをひいて水を流すだけのウォータースライダーや、木と木の間に張ったモンキーロープ、木から吊り下げたターザンロープやブランコなど・・・
子どもたちは「あぶないかな?けがしそうかな?」という限界ぎりぎりのハラハラと「いや、できるな。大丈夫だな。」という手応えの安心感の間を楽しんでいるみたい。
■子どもと二人きりの親子カプセルから出るきっかけ
子どもが歩けるようになった頃から外へ出るようになったけれど、長女は付きっきりで側にいて欲しがった。ずーっと砂場で遊ぶのを見ながら過ごす日々で「親子カプセル」だった。
そんな時に自主保育の子ども達に出会い、自分も参加するようになった。けれどメンバーがどんどん辞めていき、第二子も授かって生活リズムをつくるのも苦しくて、自主保育を辞めることに。
「母としてダメだったかな」と落ち込んでいた時にプレーパークに出会った。しかしプレーパークでもどんどん世話人が辞めていき、気づけばプレーリーダーとふたりきりに。プレーパークは楽しいけど継続していくのもまた疲れる。でも、なぜだか関わることを辞められないので、内の方で惹きつけられている何かがきっとあるんだなと思った。
■自分の「できない」を受け入れる
「プレーパークは子どものために必要だ」「やらないといけない」と思って一生懸命やってきたけれど、自分と子どもの気持が見えなくなったことがあった。「自分が得ているもの、惹きつけられているもの」に目が向くようになってから気持ちが楽になった。
自分の「できない」を受け入れて、みんなで集まって「できること」をやっていく場にいたことで自分を取り戻していけた気がする。そういう中で子どもも大人も育っていくことができる。
どんな人でも不安になったり悩んだり苦しんだりする。けれど誰が悪いわけでもない。子どもも、おかあさんも「大丈夫」だよ。
■子育てのイメージのギャップ
バリバリ働いていた頃に抱いていた「子育てのイメージ」は、実際に子どもが生まれてから感じたイメージとはギャップがあった。子どもが足かせのように感じ、重圧感に悩んでいた。「私が母でいいのかな?」と感じて子育てするのが辛かった。
■山との出会い
世界最高峰のエベレストへの登頂を女性で初めて果たした田部井淳子さんの講演会に行った。
一番頭に焼き付いたエピソードは、田部井さんがエベレストを目指そうと決意した時の話。田部井さんは36歳で2歳のお子さんがいた。当時1973年、紙おむつも普及していない頃だったので、布おむつを一ヶ月分(おおよそ200〜300枚)手縫いして、家を離れる間に子どもを預ける人達に布おむつを渡したとのことだった。
自分の子どもは当時1歳だったが「スイスとイタリアの間のある街へ行って山をみたい!」と思った。そこでまずは登山用のベビーキャリーで子どもを背負い、登山を想定した荷物を持って、宮前平から野川や蔵敷の支援センターへ徒歩で通ったりと日常の中でできるトレーニングをした。そんな日々を8ヶ月続けて、ついに現地へ。
5時間登って憧れていた風景の中に子どもと一緒に立ったとき、涙が出た。
子どものためじゃなく自分のために行った。けれど、子どもがいたからこそ出会える人がいた。大自然の中、ただ広いところでおもちゃも何もない。けれど、子どもは何もないなりに、どこにいても遊びを見つけていく。
■子どもと自分の限界を取っ払う!
1年に1回は家族でどこかへ旅行している。
テーマパークで子どもと大人が別々に過ごすのとは違う遊びの体験。旅行に限らず、思い切って家族揃って外に出てみて、皆で同じ体験をし、同じ方向を見ることで、得られるものがたくさんあった。
「子どもがいるから何も出来ない」と思っていたことでも、掘り下げて掘り下げて考えていくと、小さなステップを重ねれば実は実現可能かもしれない。
「子どもの限界をとっぱらおう!」子どもの限界を親から与えない、子どもがやろうとしていることを最初から止めない。「自分の限界もとっぱらおう!」子どもと同じように!
■子どもとの出会いは「くじ」
子どもが2歳の頃、自分が使っている砂場や滑り台に足を踏み入れた子を突き飛ばす「ワルっぷり」に悩んでいた。色々育児書も読んだりしたけれど何もかも参考にならないような気がしていた。
りんごの木の柴田愛子さんの講演会で「息子がワルなんですがどうすればうまくいくのか悩んでます」と質問したら「当たりくじひいたね!お人形サンみたいな子より、大変な子の方が育てていて楽しいよ。悪いことしちゃったら謝ればいいんだよ。」と柴田さんに言われた。
自分の育て方が悪いんじゃなくて「くじ」なんだ!「うちの子はこういう子」と受け止めることができて気持ちが楽になった。努力してもどうにもならないことはある。どうにもならないことは、ある程度あきらめちゃえばいい。
■自主保育での過ごしかた
自主保育いちにのさんでは、仲間と一緒に子どもたちを見守る。
自分の子どもも、よその子どもも同じように一緒に過ごす。当番じゃない日や体調が悪くなった日には子どもを仲間にお願いしたりする。
子どもに対して基本的にダメダメ言わないので、子ども達は自分たちで楽しいことを見つけていく。子どもが水道の水飲み口を指で押さえてピューっと水を飛ばして「見て!虹が出てるよ!!」と言うと、他の子ども達が「虹くぐりだ!」「トンネルだ!」などと言いながら、水めがけて飛び込んでいったり自由に遊んでいる。
一歩踏み出すことで得られる何かが必ずある。
この講座の企画委員に興味がある人もいるかな?この講座が終わったら是非チャレンジしてみて!
■「孤育て」からのスタート
他県から宮前区に移り住んだので、知り合いのいない中での孤育てだった。近くの公園や支援センターへ行ってみても、皆、子どもの方に意識がいくのでなかなか話をできず、知り合いも作りづらかった。
子育て関連の講座に参加したことをきっかけに「自分の周りの小さなつながり」ができ、講座の参加者と一緒に手仕事を楽しむうちに、サークル「あらもーど」ができた。
また、サークルやママさん達の勉強会に補助金が出るという話を聞き興味をもち、講座を2回開催した。講座中の保育を地域のおばちゃん達に頼んだので、ママ同士で集まっているだけでは知り合えない「地域のおばちゃんとのつながり」もできたし「子ども達同士のつながり」もできた。
■手仕事から地域活動に
区民会議フォーラムに参加したことをきっかけに稗原ゆ〜ず連絡会と出会い、手作りイベント「ゆ〜ずツクルブ」を開催。「地域につながりを持ちたいママ達のサークル」と「ママとつながりを持ちたい団体」とがつながった。
■私自身が楽しいと思えることを楽しむ
子どものことを一番に!と考えることよりも、自分の好きなように「私自身が楽しいと思えることを楽しんだこと」が地域とのつながりをもつことになれた。
子どもを他人に預けたり、自分が活動している場に連れて行ったり・・・親と一緒にあちこち行けば、自然に他人と関わり合いながら子どもが育っていく。
自分が楽しいと思ったことを続けてきたから、本当に気が合う人にも出会える。「子どもの友達のママ」ではなく「私自身の友達」ができ、「自分の周りの小さな関係」ができたことが、いまの「大きな地域の中での活動」につながっていった。
キーワード:外遊び





