
17年度 第10回親子学級[2017年11月09日(Thu)]
2017年度 第10回親子学級
『 自信がないって何だろう?〜自分を生かすコミュニケーション〜 』
今回は、親業インストラクターの松本純さんにお越しいただきました。
■相手に思いが伝わる効果的なコミュニケーション法
ゴードン・メソッドとは1962年にアメリカの心理学者トマス・ゴードン博士が開発した親のためのコミュニケーションを学ぶプログラム(親業)
1:聞くこと
相手の気持ちを聞いて、本当の気持ちを話すように接し、相手が何か困ったり悩んでいる時に相手が自分で解決出来るように手助けする
2:話すこと
自分の気持ちや考え方を、相手に率直に伝える
3:問題や対立を解くこと
相手の欲求と自分の気持ちが折り合わないときに、どのように解決するかを学ぶ
■コミュニケーションにはコツがある
日本は島国で「以心伝心」ということわざもあるけれど、今はきちんと言葉にしないと気持ちは相手に伝わらない。お互いを尊重するコミュニケーションで、自分の感情も相手の感情も大切にして、自分を生かすコミュニケーションをする。
■子どものタイプ
<ひまわりタイプ>
信用しやすく、育てやすい。太陽に向かって花を咲かせ、茎も太い。親が貶しても、回りが支えてくれる。
<バラタイプ>
葉が落ちやすく、風や日に弱く、虫が付きやすく、根腐れしやすい。でも「このバラは咲く!」と親が信じることが大切。「枯れる」と思えば枯れてしまう。『育つ!』と思えば育つ。よその子と比べず、その子どもの個性をちゃんと見て対応すれば、絶対に育つと、親が子どもの未来を信じる。親が子どもを信じないと、子どもも親を信じない。
■自己肯定感(自尊感情)とは
・自分を肯定すること
・自分を好きと感じること
・自分を信じること
・自分の価値観を感じていること
・自分を許せること
■自分の自己肯定感の低さが及ぼす影響
「○○するべき!」「○○であるべき!」と自分をしばる
↓
「出来ない自分」「しない自分」を許せない
↓
自分自身を責める(※)
↓
自分に自信が無くなる=自己肯定感が低くなる
↓
自分が子どもを責めやすくなる
↓
子どもも自己肯定感が低くなる
↓
子どもが他者を責める・いじめることにつながる
(※)反省することと自分を責めることは違う!自分を責めていると自己肯定感はどんどん低くなってしまう。
■自分に自信を持つために
・不完全な自分を受け入れる=あるがままの自分を認める
・自分と他人を比べない
・たくさん『 ありがとう 』を言う
『 自信がないって何だろう?〜自分を生かすコミュニケーション〜 』
今回は、親業インストラクターの松本純さんにお越しいただきました。
■相手に思いが伝わる効果的なコミュニケーション法
ゴードン・メソッドとは1962年にアメリカの心理学者トマス・ゴードン博士が開発した親のためのコミュニケーションを学ぶプログラム(親業)
1:聞くこと
相手の気持ちを聞いて、本当の気持ちを話すように接し、相手が何か困ったり悩んでいる時に相手が自分で解決出来るように手助けする
2:話すこと
自分の気持ちや考え方を、相手に率直に伝える
3:問題や対立を解くこと
相手の欲求と自分の気持ちが折り合わないときに、どのように解決するかを学ぶ
■コミュニケーションにはコツがある
日本は島国で「以心伝心」ということわざもあるけれど、今はきちんと言葉にしないと気持ちは相手に伝わらない。お互いを尊重するコミュニケーションで、自分の感情も相手の感情も大切にして、自分を生かすコミュニケーションをする。
■子どものタイプ
<ひまわりタイプ>
信用しやすく、育てやすい。太陽に向かって花を咲かせ、茎も太い。親が貶しても、回りが支えてくれる。
<バラタイプ>
葉が落ちやすく、風や日に弱く、虫が付きやすく、根腐れしやすい。でも「このバラは咲く!」と親が信じることが大切。「枯れる」と思えば枯れてしまう。『育つ!』と思えば育つ。よその子と比べず、その子どもの個性をちゃんと見て対応すれば、絶対に育つと、親が子どもの未来を信じる。親が子どもを信じないと、子どもも親を信じない。
■自己肯定感(自尊感情)とは
・自分を肯定すること
・自分を好きと感じること
・自分を信じること
・自分の価値観を感じていること
・自分を許せること
■自分の自己肯定感の低さが及ぼす影響
「○○するべき!」「○○であるべき!」と自分をしばる
↓
「出来ない自分」「しない自分」を許せない
↓
自分自身を責める(※)
↓
自分に自信が無くなる=自己肯定感が低くなる
↓
自分が子どもを責めやすくなる
↓
子どもも自己肯定感が低くなる
↓
子どもが他者を責める・いじめることにつながる
(※)反省することと自分を責めることは違う!自分を責めていると自己肯定感はどんどん低くなってしまう。
■自分に自信を持つために
・不完全な自分を受け入れる=あるがままの自分を認める
・自分と他人を比べない
・たくさん『 ありがとう 』を言う
「自分」を評価できる人 | 「他人」を評価する人 |
↓ | ↓ |
自分は頑張っている! こんなに良いところがある! | あの人は素敵だな・・ |
↓ | ↓ |
自分を認めることができる | 自分に自信がなくなる |
↓ | ↓ |
子どもにも自信をつけることができる | 子どもに自信をつけることができない |
■子どもの自尊感情を高めるために
「ありがとう!」「うれしいよ!」 =わたしメッセージ | 「えらいね!」「すごいね!」 =子どもへの評価 |
↓ | ↓ ↓ |
自分が役に立っているという実感 | |
↓ | |
子どもの自尊感情が高くなる | 自尊感情にならない |
■困ったことは誰の問題か?
困ったことを自分の問題として捉える
↓
自分の気持ち「イヤだなぁ」「困ったなぁ」に目がいく
↓
相手が目に入らない
↓
子どもが発しているSOSが見えなくなる
困ったなぁと感じた時に「自分の問題」にするのではなく「相手の問題=SOS」として捉えることが大切
■障害になるお決まりの12の型
1:命令(子どもに何かをするように/しないように言う、命令する)
2:脅迫(子どもにあることをすればどんな結果になるか言う)
3:説教(子どもに何をすべきか、すべきでないかを言う)
お互いにハッピーな時でないと説教は効果なし。効果のない説教はしない。
4:提案(どうしたら問題が解決出来るか、子どもに代わって答えを出してしまう)
5:論理(親の意見などで子どもの判断に影響を与えようとする)
6:非難(子どもに対して否定的な判断、評価を下す)
7:同意(子どもの言ったことに同意する)→気持ちとセリフが違う偽りの受容。
8:悪口(子どもの悪口を言ったり、馬鹿にしたりする)
9:解決(子どもの行動を分析したり、勝手に解釈したりする)→親が先回りして、子どもの気持ちを言ってしまう。
10:激励(励ましたり同情したりして、今の状態から抜けさせようとする)→欝の時など、いくら頑張れと言われても頑張れない時もある。
11:質問(親が問題を解決するために、質問して原因、理由を知ろうとする)
12:ごまかし(子どもの注意を他へそらし、親自身も問題から逃げようとする)→お菓子で気を紛らわせる等
■受動的な聞き方
・沈黙
・あいづち「そうなんだ。それから?」
・心の扉を開く言葉「それについて話してごらん」等
ペットボトルに水が満タンに入った状態では水がまったく動かないのと同じで、子どもの気持ちがいっぱいいっぱいな状態では、子どもも身動きできない。ペットボトルの水をコップに注いで中に空洞を作れば、ボトルの中の水が動きやすくなる。子どもの気持ちを外に吐き出させてあげれば、後は子どもが自分自身で考えたり、人の話しも聞けるようになる。
■能動的な聞き方
・繰り返す
・言い換える
・気持ちを汲む
■「わたしメッセージ」での対話法
@相手の行動
Aその影響
B自分の感情
↓
3部構成でわたしメッセージを怒らずに伝える。言わなくても分かるでしょ、とオーラを出すのはダメ。
例題)小学生の子どもが「今日は習い事に行かない」と突然言い出した
親は「困ったなぁ」と自分の問題として捉えると子どものSOSが見えなくなるので、前述の「障害となる12の型」を避けてわたしメッセージを子どもに伝える
対応例)
@「あなたが習い事にいかないと」
A「月謝の5千円をドブに捨てるみたいで」
B「お母さんは悲しい」
■「勝負なし」での対話法
どちらも勝ち負けなしで話し合いのできる手法。相手の気持ちを汲み、確認するだけ。
対応例)
「今日は習い事に行きたくないのね?」
↓
気持ちを汲んであげたことで「今日は頭が痛いんだよ」と子どもが気持ちを言える
■子どもが失敗・問題を起こしたとき
子どもが本当は何がしたかったのかを聞く。子どもに怒ったなら、どうして怒ったのか「気持ち」を伝える。
子どもを力で抑えつけていると、思春期に恨みが返ってくる。「どうせ親は自分の言うことなんか聞いてくれない」と思わせないよう、今から子どもの意見を尊重する。
■子どもにウソをつかれたとき
子どもがウソをつくとき=ウソをついてでも自分を守りたいとき
「ウソをつくくらい苦しかったんだね、困ったんだね」と共感する。そして、お互いがハッピーな気分になってから「お母さんはウソをつかれて悲しかったんだよ」と気持ちを伝える。
