
17年度 第4回親子学級[2017年09月28日(Thu)]
2017年度 第4回親子学級
『「アリサ」から見た子どもの発達 』
今回は帝京大学 教育学部で発達心理学や幼児教育を専門にされている杉本真理子教授にお越しいただきました。
先週見た映画「アリサ」を振り返って
子どもが「やりたいことをしたい!」と思うことが一番大事
長い話の絵本を100人の子どもがじーっと聞いて座っていられるのは「聞きたい」と思っているから。
回り道している間に学ぶことがたくさんある
組体操で上段に乗りたいけど3回崩れ、あきらめて下段になった子がいたが「自分で納得する」というプロセスが大事。大変だけど「自分でできるように待つ」のが大事。
子どもと数字の出会い
自分の手で泥団子を並べたり、さつまいもを並べながら10と100は全然違うと数を体にいれている。並べることが数学の始まりになる。
子どもと理科・物理の出会い
滑り台の上でビニールテープをひらひらさせたり、ゴミ袋を膨らませて子どもは自然と風で遊ぶが、先生は「今日は風で遊びます」なんて言わない。空気は見えないが、感じることが理科・物理につながる。
子どもと水
水は高いところから低いところへ流れる。水は姿を変えて、氷や雪になる。水の力は人間の役に立つが、時には人間を襲う脅威にもなる。小さいうちに水とたくさん遊ぶと、こういうことを学んでいく。
子どもと火
たき火に小さい子が近づくと、大きい子が危ないと教えてくれる。子どもから火を遠ざけるのではなく、安全に火を使うことを教えていくことが大切。
子どもと道具
チンパンジーの親は子に道具の使い方を教えず、子は親の姿を見て学ぶ。子どもは、とんかち、針通し、のこぎり、包丁、きりなどの道具を上手に使う。「水=もったいない」「火=危ない」「土=汚い」と子どもから遠ざけがちだが、人間が生きていく上で大事なこと。
幼児期は頭に詰め込むのではなく、直接の体験を通して遊びの中で学んでいくことが大切。
発達段階について
■基本的信頼
「自分は存在していいんだ」と思えること
■自律(やがて自分の足でたつ=自立)
「我慢する」「待つ」を自分でコントロールする始まり。
■自主性(幼稚園期)
自分でやりたいと決めたことをやり遂げることが大事。この時期に「やりたいと自分で決める」のではなく「やることを押し付けられる子」が多い。しっかりと自主性が育たないと、言われたことしかできない子になる。
■勤勉性(小学生=生きていく中で必要な技術・知識を取り込む)
環境が変われば必要なことも変わる。自主性の中で自分で取り組めると良い。ひとつのことをいっぱい調べる→楽しい→大学ではなく、小学生のうちにたくさんやるのが良い。
学級第4回の保育室だより(子ども達の名前はすべて仮名です)
ブログ担当 忍子のつぶやき
休みの日には、楽しそうなイベントを探しては予定をギュウギュウに入れてしまう私。
もっと子どものやりたい!に耳を傾けて、とことんつき合う時間も大切にしよう

『「アリサ」から見た子どもの発達 』
今回は帝京大学 教育学部で発達心理学や幼児教育を専門にされている杉本真理子教授にお越しいただきました。

子どもが「やりたいことをしたい!」と思うことが一番大事
長い話の絵本を100人の子どもがじーっと聞いて座っていられるのは「聞きたい」と思っているから。
回り道している間に学ぶことがたくさんある
組体操で上段に乗りたいけど3回崩れ、あきらめて下段になった子がいたが「自分で納得する」というプロセスが大事。大変だけど「自分でできるように待つ」のが大事。
子どもと数字の出会い
自分の手で泥団子を並べたり、さつまいもを並べながら10と100は全然違うと数を体にいれている。並べることが数学の始まりになる。
子どもと理科・物理の出会い
滑り台の上でビニールテープをひらひらさせたり、ゴミ袋を膨らませて子どもは自然と風で遊ぶが、先生は「今日は風で遊びます」なんて言わない。空気は見えないが、感じることが理科・物理につながる。
子どもと水
水は高いところから低いところへ流れる。水は姿を変えて、氷や雪になる。水の力は人間の役に立つが、時には人間を襲う脅威にもなる。小さいうちに水とたくさん遊ぶと、こういうことを学んでいく。
子どもと火
たき火に小さい子が近づくと、大きい子が危ないと教えてくれる。子どもから火を遠ざけるのではなく、安全に火を使うことを教えていくことが大切。
子どもと道具
チンパンジーの親は子に道具の使い方を教えず、子は親の姿を見て学ぶ。子どもは、とんかち、針通し、のこぎり、包丁、きりなどの道具を上手に使う。「水=もったいない」「火=危ない」「土=汚い」と子どもから遠ざけがちだが、人間が生きていく上で大事なこと。
幼児期は頭に詰め込むのではなく、直接の体験を通して遊びの中で学んでいくことが大切。

■基本的信頼
「自分は存在していいんだ」と思えること
■自律(やがて自分の足でたつ=自立)
「我慢する」「待つ」を自分でコントロールする始まり。
■自主性(幼稚園期)
自分でやりたいと決めたことをやり遂げることが大事。この時期に「やりたいと自分で決める」のではなく「やることを押し付けられる子」が多い。しっかりと自主性が育たないと、言われたことしかできない子になる。
■勤勉性(小学生=生きていく中で必要な技術・知識を取り込む)
環境が変われば必要なことも変わる。自主性の中で自分で取り組めると良い。ひとつのことをいっぱい調べる→楽しい→大学ではなく、小学生のうちにたくさんやるのが良い。



休みの日には、楽しそうなイベントを探しては予定をギュウギュウに入れてしまう私。
もっと子どものやりたい!に耳を傾けて、とことんつき合う時間も大切にしよう

