
15年度 第13回親子学級[2015年12月03日(Thu)]
2015年度 第13回親子学級
『つながっていく大切さ』
今回は、子育て・育児者支援グループわたぼうしの山田悦子さんにお越しいただきました。
■長男との関係
長男が4〜5歳で次男が2〜3歳の時、次男との時間を作る為に幸市民館で乳幼児学級や家庭教育学級を受講した。
次男は生まれつき心臓が悪くて、大きな手術を受けたが乳幼児学級の受講半年後に亡くなってしまった。埋められない大きな空白感とともに親子間・夫婦間の関係が悪化。「長男のことを次男の分もしっかり育てなければ」と思えば思うほどに子どもに対して拒否感が生まれていた。
長男は好奇心旺盛だったので習い事もたくさんやらせ、フリーの日は平日1日と日曜日しかない状態だった。習い事はやり始めると止められなくなり、「お金を払っているんだからちゃんとやって!」とプレッシャーをかけていた。
小学校4年生になると、授業中に席を立って何度も手を洗いに行ったり、「自分は汚いので自分が触った物はすべて汚れてしまう」と感じてしまうようになった。学校で保健の先生をしていた近所の人が「放っておくと重症になって外出できなくなることもある」と教えてくれたので、児童相談所に相談した。
そして病院の思春期外来に行ったところ「強迫神経症」と判った。
『子どもを自分の枠(理想)にはめようとしていて、子どもがその枠を飛び出そうとするとお母さんが抑え込めているので、その枠が窮屈になっている。お母さんがその枠を広げてゆったりゆっくり見てあげれば大丈夫』と先生からアドバイスされた。
アドバイスされたからといってすぐには変われなかったが、小学校5年生の頃から週3回パートを始め、子どもと少し距離を置き、自分の時間を作って少しずつ余裕が出来た。そして中学1年の時に幸市民館で仕事をするようになり、気づいたら子どもが手を洗わなくなっていた。
今は子どものことが大好きで「この子といられて幸せだ」と感じられる。
大学生の頃に一人暮らしをしていたが就職して自宅に戻ってきて、一緒に飲みに行ったりしている。
■支えてくれた仲間
辛かった時期をずっと支えてくれたのは、幸市民館で知り合った仲間。
乳幼児学級の受講仲間とは「プリティーマミー」というグループを作り、今でも一緒に出かけたりして楽しく集まっている。
子どもが小さい時は、子どもと一緒に公園に行ったり、工場見学に行ったり、当番制で企画し定期的に遊んでいた。子どもが大きくなると親だけで集まり今でも月1回くらい集まり、最近髪が薄くなったとお喋りしたり、夫のこと、介護のことなど話している。
市民館で知り合う仲間は、遠すぎず近すぎない関係がちょうど良い。
同じマンションとか同じ幼稚園とかは、近すぎて話したことが広まり噂になってしまうことが心配だけど、市民館にはちょっと広い範囲から集まって来ているのがちょうど良い。こんなこと言ったらどう思われるか・・とか気にせずになんでも安心して話せる関係が市民館仲間だと思う。
■気持ちを吐き出すこと
子育て中は、母親だからといって我慢しがち。コップに水が徐々に溜まって溢れてしまうように、ストレスも溜めてばかりでは溢れて爆発してしまう。溢れる前に、水をすくい取るようにストレスを取っていくことが大事。
人の悩みや話を聞くことによって、自分だけじゃないと安心できたり救われたりすることがある。
この学級の仲間でなくてもいいので、自分の気持ちをスッと話せる人、聞いてくれる人を一人でもいいから作って欲しい。子育てしていく中で支えになる。ぜひそういう仲間と出会ってほしい。
以上のお話を伺ってから、
・この場で話した事は外に持ち出さないこと。(安心な場所でなくなるから)
・話したくないことは話さなくてもOK。
・人の話したことに意見はせず聴きっぱなしで。
をルールにして、現在抱えている想いを一人ずつ話しました。
■さいごに
子育ては自分を責めてしまう。自分の性格を子どもに突き付けられる。
自分が苦労した分、他の人のことをわかってあげられる。相手のことを考えてあげられる自分がいるということ。
私自身も今日市民館に来て、みなさんからエネルギーを貰えた。色んな苦労はあるが、ぜひ手に手を取り合ってやっていって貰えたらと思う。
学級第12回の保育室だより(子ども達の名前はすべて仮名です)
『つながっていく大切さ』
今回は、子育て・育児者支援グループわたぼうしの山田悦子さんにお越しいただきました。
■長男との関係
長男が4〜5歳で次男が2〜3歳の時、次男との時間を作る為に幸市民館で乳幼児学級や家庭教育学級を受講した。
次男は生まれつき心臓が悪くて、大きな手術を受けたが乳幼児学級の受講半年後に亡くなってしまった。埋められない大きな空白感とともに親子間・夫婦間の関係が悪化。「長男のことを次男の分もしっかり育てなければ」と思えば思うほどに子どもに対して拒否感が生まれていた。
長男は好奇心旺盛だったので習い事もたくさんやらせ、フリーの日は平日1日と日曜日しかない状態だった。習い事はやり始めると止められなくなり、「お金を払っているんだからちゃんとやって!」とプレッシャーをかけていた。
小学校4年生になると、授業中に席を立って何度も手を洗いに行ったり、「自分は汚いので自分が触った物はすべて汚れてしまう」と感じてしまうようになった。学校で保健の先生をしていた近所の人が「放っておくと重症になって外出できなくなることもある」と教えてくれたので、児童相談所に相談した。
そして病院の思春期外来に行ったところ「強迫神経症」と判った。
『子どもを自分の枠(理想)にはめようとしていて、子どもがその枠を飛び出そうとするとお母さんが抑え込めているので、その枠が窮屈になっている。お母さんがその枠を広げてゆったりゆっくり見てあげれば大丈夫』と先生からアドバイスされた。
アドバイスされたからといってすぐには変われなかったが、小学校5年生の頃から週3回パートを始め、子どもと少し距離を置き、自分の時間を作って少しずつ余裕が出来た。そして中学1年の時に幸市民館で仕事をするようになり、気づいたら子どもが手を洗わなくなっていた。
今は子どものことが大好きで「この子といられて幸せだ」と感じられる。
大学生の頃に一人暮らしをしていたが就職して自宅に戻ってきて、一緒に飲みに行ったりしている。
■支えてくれた仲間
辛かった時期をずっと支えてくれたのは、幸市民館で知り合った仲間。
乳幼児学級の受講仲間とは「プリティーマミー」というグループを作り、今でも一緒に出かけたりして楽しく集まっている。
子どもが小さい時は、子どもと一緒に公園に行ったり、工場見学に行ったり、当番制で企画し定期的に遊んでいた。子どもが大きくなると親だけで集まり今でも月1回くらい集まり、最近髪が薄くなったとお喋りしたり、夫のこと、介護のことなど話している。
市民館で知り合う仲間は、遠すぎず近すぎない関係がちょうど良い。
同じマンションとか同じ幼稚園とかは、近すぎて話したことが広まり噂になってしまうことが心配だけど、市民館にはちょっと広い範囲から集まって来ているのがちょうど良い。こんなこと言ったらどう思われるか・・とか気にせずになんでも安心して話せる関係が市民館仲間だと思う。
■気持ちを吐き出すこと
子育て中は、母親だからといって我慢しがち。コップに水が徐々に溜まって溢れてしまうように、ストレスも溜めてばかりでは溢れて爆発してしまう。溢れる前に、水をすくい取るようにストレスを取っていくことが大事。
人の悩みや話を聞くことによって、自分だけじゃないと安心できたり救われたりすることがある。
この学級の仲間でなくてもいいので、自分の気持ちをスッと話せる人、聞いてくれる人を一人でもいいから作って欲しい。子育てしていく中で支えになる。ぜひそういう仲間と出会ってほしい。
以上のお話を伺ってから、
・この場で話した事は外に持ち出さないこと。(安心な場所でなくなるから)
・話したくないことは話さなくてもOK。
・人の話したことに意見はせず聴きっぱなしで。
をルールにして、現在抱えている想いを一人ずつ話しました。
■さいごに
子育ては自分を責めてしまう。自分の性格を子どもに突き付けられる。
自分が苦労した分、他の人のことをわかってあげられる。相手のことを考えてあげられる自分がいるということ。
私自身も今日市民館に来て、みなさんからエネルギーを貰えた。色んな苦労はあるが、ぜひ手に手を取り合ってやっていって貰えたらと思う。
