
14年度 第10回親子学級[2014年11月06日(Thu)]
2014年度 第10回親子学級
『 親たちが立ち上げた親子の広場 』
今回は先週に引き続きNPO法人びーのびーの 代表の奥山千鶴子さんにお越しいただきました。
【 びーのびーの設立の経緯 】
通信作りと仲間作り
保健所発行の通信作りがすべてのスタート。6年間発刊に携わった。
保健所からの情報は2割程度であとの8割の紙面をママたちの通信サークルが担当。当時は児童館がなく、唯一遊ばせる場所であった公園特集に力を入れた。
最近は新聞をとっていない人、町内会に所属していない人が多くなかなか地域の情報を得られないことが多い。港北区の子育て世代に広く読んでもらえるように、3・4か月検診の際に通信を配り始める。区内のいろんな公園へ出向き、ママたちにインタビュー。
距離感が難しい公園のママ友達とは違う、目的意識を共有できる仲間の存在が活動の原動力だった。
やりたいモデルが見つかる
当時のママ達にはとにかく公園しか居場所がなかった。居場所が欲しい!と思いつつも専業主婦だから贅沢は言ってはいけないと思っていた。そんな矢先、在宅の0〜3歳児専用施設が武蔵野市にできたことを聞き、衝撃を受けた。「これだ!」と思い、港北区にも作りたいと決意。早速見学し、園長先生に港北区へ講演に来てもらえるように直談判して実現。『Nobody Perfect』だれも完璧な親なんていないというカナダの子育て支援をお手本にしていることを知る。
場所づくり、組織作り
びーのびーののコンセプトは「もうひとつの家」。
2000年、商店街の空き店舗を利用して広場を立ち上げた。ママ達みんなの得意分野を生かし、それぞれのスキル・知恵が集結するとすごい力になる。2002年、国の事業になる。
基本理念
地域のシニアや学生ボランティアの力を借りて「みんなで子育てをする環境づくり」を心がげている。
親だけでなく、多くの人との出会い・交流・経験を通じて子どもを育てたい。子どもは自分が育てられたように、子育てをするようになる。幼いころの記憶に親以外の顔がどれほど浮かぶか。こどもにとってのふるさとづくりができるようにしたい。子どもがいることが地域と密接に繋がれる第一歩。
【 社会を自分達で変えていくために何が出来るか? 】
宮前区で子育てをしていて気になる課題・問題と、それに対して自分達で出来る解決策をグループで話し合いました。
課題:一時預かりを安価に急な時でも利用できるところがない。
↓
解決策
・多世代交流を活用して老人ホームに託児所的なものを設置してもらう環境作り。
・学生にお家までお手伝いに来てもらう。
・『AsMama』などあまり知られていないサービスをもっと広めるしくみ作り。
↓
マンションの共有スペースで預け合いをしている人もいる。公的サービスの利用だけでなく、自分達で預け合いの関係作りをすることも大切。
課題:バリアフリーが進んでおらずベビーカー移動が大変なところが多い。
↓
解決策
・どうやって行けば楽なのかを自分で調べ、ベビーカー行路のMAP作り。
↓
バリアフリー化は2020年の東京オリンピックまでには完璧にできないと日本の恥だと思う。バリアフリーの対象者は障害者、高齢者等の「等」の部分に子育て世代が入っており、子育てはまだマイノリティー。声をどんどん上げていく、届けていくことが大事。
公的制度だけでは解決できないことが多い。自分たちができること・したいことを常にイメージしておくことが大事。
1人だけでは無理なことでも声を集めると実現することもある。行政にお願いをするだけではなく、自分達には○○ができるから協力しますというスタンスで、建設的な意見を出して「Win−Win」の関係で行政に提案をすることが大切。
小さい子がいるから大変かもしれないが、現在子育てをしている皆のつぶやき・今抱えている困りごとが、よりよい子育て環境を作るためには1番大事。どんどん地域と繋がり、参加してほしい。
次回は「ティータイム」です。
人とつながる・仲間をつくる
今回の講義に関係する過去の講義をまとめています。
興味のある方はリンク先の記事も読んでみてください。
学級第9回の保育室だより(子ども達の名前はすべて仮名です)
『 親たちが立ち上げた親子の広場 』
今回は先週に引き続きNPO法人びーのびーの 代表の奥山千鶴子さんにお越しいただきました。
【 びーのびーの設立の経緯 】
通信作りと仲間作り
保健所発行の通信作りがすべてのスタート。6年間発刊に携わった。
保健所からの情報は2割程度であとの8割の紙面をママたちの通信サークルが担当。当時は児童館がなく、唯一遊ばせる場所であった公園特集に力を入れた。
最近は新聞をとっていない人、町内会に所属していない人が多くなかなか地域の情報を得られないことが多い。港北区の子育て世代に広く読んでもらえるように、3・4か月検診の際に通信を配り始める。区内のいろんな公園へ出向き、ママたちにインタビュー。
距離感が難しい公園のママ友達とは違う、目的意識を共有できる仲間の存在が活動の原動力だった。
やりたいモデルが見つかる
当時のママ達にはとにかく公園しか居場所がなかった。居場所が欲しい!と思いつつも専業主婦だから贅沢は言ってはいけないと思っていた。そんな矢先、在宅の0〜3歳児専用施設が武蔵野市にできたことを聞き、衝撃を受けた。「これだ!」と思い、港北区にも作りたいと決意。早速見学し、園長先生に港北区へ講演に来てもらえるように直談判して実現。『Nobody Perfect』だれも完璧な親なんていないというカナダの子育て支援をお手本にしていることを知る。
場所づくり、組織作り
びーのびーののコンセプトは「もうひとつの家」。
2000年、商店街の空き店舗を利用して広場を立ち上げた。ママ達みんなの得意分野を生かし、それぞれのスキル・知恵が集結するとすごい力になる。2002年、国の事業になる。
基本理念
地域のシニアや学生ボランティアの力を借りて「みんなで子育てをする環境づくり」を心がげている。
親だけでなく、多くの人との出会い・交流・経験を通じて子どもを育てたい。子どもは自分が育てられたように、子育てをするようになる。幼いころの記憶に親以外の顔がどれほど浮かぶか。こどもにとってのふるさとづくりができるようにしたい。子どもがいることが地域と密接に繋がれる第一歩。
【 社会を自分達で変えていくために何が出来るか? 】
宮前区で子育てをしていて気になる課題・問題と、それに対して自分達で出来る解決策をグループで話し合いました。
課題:一時預かりを安価に急な時でも利用できるところがない。
↓
解決策
・多世代交流を活用して老人ホームに託児所的なものを設置してもらう環境作り。
・学生にお家までお手伝いに来てもらう。
・『AsMama』などあまり知られていないサービスをもっと広めるしくみ作り。
↓
マンションの共有スペースで預け合いをしている人もいる。公的サービスの利用だけでなく、自分達で預け合いの関係作りをすることも大切。
課題:バリアフリーが進んでおらずベビーカー移動が大変なところが多い。
↓
解決策
・どうやって行けば楽なのかを自分で調べ、ベビーカー行路のMAP作り。
↓
バリアフリー化は2020年の東京オリンピックまでには完璧にできないと日本の恥だと思う。バリアフリーの対象者は障害者、高齢者等の「等」の部分に子育て世代が入っており、子育てはまだマイノリティー。声をどんどん上げていく、届けていくことが大事。
公的制度だけでは解決できないことが多い。自分たちができること・したいことを常にイメージしておくことが大事。
1人だけでは無理なことでも声を集めると実現することもある。行政にお願いをするだけではなく、自分達には○○ができるから協力しますというスタンスで、建設的な意見を出して「Win−Win」の関係で行政に提案をすることが大切。
小さい子がいるから大変かもしれないが、現在子育てをしている皆のつぶやき・今抱えている困りごとが、よりよい子育て環境を作るためには1番大事。どんどん地域と繋がり、参加してほしい。
次回は「ティータイム」です。

今回の講義に関係する過去の講義をまとめています。
興味のある方はリンク先の記事も読んでみてください。
