
12年度 第4回親子学級[2012年09月27日(Thu)]
2012年度 第4回親子学級
『 子どもの発達に遊びが大切なワケ 』
子どもの『 遊び 』に関することを学ぶ第2週目は、帝京大学教授の杉本真理子さんからお話を伺いました。
まず始めに、先週鑑賞した映画アリサの感想文(毎週、講義後に感想文を書いてもらっています)の中で、一番多く出てきた言葉は何だったと思うかをグループごとに分かれて話し合い、そして発表してもらいました。
自立
保育者が見守りながら子どもにやりたい事をやらせることで、子どもが自分で考えて他人を思いやる心が育ち、自立していくのだと思った。
↓
子育てで目指す事は自立。でもいきなり自立を目指すのは無理だから “ いずれ ” 自立することを目指していく。
成長
ハイハイの時から砂山で遊んだり、高い所に登ったり、小さい時からやってると出来るようになるんだと思った。自分はやらせてこなかった。
↓
マンションに住んでいてエレベーターだったから階段を使っていなかった子は、3歳になっても階段を上れなかった。やった事があるかないかの違い。
泥んこ
アリサの保育園では既製品のおもちゃで遊ぶのではなく、外遊びが多いが怪我はしないのか、着替えは何着いるんだろうかと思った。子ども達がとにかく泥まみれの印象。
↓
アリサの保育園での着替えは10着。怪我もする。子供の身体能力は泥まみれになって備わる。小さい時はテレビではなく泥んこが大事。日々どうやって過ごしてるかが大切。
自然
草むらでコオロギを捕まえてるシーンが印象的だった。自分は汚いとか、食べちゃったら嫌とか思ってしまう。今まできれいなおもちゃを与えてきたけど、自然で遊ばせることが大事なんだと思った。
↓
今の子供は弱くなっている。清潔になりすぎても良くない。お日様の殺菌作用はすごい。砂や虫を食べても死なないから大丈夫!
失敗をして学ぶ
竹馬に乗ったままで山登りを何度も(30回以上!)挑戦してる姿が印象的だった。親はすぐ「危ない!」と言って子どもを止めてしまうけど、子どもの成長する力を信じて見守っていきたいと思った。
↓
子どもがやりたいと思うことはとことんやらせると良い。
手助けしない
高いところに登ってしまって「下りられない」と子どもが言っているのに手を貸さなかったり、着替えも手助けしていなかったのが印象に残った。
↓
子どもが「下りられない」と言ったからいってそこで下ろしてあげたら絶対にダメ。大人が手を貸して簡単に下ろしてしまうと、子どもが危険な高さだと認識せずに何度もどこでも上っていってしまうことになる。
すぐに手を貸してしまわず、横でお手本を見せてあげたりして自力で下りるよう応援する。
それから、エリクソン(人間の一生の発達を考えた人)の発達の考え方についてお話ししていただきました。
@乳児期…基本的信頼感=日々のお世話から得られる。
A幼児期…自律→いずれ自分で立つ「自立」
子どもを保育に預ける時に泣いた子もいると思うけど、泣いて自分を表現することは大事。自立につながる。
B児童期…主体性=与えられた目標ではなく自分で目標を持ってやり遂げていく。主体性は遊びの中で見つけられる。
C学童期…有能感を育てる時期。有能感は優越感とは違う。優越感は他人と比べて出来ると思うことであり、それは劣等感を持つことにつながってしまう。
最近は有能感が持てなくて劣等感ばかりの子が多い。学童期以降は外から課題、知識、技術が入ってくるので、児童期までに自らが自分のものにしようと思えるようにすることが大事
D青年期…アイデンティティの確立をするとき。
E若い成人期…親密さを見出すとき。自分を無にして相手に関われるか。
F成人期…世代性 次の世代を育てる。責任を持つ。
G老年期…統合 自分の人生を振り返った時、良い人生だったと思える老後
子どもらしい子ども時代を過ごすことが重要。
プログラムのない、時間・空間の自由な時期、決まりがない中でやりたいことを思う存分やったら、自分たちでルールを作り・ルールを学び、うまく折り合いをつける能力が身に付く。
そして最後に、受講生の質問に回答していただきました。
Q:自分自身がアリサのようには育っていないのに、自分の子どもをアリサのように育てることはできるものなのか?
↓
お母さんが変わらないと出来ない。まず泥んこが汚いから嫌と思っているなら、汚れてもまあいいっかと思えるようにならないと子どもにさせられない。
Q:子どもが臆病でやらせたい遊具に誘うと嫌がって泣くけど無理やりでもやらせた方がいいのか。
↓
嫌がるのをやらせてはダメ。まずは楽しそうに遊んでる子を見せて、おもしろそうだねと言ったり自分がやって楽しそうに見せる。
Q:アリサの保育園では焼き魚をどうやって食べさせるのか。何歳から出来るのか。
↓
骨付きのまま出していればそのうち上手に食べられるようになる。アリサの保育園では2歳頃から焼き魚を出している。
次回は、親子で一緒に外遊びの会代表の久保浩子さんから『外遊びが子どもを育てる』というテーマでお話しを伺います。
先週、学級第3回の保育室だより(子ども達の名前はすべて仮名)です。
『 子どもの発達に遊びが大切なワケ 』
子どもの『 遊び 』に関することを学ぶ第2週目は、帝京大学教授の杉本真理子さんからお話を伺いました。
まず始めに、先週鑑賞した映画アリサの感想文(毎週、講義後に感想文を書いてもらっています)の中で、一番多く出てきた言葉は何だったと思うかをグループごとに分かれて話し合い、そして発表してもらいました。
自立
保育者が見守りながら子どもにやりたい事をやらせることで、子どもが自分で考えて他人を思いやる心が育ち、自立していくのだと思った。
↓
子育てで目指す事は自立。でもいきなり自立を目指すのは無理だから “ いずれ ” 自立することを目指していく。
成長
ハイハイの時から砂山で遊んだり、高い所に登ったり、小さい時からやってると出来るようになるんだと思った。自分はやらせてこなかった。
↓
マンションに住んでいてエレベーターだったから階段を使っていなかった子は、3歳になっても階段を上れなかった。やった事があるかないかの違い。
泥んこ
アリサの保育園では既製品のおもちゃで遊ぶのではなく、外遊びが多いが怪我はしないのか、着替えは何着いるんだろうかと思った。子ども達がとにかく泥まみれの印象。
↓
アリサの保育園での着替えは10着。怪我もする。子供の身体能力は泥まみれになって備わる。小さい時はテレビではなく泥んこが大事。日々どうやって過ごしてるかが大切。
自然
草むらでコオロギを捕まえてるシーンが印象的だった。自分は汚いとか、食べちゃったら嫌とか思ってしまう。今まできれいなおもちゃを与えてきたけど、自然で遊ばせることが大事なんだと思った。
↓
今の子供は弱くなっている。清潔になりすぎても良くない。お日様の殺菌作用はすごい。砂や虫を食べても死なないから大丈夫!
失敗をして学ぶ
竹馬に乗ったままで山登りを何度も(30回以上!)挑戦してる姿が印象的だった。親はすぐ「危ない!」と言って子どもを止めてしまうけど、子どもの成長する力を信じて見守っていきたいと思った。
↓
子どもがやりたいと思うことはとことんやらせると良い。
手助けしない
高いところに登ってしまって「下りられない」と子どもが言っているのに手を貸さなかったり、着替えも手助けしていなかったのが印象に残った。
↓
子どもが「下りられない」と言ったからいってそこで下ろしてあげたら絶対にダメ。大人が手を貸して簡単に下ろしてしまうと、子どもが危険な高さだと認識せずに何度もどこでも上っていってしまうことになる。
すぐに手を貸してしまわず、横でお手本を見せてあげたりして自力で下りるよう応援する。
それから、エリクソン(人間の一生の発達を考えた人)の発達の考え方についてお話ししていただきました。
@乳児期…基本的信頼感=日々のお世話から得られる。
A幼児期…自律→いずれ自分で立つ「自立」
子どもを保育に預ける時に泣いた子もいると思うけど、泣いて自分を表現することは大事。自立につながる。
B児童期…主体性=与えられた目標ではなく自分で目標を持ってやり遂げていく。主体性は遊びの中で見つけられる。
C学童期…有能感を育てる時期。有能感は優越感とは違う。優越感は他人と比べて出来ると思うことであり、それは劣等感を持つことにつながってしまう。
最近は有能感が持てなくて劣等感ばかりの子が多い。学童期以降は外から課題、知識、技術が入ってくるので、児童期までに自らが自分のものにしようと思えるようにすることが大事
D青年期…アイデンティティの確立をするとき。
E若い成人期…親密さを見出すとき。自分を無にして相手に関われるか。
F成人期…世代性 次の世代を育てる。責任を持つ。
G老年期…統合 自分の人生を振り返った時、良い人生だったと思える老後
子どもらしい子ども時代を過ごすことが重要。
プログラムのない、時間・空間の自由な時期、決まりがない中でやりたいことを思う存分やったら、自分たちでルールを作り・ルールを学び、うまく折り合いをつける能力が身に付く。
そして最後に、受講生の質問に回答していただきました。
Q:自分自身がアリサのようには育っていないのに、自分の子どもをアリサのように育てることはできるものなのか?
↓
お母さんが変わらないと出来ない。まず泥んこが汚いから嫌と思っているなら、汚れてもまあいいっかと思えるようにならないと子どもにさせられない。
Q:子どもが臆病でやらせたい遊具に誘うと嫌がって泣くけど無理やりでもやらせた方がいいのか。
↓
嫌がるのをやらせてはダメ。まずは楽しそうに遊んでる子を見せて、おもしろそうだねと言ったり自分がやって楽しそうに見せる。
Q:アリサの保育園では焼き魚をどうやって食べさせるのか。何歳から出来るのか。
↓
骨付きのまま出していればそのうち上手に食べられるようになる。アリサの保育園では2歳頃から焼き魚を出している。
次回は、親子で一緒に外遊びの会代表の久保浩子さんから『外遊びが子どもを育てる』というテーマでお話しを伺います。

改めてお話を聞くと、わかっているようで忘れていたことを思い出し、気持ちが新たになる気がします。
そう!みんな外で遊ぼうよ!