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理事からのメッセージ(21) [2008年03月07日(Fri)]
「子育ては人生を生き直すチャンス」

これまでの人生を振り返り、何一つ後悔することがないという人は、まずいないでしょう。“あのとき、私はどうしてあんなことをしたのか”“もっと先生の話を素直に聞いていたら、自分の人生はどうなっていただろう”“私はどうして彼にあんなことを言ってしまったのか”など、できるならやり直したいと思うことが、どんな人にも必ずあるはずです。とはいえ、いずれも過ぎ去った事柄、誰にも変えることはできません。

しかし、すべてがまったく取り返しがつかないかというと、そうとも限りません。なぜなら私たちは、子育てを通じて擬似的に人生を生き直し、自分の心に残った傷や痛みを理解し、癒し、自分の成長につなげていくことができるからです。

例えば、子どもが自分の子どものころと同じように、何かにつけすぐに友だちに手をあげてけんかし、ともすると孤立しがちになっているとします。親としては、自分の子どものころを見ているようでいたたまれないでしょう。思わず子どもの手を強く引っ張り、感情的になって怒鳴ってしまうかもしれません。しかし、ただ怒鳴るだけでは、手をあげるくせは直りません。そのままでは子どもは変わらず、親としても自分自身の過去の嫌な一面を見つづけることになってしまいます。

そこで大切なことは、どうして子どもがそんなことをするのかを、感情的にならず冷静に、客観的に理解しようと努めることです。子どもの言動に十分に注意を向け、何が子どもにそうさせているのかを見出すようにすれば、何らかの理由が必ず見えてくるはずです。そしてそれは、どうして自分が子どものころにそうしていたかの理由でもあります。例えば、子どもが手をあげるのは、うまく自分の気持ちを表現できない苛立ちが原因であるからかもしれません。ということは、親である自分もまた、子どものころにそうだったと考えられるわけです。

子どもの問題と向き合うことは、親が自分の過去と向き合うことであり、子どもを理解することは、過去の自分を理解することにつながっています。そして子どもに自分の気持ちの伝え方をゆっくり教え、学ばせることは、親が自分で自分自身を教え諭し、学んでいくことでもあります。そうして子どもの変化、成長とともに、親自身も変化、成長していくことができるのです。

ともすると、子育ては負担だ、面倒だと考えがちです。しかし子育てが、人生を生き直すきっかけになっていることを理解すれば、おのずと子育てに対する姿勢も変わってきます。子どもとともに、生き直すことで心は癒され、さらに成長もはたせるのです。これはとても素晴らしいことではないでしょうか。
(副理事長 大江 弘)
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