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理事からのメッセージ(15) [2007年09月15日(Sat)]
「モンスターペアレントと親学」

「林間学校のときの写真にあまりうち子が写っていないのはどうしてか」「義務教育なんだから給食費など払う必要はない」「クラスに気に入らない子がいるのでその子を別のクラスに替えてほしい」「髪の毛を染めるのは本人の個性、それを咎めるのは学校の横暴だ」などなど、学校に対して理不尽なクレームをつけ学校運営に支障をきたすような親を、モンスターペアレントと言います。最近、新聞紙上でもたびたび取り上げられるようになっているのでご存知の方も多いのではないでしょうか。

もちろん多くの親・保護者は、みな常識を備えた普通の方々ばかりです。こうしたモンスターペアレントはごく一部に過ぎません。しかし、モンスターペアレントがたった一人いるだけで、それでなくても忙しい校長、教頭、担任の先生がクレーム対応に走り回ることになってしまいます。また、窓口の担任の先生が追い詰められ、ついに精神的に病むことも少なくありません。これでは、学校運営に支障が出るのも当然でしょう。つまり、モンスターペアレント一人の存在が、めぐり巡って多くの子どもたちの教育にも好ましくない影響を与えることになるのです。決して他人事だと看過できる問題ではありません。

それでは私たちはどうすればよいのでしょうか。

モンスターペアレントのクレームの声に丹念に耳を傾けると、大人として未熟な親の姿が浮かんできます。自分の思うとおりにならないことが我慢できない。どんな問題の原因もすべて他人の責任だと考える。自分自身の孤独感や不安感、悲しみを自分自身で解決できず、それらを紛らわすために他者を攻撃する。つまり、本来、子どもから大人へ、そして社会人へと成長する過程の中で身に付けておくべきことが身に付いていないのがモンスターペアレントなのです。

そうした未熟な人たちを、一方的にせめても決して問題解決につながりません。かえって問題が大きくなるばかりです。まず必要なことは、そうした人たちの声に熱心に耳を傾けてあげること。そうすることで話を聞いてもらえたという充足感が生まれ、心が落ち着いて冷静に話しあうことができるようになります。また積極的に声をかけてあげること。それによって、孤独感や不安感などが軽減され、悩んでいることがあれば相談してくれるようになります。つまり、そうした対応をすることで、モンスターペアレントが自ら気づきを得、人として成長していく、言い換えればモンスターペアレントが大人として、社会人として成熟するようお手伝いをしていくことが、何より有効な方法なのです。

親は、子どもが幼稚園や保育園に通っている間だけ親なのではありません。同じ親が、小学校、中学校、高校、大学すべてにかかわってきます。つまり、親が未熟なモンスターペアレントのままでいることは、すべての園、学校に悪影響を与えることにつながるわけです。とすれば、親自身の成長を促すこと以上の解決策はないといっても過言ではないでしょう。

親学推進協会が願うのは、親学を学ばれた方あるいは親学アドバイザーの皆さんに、親が親としてのみならず、人間としてまた社会人として成長していく支援者になっていただくことです。是非、多くの方々に、この活動にお力添えいただければと願っています。
(大江弘 理事)
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