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6月25日付毎日新聞に掲載されました [2007年06月29日(Fri)]
毎日新聞(6月25日付)「新教育の森」に当協会の活動が紹介されました。

↓の写真は、取材を受けた講座の様子です。


講義の様子1



講義の様子2



ペアワーク



グループワーク


※↓「続きを読む...」から記事全文をご覧いただけます。
新教育の森:広がる親学講座 「子どもとどう接したらいいのか」
 「親のしつけがなっていない」。そんな批判の高まりから「親学」の必要性が叫ばれている。政府の教育再生会議の提唱には「押しつけがましい」「思いつき」など厳しい声が噴出したが、実は親の心構えや子育てのノウハウを教える講座は数年前から、各地で盛んに開かれている。教室をのぞくと、子どもとどう接したらいいのか悩む親たちの姿があった。【山本紀子】

 ■各地で盛んに

 平日の午前、30〜40代の現役ママら約40人が集まった。「テクニックという呼び方は好きではありませんが、今日は子どもの心を受け止める会話の手法を学びましょう」

 家庭の教育力向上のため、埼玉県行田市が今年から始めた「いきいきはつらつ子育て研修会」。06年に大学教授ら教育学の専門家が設立した「親学推進協会」(会長・木村治美共立女子大名誉教授)のプログラムを使い、今年1月から今月までの間に計10回の講座を開いた。父性や母性、子どもの脳の発達などについての理論のほか、子どもとのコミュニケーションの実践法を教えた。

 9回目の講師は、人材育成会社の社長。子どもと心の通う対話をする方法として、子どもの言葉を繰り返し口にして、あいづちを打つことを挙げた。「きょうは悔しいことがあったんだ、と言われたら『悔しかったの……』と同じキーワードを伝え返してください。『あなたが頑張らないからでしょう』という決めつけは論外です」

 「受け止める」「聞ききる」「判断しない」。この3原則に徹すれば子どもに安心や信頼が広がるという。

 前夜、小1の息子とけんかしたという主婦(46)は受講後「心に余裕がなく感情的なやりとりになり、息子は泣いてしまった。学んだことを常に意識して、聞き上手になりたい」と話した。

 唯一の男性受講生で茨城県取手市から通う小嶋吉浩さん(43)は「PTA会長をしているが、子どもと意思疎通できないと悩む親は多い。普通の家庭で少年犯罪や親殺しが起きる今、いい子だから大丈夫といえない。親が学び子どもの叫びを受け止めることが必要だと思う」と熱っぽく語った。

 ■ペアレントコーチ

 「怒られて伸びる子はいません。しかるのではなく諭すことが必要です」。その指摘に思い当たることがあるのか、会場は静まり返った。中央政策研究所(東京都千代田区)による「ペアレントコーチ初級講座」の一幕だ。「子供の可能性を伸ばす子育てスキルが身につく」とのうたい文句で6月に5回の予定で始まった。

 初回の講師は、料理人から転職した東京都江東区立豊洲北小学校の大沼謙一校長。今春の入学式では人気タレント・ゴリエさんをまねて女装し踊ったという型破りの校長だ。テーマは「しからないしつけ」。大沼さんはエピソードを挙げながら、荒れる子には理由があることを強調した。

 学校のトイレの壁に「バカ」と大便で落書きした男子児童がいた。「厳しい指導が必要だ」という声に大沼さんは反対した。その児童の両親は開業医で忙しく、愛情に飢えていたことを知っていたからだ。「調子はどう?」。教師は声かけを増やす一方で、両親を学校に呼び「手先が器用で家庭科が得意」と長所をほめながら、一緒に過ごす時間を増やすよう助言したという。

 参加した母親(43)は「うちの子が小さい時に、風呂場の洗面器に便をすることがあった。今思うと私がすごく忙しかったせい。構ってほしいというサインだったのですね」とつぶやいた。

 講座では親子で楽しめる遊びや、親の疲れをいやすマッサージ法も教える。同研究所の佐々木昭雄事務局長は「子育てがラクになる講座を目指している。悩む親たちの交流の場になれば」と話している。

 ■複数の潮流

 親学には複数の潮流がある。「親業」と呼ばれるプログラムは、主に子どもとのコミュニケーション方法を学ぶもので、70年代に米国から輸入された。親業訓練協会で学んだ600人のインストラクターが全国で講座を開いている。

 地方自治体が親学に取り組み始めたのは数年前。奈良県は乳幼児を持つ親と、思春期の子を持つ保護者に向けた2種類の教則本「親学サポートブック」を作成し、配布した。家事の手伝いや外で遊ぶことを習慣づけるよう説き、勉強しない中学生へのアドバイス法などを丁寧にまとめた。名古屋市はテキストのほか昨年はテレビ番組「ようこそ親学」を企画・放映し、家庭教育の底上げに熱心に取り組んでいる。

 一方、親学推進協会は日本財団の助成金を得て、全国で講座を開いている。協会理事長で埼玉県教育委員の高橋史朗明星大教授らが講座向けに「『親学』の教科書」を編さんし、親が子の話をよく聞き、生活習慣やマナーで手本を示すなど親が変わることの必要性を強調する。

 高校教諭の妻に代わり2人の娘を育て02年にベストファーザー賞を受賞した作家の鈴木光司さんは親学の広がりについて、「『昔の親はよかった』とよく指摘されるが、それは幻想で、根拠が何なのか理解に苦しむ。若い親の不安が過剰にあおられ、子育てに自信をなくさないか心配だ。一方で政府が親のあるべき姿を押しつければ若い世代は尻込みする。必要なのは『子育ては楽しく有益』というメッセージを発し、親を元気づけることだ」と話している。

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 ■主な自治体の取り組み■

 ◇栃木県

 06年にテキスト「親学習プログラム」を発刊。乳幼児健康診断の場で、子育て研修会を開催。将来親になる中高生に対しても、家庭科の時間で親学を教えている。

 ◇名古屋市

 02年からテキスト「親学ノススメ」を発刊、幼保小中の全世帯に配布。インターネットで親学講座も実施。親学推進協力企業を募り、講師を派遣して従業員に親学教育を行う制度も今年始めた。

 ◇奈良県

 03年に乳幼児の親を対象とした「親学サポートブック」の作成・配布のほか、昨年は思春期の子を持つ親向けのサポートブックも作った。

 ◇大阪府

 03年にテキスト「『親』をまなぶ 『親』をつたえる」を作成。親学を広める人材も養成し、子育て術を学んだ親学習リーダーが地域で講習会を開いている。

毎日新聞 2007年6月25日 東京朝刊

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