理事からのメッセージ(5)「親の背中を見て育つ」 [2007年05月22日(Tue)]
昔から、「子どもは親の背中を見て育つ」と言われています。
これは、口先で言い聞かせられたり、 しつけられたりすることよりも、 親自身の日ごろの生活習慣や生き方から、 子どもは多くのことを学び、成長していくというほどの意味です。 一般的に、しつけとはほめたり叱ったり、 あるいは注意したりすることだと考えられています。 たしかにいずれも大切なことで、 子どもはほめられることで勇気付けられ、 叱られることでみずからの行動を改め、成長していきます。 ほめることも叱ることもしつけには欠かせません。 しかし、親のそうした意識的なしつけだけでなく、 子どもは、親自身が日々何気なく行っていること、 話していることから、さらにより多くのことを学んでいます。 子どもは、良いことも悪いこともすべて、 親を見て習い、成長、発達しているのです。 親のあり方こそが人間形成、教育の第一歩です。 お互い、子どもの範となるような言動を心がけるとともに、 たえず親としてのみならず、 人としてみずからを高めていきたいものです。 (大江弘 理事) |