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理事からのメッセージ(4) [2007年05月21日(Mon)]
「人間は生理的早産である」という言葉があります。
人間は、ほかの動物に比べると、脳細胞のからみあいがほとんど出来ていない未熟の状態で生まれてくるという意味です。

誕生後の周りの人からの刺激によって、脳細胞のからみあいがつくられていくわけです。
その刺激は、言い換えれば、意識的又は無意識的な教育ともいえましょう。

赤ん坊が刺激を受ける最初の人は、家族、特に親です。
したがって、親がどのような刺激を赤ん坊に与えるかという親の教育力が人間形成の基礎づくりとして、とても重要なことです。

子どもが成長するにつれて、社会からの刺激も受けるようになります。今日の社会は、価値の流動化と多様化が著しいので子どもが自分にふさわしい生き方を選択し、自己実現を図っていくことが、かなり難しい状態になっています。

それだけに、基礎的集団としての家庭での親の教育力が、さらに重要になっています。

その家庭は、かつての大家族から核家族への変化が著しく進んできています。少子化とも相まって、子どもに対する親からの刺激(教育)の影響度はとても大きくなっています。

「親になることはやさしいが、親であることは難しい」今日です。

以上のようなことから、

今日の我が国ではかつての我が国とは違って、親になる人、親である人が子どもの健全な発達を支援するために、親としてどうあったらよいかの学びをすることがとても必要になっていると考えられます。

それは、モノやカネといった環境的な条件整備以上に大切な「親心」を育てることだと言うことも出来ます。

「親が育てば子も育つ」、本協会はこのような考え方に立って親学の推進をめざしています。
(大森弘 理事)
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