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理事からのメッセージ(25) [2008年08月09日(Sat)]
「目標を定めて着々寸進」


あるアマチュアランナーが、マラソンを完走するコツとして次のような方法を紹介しています。

最初はゴールを目指して軽快に走ることができても、やはりだんだん苦しくなってくる。その際、あの電柱まで頑張ろうというように、少し先の目標を定めて走る。そしてその電柱まで着いたら、また少し先に目標を定めて走る。そのくり返しがついには完走につながるというのです。なるほど、この方法なら私でも少しは頑張れそうです。しかしこれは、マラソンに限らず、お互いの人生においても通用するコツではないでしょうか。

大きな希望、理想、志をもつことは大切です。しかし人は、その希望、理想、志が大きければ大きいほど、そこにいたる道のりの遠さに、ともするとくじけそうになりがちです。そこで、少し頑張れば手が届きそうな目標を定めてまず努力してみる。手が届きそうな目標ですから、頑張れば何とか達成できるはずです。そしてその目標を成し遂げればおのずと達成感、充実感が味わえ、そこからもう少し頑張ろうという気持ちも湧き、また新たな目標を定めて努力することができます。希望、理想、志へは、こうしたくり返しによって少しずつ近づいていくことができるというわけです。

当親学推進協会では、「親が変われば子どもも変わる」を基本理念の一つとして活動を展開しています。しかしその際、共働きで忙しい、核家族化によって祖父母に育児、子育てを頼れない、それでなくてもストレスの高い社会、親に何かを求めるのは親を追い詰めることになりかねないのではないかとの意見が寄せられます。たしかに、親に対して過剰な負担を課すことは問題です。育児ストレスに苦しむ母親に、親のあり方が大切≠ニいうだけでは、さらに母親を苦しめることになりかねません。しかしそうだからといって、今のままでいいということにはなりません。やはり、親は親とし成長していくことが求められます。

この世界のどこを捜しても完璧な親はいません。誰しも多かれ少なかれ欠点をもっています。そこで大切なのが、親としての理想を高く持ち、その上で、できることから少しずつ自分自身を高めていくことです。コツコツと目標を定め、それを着実に達成していく中で親は成長を遂げていきます。そしてその親の成長に応じて子どもも大きく変わっていくのです。

半歩ずつで十分です。お互い親として、また人として、少しでもよりよく変わり、成長していくことができるよう努めていきたいものです。

(副理事長 大江 弘)
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