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2021年04月15日

134号

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図書紹介:『オンライン研修ハンドブック』
著者:中村文子、ボブ・パイク
出版:日本能率協会マネジメントセンター、2021年

紹介者(木下)から: 質が問われる「オンライン研修」、実現のために
 
1.オンライン研修のガイドラインはこれ!
 この一年ですっかり市民権を得たオンライン活動。会議や授業、研修に至るまで一変してオンラインに切り替わりました。はじめは非常事態に対応するべく対面の代替でしたが、いまはその「質」が問われています。

 本書は、特に質の高さが求められるオンライン「研修」の実現にむけた最新刊です。これからオンライン活動を始める方だけではなく、すでにオンラインで親学活動をしておられる方にも、必携の一冊です。これからは、このレベルが標準ラインになっていくでしょう。

2.オンライン研修にまつわる誤解
 質の高いオンライン研修を実現するには、「対面の代替」という考え方を見直すことから始めます。オンラインの特性を知って講義内容を再構成することで、対面以上の学習効果が期待できるからです。

まずは、オンライン研修は対面の代替であり、講義を「配信」すればよいという考えから脱却することから始めましょう。

3.対面との違い:講師の位置づけと役割
 対面との大きな違いは、講師の存在をアピールする必要は「ない」ことにあります。

対面講義では、講師の魅力で参加者を引きつけて内容に関心を持ってもらい、学習へとつなげます。親学もそうですが、対面では「誰が」話すかが重要とされてきました。

 一方、オンライン化によって物理的な距離が生まれるようになると講師の影響が伝わりにくくなりますから、「内容自体」に関心を向けてもらえるようにする必要があります。

4.質の高いオンライン研修、実現のヒント:「90/20/4」の法則
 オンライン研修を設計するには「90/20/4」の法則がベースになります。

 基本的には60分に一回、長くても「90」分に一回は休憩をとること。また一日中、画面に向き合うのは健康とはいえませんから、長くても一日、3時間までが適切です。

 つぎに、オンライン研修では講師が一方的に話すことになりがちです。「20」分に一回は学習者が「おさらい」できるように、個人やペア・グループワークの時間を設けます。

 さらに講義中も「4」分に一回は、参加者に語りかけて質問に答えてもらうなどの工夫をして、受け身にならないように工夫する必要があります。

5.まとめ:対面講義の内容を精査し、再構成せよ
 このように、オンラインならではの特性をいかした質の高い研修をするには、対面講義で扱っていた内容を見直して、オンライン用に再構成して学習者に提供することが求められます。

 オンライン化という分水嶺を超えるには、こうした対応が必要だといえるでしょう。

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posted by oyagaku at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書紹介
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