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2020年08月17日

126号

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『13歳からのアート思考』
著 者:末永 幸歩
発 行:ダイヤモンド社、2020年

<紹介者より>
 流動性の激しい「いま」を生きるのに大切なことは、流されないことだと思います。鍵は、「自分なり」の見方ができるかどうかです。

 この本には「アート」の名前が冠してありますが、芸術鑑賞の方法を提供しているわけではありません。一枚の絵を自分なりに見立てて、自分なりの答えを見つけるトレーニングです。

 科学(事実)とアート(創作)のかけ合わせがこれからの未来設計の基礎になるでしょう。この本がそのきっかけになることを期待しています。

<本書より>
 アート思考のプロセス
1.自分だけのものの見方で世界を見つめる。
2.自分なりの答えを生み出す。
3.そこから、新しい問いを生み出す。

 アート思考の構成要素(タンポポの喩え:花・種・根)
1.表現の花:絵画などの芸術作品のこと。目に見える。(作品)
2.興味の種:興味・好奇心・疑問が詰まっている。目に見えない。(動機)
3.探求の根:広く深く根をはり、地中では一つにつながっている。(プロセス)

 時間的にも空間的にも、「探求の根」が大部分を占めるのがアートです。作品として目に見えるところよりも、目に見えない部分を探求する過程にアートの本質があります。

 興味・好奇心・疑問から始まる探求の過程は、脈絡なく広く深くなっていき、あるタイミングで一つになります。このタイミングで表現の花が咲き、目に見える作品となって世に出るのです。

したがって、真のアーティストは、花を咲かせることよりも、あちこちに伸びる根に夢中になります。

その過程を楽しむことができるのは、他人が決めたゴールに向かって手を動かしているのではなくて、自分なりの答えを見つけて、そこから次の新しい問いを生み出しているからです。

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posted by oyagaku at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書紹介
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