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第12回 小浜市海のまちづくり協議会開催 [2017年02月07日(Tue)]
2017年1月31日(火)
通算で12回目となる「小浜市海のまちづくり協議会」が小浜市役所にて開催されました。「オバマを勝手に応援する会」を作って、この8年間、楽しく盛り上がっていた小浜市民たち。市庁舎の1階で「オバマ大統領ありがとう」展示が行われていました。
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12月に開催された前回の協議会では、2015年に策定した”小浜市海のまちづくり計画”の実践が当初の予想以上に進展し、より総合的な計画の策定をめざす必要が出てきており、前の計画の評価・改善の段階に来ているということが共通の認識として合意されました。そして、前回の協議会のあと、各委員に対し、事務局から、各活動の現状と評価についてアンケートが実施され、今回はその回答をもとに、各取り組みの現状と評価について、報告と意見交換が行われました。

事業実施そのものの評価と地域社会に与えた変化を捉えた評価を行いたい。評価は第三者を入れて行うべきではないか。進捗に役立ったことのみならず、障害となったこともためらわずに挙げよう。計画に明記されている「生態系の保全」「海岸漂着ゴミの円滑な処理」環境保全活動の円滑な推進」「漁業・林業・農業の振興」「観光の振興」「学校教育における自然・産業体験メニューの充実」の5つの軸に各事業がどのように役立ったか。定量的な評価だけでなく、定性的表現による評価も行いたい。時間をかけて評価をきちんと行うことが、次の計画、次の実践に重要だとの認識があらためて示されました。

アドバイザーである海洋政策研究所からは、古川恵太海洋調査研究部長がかかわってまとめた東京湾再生官民連携フォーラムの「東京湾再生のための行動計画(第二期)の新たな指標に関する提案解説書の概要版」、当研究所の「森川海の総合診断の開発に関する調査研究」および、志摩市里海創生推進協議会の「志摩市里海創生基本計画に基づく取り組みの評価及び計画見直しに関する提言書」を参考資料として情報共有しました。
小浜市第11回海のまちづくり協議会 [2016年12月29日(Thu)]
2016年12月26日(木)
第11回目となる「小浜市海のまちづくり協議会」が開催されました。協議会副会長の西野ひかる氏より、「2015年に策定した”小浜市海のまちづくり計画”に従って活発に動いてきた結果、実践より計画が小さくなってきたように思う、このあたりで全体を見直してもよいのではないか」という提案がなされました。委員の福井県立若狭高等学校の小坂康之教諭からは、「情報の横断的共有が必要であること。また、まちづくりはPDCAサイクルー順応的管理でまわすことが大切で、行政的問題でもあるので、市としてやるところに意味がある」との意見がでました。
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協議会会長の富永修福井県立大学教授からは、「海をシンボルにして、幸福感を増すことが重要で。すぐに数値的な結果は出なくても、長い時間の中で、ボディブローのように効いてくるような活動を。目的は共有して、変えないようにしたい。情報の共有と発信も大切。」などの意見がでました。
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早くも、PDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルの評価・改善の段階にきていることから、どう評価するか、どう改善するか、項目だけでなく、会議のあり方としての振り返りの必要性が議論されました。また、広報については、福井テレビが関心を持たれているとのことでした。
松崎小浜市長への協議会進捗状況報告 [2016年12月27日(Tue)]
2016年12月26日(月)
小浜市の松崎晃治市長に対し、「小浜市海のまちづくり協議会」の平成27年度の活動報告および現況報告が、同協議会会長の福井県立大学海洋生物資源学部の富永修教授から手渡されました。
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報告を受けた松崎市長からは、「この協議会にはいろいろな人が参加しており、未来会議という場も設定されており、若い人たちが単発ではなく恒常的に意見を言えるというのは素晴らしいと思う。明るい未来を感じる」「世間からも注目されており、大変良い活動だと思う」「海の状態や漁業は以前に比べるとまだまだだが、海を大切にしていく環境として、まず興味を持ってもらうことが重要」「海をテーマにしてまちづくりを行い、盛り上げていきたい。」と大変高い評価を戴きました。
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シーカヤック体験サポートチーム結成に向けて [2016年07月16日(Sat)]
シーカヤック体験へのお誘い

「海のまちづくり(沿岸域総合管理)」の実践モデルサイトである小浜市では、6月の市議会で、市長が教育旅行のメッカになるよう取り組んでいきたいと発言され、シーカヤック50艇を補正予算で購入することが決まりました。6月30日に開かれた「小浜市海のまちづくり協議会」ではこれを受けて、「阿納(あのう)と内外海(うちとみ)で行う予定のシーカヤック体験に対するサポートチームを作ろう」という提案がありましたが、その第一歩として、「未来会議」から、早速、シーカヤック体験へのお誘いです。
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下記の日程でみなさんでシーカヤック体験を企画しましたので、みなさま、ぜひ、一緒にシーカヤック体験に行きましょう!

日 時:7月31日(日)13:00集合(16:00までの予定)
内 容:阿納の海でシーカヤック体験
場 所:阿納(集合はブルーパーク阿納)
参加費:大人 1500円  学生 1000円
(料金は安くなる可能性があります)
駐車場:ブルーパーク阿納

参加される方は、小浜市産業部農林水産課の中村(nakamura@city.obama.lg.jp)までご連絡をお願いします。
夏の「砂浜の生物調査〜海のまちづくり協議会・未来会議より」お知らせ [2016年07月15日(Fri)]
小浜市海のまちづくり協議会・未来会議よりのお知らせです!
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「砂浜の生物調査」
7月23日(土)9時から12時


集合場所:若狭高校海洋キャンパス(旧小浜水産高校)
参加対象:どなたでも
定  員:なし
主  催:若狭高校&福井県立大学

濡れる可能性がありますので、汚れても良い服装・靴で着替えも持ってきてください。
お持ちの方は胴長を持参してください。

若狭高校海洋キャンパス前の砂浜を年4回調査します。
大人も子供も一緒に楽しく参加できます!
参加申し込みは不要です。途中参加・途中退場もOKです。前回は午後の活動でしたが、今回はいつも通り午前中になりますので時間をお間違いなく!
どんな生き物がいるかは当日のお楽しみです。
気軽にご参加ください!!

問い合わせ先
小畑(福井県立大学)
E-mail satoyamaobm@yahoo.co.jp

夏の海、生き物を見ることができます!
みなさん、ぜひご参加ください!
(シンポジウム案内)みんなで海を活かしたまちづくりを考えよう2016 [2016年07月13日(Wed)]
2016年7月18日(月)
小浜市で、下記のシンポジウムが開かれます。
申込みをしていなくても参加できますので、是非!

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みんなで海を活かしたまちづくりを考えよう 2016
−研究者と市民の目線で−
 
小浜に立地する海洋生物資源学部の研究成果と地域住民による環境保全活動や町おこし運動を有機的につなげ、今後海を活かしてどのようにまちづくりができるかを研究者と市民の目線で議論していきたいと思います。

日時  2016年7月18日(月) 13:00〜16:40
場所  若狭図書学習センター 多目的ホール

13:00  開会挨拶と趣旨説明 富永 修(海洋生物資源学部)
13:10  小浜を代表する特産物 〜小鯛ささ漬けと若狭かれい
     およびへしこを応援する研究紹介               
              松川雅仁(海洋生物資源学部)
13:30  産学官が一体となった養殖業への挑戦   
              宮台俊明(海洋生物資源学部)
13:50  森の恵みと海の恵みを活かして米と魚をつくる 
              富永 修(海洋生物資源学部)

14:10〜14:25  休憩

14:25  高大連携からみる福井県立大学の貢献   
              小坂康之(若狭高校)
14:45  小浜湾の環境を考える。
     アマモマーメイドプロジェクト、その後
             西野ひかる(一社法人うみから)
15:05  小浜市「鯖、復活」プロジェクト
     〜住民・大学・行政が寄れば文殊の知恵〜
              御子柴北斗(小浜市役所)

15:25〜15:40  休憩

15:40  パネルディスカッション
16:30  閉会の挨拶    宮台俊明(海洋生物資源学部)

下記から申込みができますが、申込みがなくても参加できます。
http://www.s.fpu.ac.jp/openfpu/kouza/international/machidukuri.html
(ICM映像)里の小学生が初のタコ漁に大はしゃぎ [2016年07月08日(Fri)]
前回、当ブログで紹介した小浜市矢代地区。素晴らしい景色と資源がありながら、高齢化が進んで、将来が心配されていました。最近、新しいまちづくりを目指して、地区の若者が動き始めました。若者のひとり、角野さんのインタビューです。
また、小浜市の内陸部にある今富小学校5年生が、小浜市と連携して、「小浜の海」をテーマとした総合学習を1年間通して実施することになり、今年5月12日に矢代地区を訪れて、タコ漁を体験した時の映像を紹介します。この試みは、小学生にとっても新鮮な体験でしたが、矢代地区のみなさんにとっても、地域活性化の新しい試みとして、「今後もこういう体験学習を受け入れていきたい」と大いに歓迎されました。初めてタコ漁を体験した生徒達。下記の写真をクリックして映像をご覧下さい。


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小浜市矢代地区のまちづくり [2016年07月03日(Sun)]
2016年7月1日(金)

第9回小浜市海のまちづくり協議会の開催された夜、小浜市矢代地区の漁家民宿に宿泊しました。美しい入り江に面し、背後に山が迫った矢代地区にはほとんど平地がなく、17軒の民家が寄り添うように建っています。

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以前、この地区では石灰(いしばい)が採れて潤っていたということで、立派な蔵が併設されている民家が多く、当時の栄華を偲ばされます。小浜市の各地区では、瓦屋根の美しい街並みが印象的ですが、この矢代地区では、築後150年以上という家が今なお健在で、民宿として立派に機能していることに驚かされます。

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数は減ったとのことですが、現在も6軒が釣り客を対象にした民宿を営んでおり、海辺の駐車場には京都ナンバーや神戸ナンバーの車が並んでいました。但し、前日の「小浜市海のまちづくり協議会」(https://blog.canpan.info/oprficm/archive/392参照)でも小浜漁協から報告されましたが、これまで大目に見ていたアワビ、サザエ、カキ、ワカメ等の根付資源についての採捕を、今年の7月1日から厳しく取り締まることがあらためて各地域に通達され、これらの採捕を目当てに来ていた遊漁者の来訪が減少する可能性があります。(最近では、個人の遊びの範囲を超えて採捕されることも増え、矢代地区でも資源の回復が危ぶまれるほどの状況になっているとのことです。)

「小浜市海のまちづくり協議会」でも話あわれましたが、今後、矢代地区でも、阿納地区のブルーパークで成功している教育・体験旅行や今後開始されるシーカヤックコースの受け入れなどに力を入れていくことにしています。高齢化が進んでいる中、「小浜市海のまちづくり協議会」のメンバーや「未来会議」の若者たちの協力を得て、新しい方向に向かって希望の一歩を踏み出した矢代地区の今後が楽しみです。
第9回小浜市海のまちづくり協議会開催 [2016年07月02日(Sat)]
2016年6月30日(木)

小浜市で通算第9回目となる海のまちづくり協議会が17時より小浜市役所で開催されました。議事次第等は下記のとおりです。

1.開会(御子柴北斗市産業部農林水産課長/協議会事務局長)
2.会長挨拶(富永修福井県立大学海洋資源学部教授)
3.小浜市海のまちづくり協議会 平成27年度活動報告(案)について(市長への報告案を全員で検討)
4.小浜市海のまちづくり計画進捗状況について(前回からの進捗状況・今後の計画などを全員で)
5.小浜市海のまちづくり計画の見直し・委員の追加について
6.閉会

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出席者は、富永修会長、小坂康之福井県立若狭高校教諭、樽谷宏和小浜市漁協参事、領家一博福井県嶺南振興局水産普及指導員、出口雅浩小浜市環境衛生課長、谷義幸小浜市教育総務課長、森下雅至小浜市商工観光課長、事務局となっている小浜市産業部農林水産課から御子柴北斗課長(事務局長)、中村亮介主事、濱本圭佑主事、そして、未来会議から山田繁さん、中野光さん、安井清吾さん、佐古稜太さん、田中孝三朗さん、魚見栄美さん、下亟由明さんら若手が多く参加した結果、出席者の平均年齢はひょっとしたら30代だったかもしれません。

富永会長の「どういう会にしていきたいか、何をしていきたいか、この会をよくするためにはどうしたらよいか、遠慮せず、ざっくばらんに意見を言ってもらいたい」という言葉で始まり、皆の積極的で自由な熱のこもった発言が引き出されていきました。

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里海・里山を活用した教育旅行は民宿を営む漁業者たちの大きな収入源になっており、安納ブルーパークでは今年初めて半期で4千人を突破。これを市全体にどのように広げていくかが課題です。市議会でも市長が、教育旅行のメッカになるように取り組んでいきたいと発言され、補正予算でシーカヤック50艇分の購入が決まりました。このシーカヤックを活用して、パドラーズクラブと連携することが決まりましたが、運営には人手を必要とすることから、未来会議の大学生たちの協力が期待されています。大学生たちは、既にカヤックのコースのマップづくりを始めており、ガイドへの情報提供や、コースの下見など更なる協力を約束しました。このように「海のまちづくり協議会」と若手たちが参加するまちづくり未来会議の連携がうまく回り始めているように思えます。

また、福井県立大学と県立若狭高校が主催する年4回の「海の生き物調査」についても、日程が決まり、より多くの参加を可能にしようと企画しています。

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大学生などとして、県外からも来ている未来会議のメンバーたちは、小浜の魅力について意見を求められ、また、田烏で始まった鯖の養殖場についても7月中に見学に行き、意見を聞かせてもらえるよう協力が求められました。大学生からは、自分が卒業する来春までに大学内に「海のまちづくり協議会」に取り組む「地域のひととのまちづくりサークル」を立ち上げ、メンバーを10名以上確保して、次世代につなげていきたい、と意欲的な計画も報告されました。


市が担当している事務局からは、協議会からの市長へ「小浜市海のまちづくり協議会2015年度の活動報告書」を手交する際に、未来会議のメンバーたちもできるだけ多くが参加できるよう、スケジュールを調整したい、と発言がありました。

小浜市海のまちづくり協議会は、経験豊かな年齢層が、可能性を秘めた若年層の自信を引き出し、まちづくりに向けて、よいハーモニーが出来あがりつつあります。

第8回小浜市海のまちづくり協議会 開催 [2016年05月31日(Tue)]
2016年5月26日(木)

第8回小浜市海のまちづくり協議会が小浜市漁協の会議室で開催されました。出席者は富永修福井県立大学海洋生物資源学部教授(会長)、西野ひかる海のゆりかごを育む会事務局長(副会長)、小坂康之福井県立若狭高等学校教諭(委員)、領家一博福井県嶺南振興局水産業普及指導員(委員)、岡正人小浜市環境衛生課長(委員)、御子柴北斗小浜市農林水産課長(委員・事務局長)、大塚万紗子海洋政策研究所特別研究員(アドバイザー)、塩入同海洋政策研究所研究員(アドバイザー)、畑中直樹小浜市農林水産課課長補佐(事務局)、濱本圭佑小浜市農林水産課主事(事務局)、中村亮介小浜市農林水産課主事(事務局)、熊谷久恵小浜市議会議員(オブザーバー)。
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今回の協議会での議事は次のとおり。@海のまちづくり未来会議、Aハマ自慢大会、B砂浜の生き物調査、C食べられる海藻、D地下水・湧水、Eイサザ、F海岸漂着ゴミ、G広報についてでしたが、これに加えて、体験学習・体験型観光の推進についてスケジュールや目標を含めた取組み案も提出されました。

小浜市海のまちづくり協議会では、それぞれの委員が各1つ以上のプロジェクトを主たる責任をもってまわしています。各担当委員からは、@前回の協議会のまとめ、A本年度の目標・計画、B活動状況、C今後の活動予定などがA4用紙1~2枚にまとめられて事務局(農林水産課)に提出されており、協議会で各委員から説明が行われます。各プロジェクト共に、いかに各地区に浸透させ、多くの市民が参加しやすい状況を作るか、についても重要なテーマとして話し合われました。

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今回が今年最初の協議会ということで、小浜市と笹川平和財団との共同研究覚書を交換しました。
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