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氷見市のまちづくり [2017年06月23日(Fri)]
2017年6月19日(月)
「美しい富山湾クラブ実行委員会」開催のあと、恒例となっている開催地の「街あるき」が行われました。
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案内役は中野善宏氷見市観光協会事務局長。氷見市は「ドラえもん」や「忍者ハットリくん」で有名なまんがユニット藤子不二雄のひとり、藤子不二雄Aの出身地ということもあり、彼のアートを展示している「氷見市潮風ギャラリー」や、作品のモニュメントがある「まんがロード」、生家である光禅寺を案内して戴きました。
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会議の前後にまち歩きをしていましたところ、いくつか面白いところを発見しましたので、ご報告しておきます。ひとつは、「ひみ番屋街(氷見漁港場外市場)」http://himi-banya.jp/ 新鮮な魚介類や豊富なみやげものを販売する「みのりの番屋」、フードコートや回転寿司、展望広場、足湯や温泉もあり、結構にぎわっていました。多くのショップの中でも特に目を引いたのが、環境と美味しさの両立をめざすワイナリー兼レストラン兼宿泊施設を経営するSAYS FARM http://www.saysfarm.com/ 新しいタイプの氷見の人気ブランドとなっているようです。
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もうひとつは、空家の多くなっている商店街の中に見つけた「氷見市まちづくりバンク」。まちづくりに関心のある人々が集える場所になっています。ここからどのようなアイデアが実現されるのか、楽しみです。
美しい富山湾クラブ委員会開催 [2017年06月21日(Wed)]
2017年6月19日(月)
「美しい富山湾クラブ」の第8回実行委員会が、越中式定置網およびブリ漁で有名な富山県氷見市で開催されました。
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挨拶:
冒頭に顧問の林正之氷見市長から挨拶があり、「氷見から望む海越しの立山連峰を世界遺産に!」という活動をしていること、また、美しい富山湾の活用ということで、湾岸サイクリングレースを行ったことなどが紹介されました。理事の松原勝久氷見市観光協会会長からは、氷見の海岸と道路の美化のために6月に行った氷見クリーン大作戦で1200名という大勢の市民が参加したことなどが報告されました。
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議題1:実績報告
高桑幸一事務局長から今年度の実績と今後の計画の説明があったあと、各担当の実行委員からも、今年3回目の湾岸サイクリングでは、1300名を超えるエントリーがあり、1269名が参加したこと、また、湾岸の道路にサイクリング用のブルーのラインが引かれてサイクリングがしやすくなり、サイクリストが増えたことが報告されました。

議題2:湾アップ提案の実施状況について
富山大学2年生の伊藤大貴さんから、「地域の観光資源と活用戦略」について提案がありました。富山県の観光名所のひとつひとつは素晴らしいが、それらが繋がっていないことを残念に思うので、フォトラリーという手法を用いて、SNSなどで発信、最後にフォトコンテストを行う、という案です。今年はまずテスト的に射水、岩瀬浜、滑川で行い、その後、全体に広げたいとのことで、参加者への協力を呼びかけました。この提案について、富山テレビを含む多くの参加者たちから協力を申し出る建設的な意見が出されました。
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議題3:今後の取組みについて
海岸清掃:7月17日の海の日の清掃活動、10月15日の「富山湾100万人による海岸をきれいにする活動市民の会」について、入江良明富山湾海岸をきれいにする活動の会代表から紹介がありました。夏休み前の海岸はきれいだが、秋、冬は放置状態になるので、この季節を含め通年できれいな海岸にしたい、という言葉が印象的でした。
タモリカップ富山大会2017:今年も7月16日にタモリカップが開催され、タモリさんが海王丸の一日船長として乗船されることが、岡田一広富山県セーリング連盟理事から発表されました。エントリーは56艇、バーベキューなどへの参加希望者は2200名と既に定員をオーバーしている、と高い人気の様子が伺えました。
富山湾ふれあいビーチフェスティバル:
国土交通省北陸地方整備局大河内義之氏から今年は8月に岩瀬海岸で行うことが発表されました。
第10回Sea級グルメ全国大会:
大野究魚津埋没林博物館長から、今年は10月に魚津で開催され、全国から23~4店舗が参加の予定である、と発表がありました。
「海と日本PROJECT in 富山2017」:
富山テレビ放送営業部の蔵西宏之氏から同プロジェクトの概要と実施の進捗状況が紹介されました。各種メディアを使っての広報、富山オリジナルとしての「海の学習帳プロジェクト」などが報告されました。
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議題4:その他
射水市世界一挑戦塾(今年は、漁網を使った世界一大きなハンモックを作り、イベントを行います)、日本海学講座(7月末に「富山湾の魅力体験親子教室」を開催予定ですが、夏休みの自由研究に役立つということで人気だそうです)、世界遺産への登録への協力、高田秀重教授によるマイクロプラスティックに関する講演会、などについて紹介がありました。

「美しい富山湾クラブ」、次回の実行委員会は9月に滑川市、次々回は2月に射水市、また理事会は11月に黒部市で開催予定です。
美しい富山湾クラブH29年度総会 [2017年04月11日(Tue)]
2017年4月9日(日)
富山湾が2014年に「世界でもっとも美しい湾クラブ」に加盟したことを受けて設立された「美しい富山湾クラブ」の総会が、富山市岩瀬天神町の岩瀬カナル会館で開催されました。岩瀬はブリ街道と呼ばれた旧飛騨街道の入り口で、最近、多くのノーベル賞受賞者にゆかりがあるという「ノーベル街道(岩瀬から高山市までの国道41号線)」の出発点として有名になったところです。
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総会は、永原功北陸経済連合会名誉会長から「美しい富山湾クラブ」の1年の活動報告と挨拶で始まりました。来賓挨拶として、石井隆一富山県知事が「『美しい富山湾クラブ』と連携して富山を『海のあるスイス』とアピールしたい。また、『世界で最も美しい湾クラブ』の総会を富山に誘致したい」と述べられ、
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村椿晃魚津市長が、「2017年は、5月に植樹祭、10月にSea級グルメ大会が魚津で行われる。4月には『美しい湾クラブ』の湾岸サイクリングの出発点となる。地域間の連携が重要なので、他市町とも密に連携して富山湾の魅力を全国・世界に発信したい」と述べられました。
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その後、議事に移り、高桑幸一事務局長から2016年度の活動実績として、G7環境大臣会合に合わせて行った海岸清掃活動への協力、8千人以上の観客を動員したタモリカップへの協力、海洋政策研究所の沿岸域総合管理ネットワーク会議での発表など多数の活動が報告されました。
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2017年度も湾岸サイクリング、タモリカップ、クリーンアップ大作戦など多くの活動が予定されています。海洋政策研究所の寺島紘士所長からは、海洋教育パイオニアスクールプログラムの紹介を行い、多くの方々に関心を持って戴きました。
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最後に、地元の満寿泉醸造元の枡田酒造店枡田隆一代表取締役から回船問屋街であった岩瀬のまちおこしについて講演があり、
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引き続き、実際に岩瀬のまちに出て、見学を行いました。
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枡田氏によると、北前船の寄港地として多くの蔵が並んで栄えていたこの地区も、ほとんどが空き家になっていたので、一つずつ借りたりしながら、建て直し、ベネチアングラスの作家や、陶芸家、井波の彫刻家、魅力的な日本酒の店、レストランなどに入ってもらい、富山湾の美しさを感じられるスポットにしていきたい、とのこと。情熱あふれるその行動力と、それを支える地元の大工さんたちの技量が印象的でした。
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美しい富山湾クラブ実行委員会 [2017年03月01日(Wed)]
2017年2月15日(水)
ユネスコが後援している「世界で最も美しい湾クラブ」に2014年10月に加盟した富山湾。この加盟を受け、湾クラブの理念に沿って活動し、支える民間主体として2016年5月に設立された「美しい富山湾クラブ」がこの日、第7回美しい富山湾クラブ実行委員会を富山県朝日町で開催されました。
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朝日町は富山湾の東端に位置し、新潟県との境にあります。日本の渚100選にも選ばれたヒスイ海岸や朝日町独特のお茶「バタバタ茶」も知られています。最初に朝日町の笹原靖直町長、朝日町観光協会の大井裕久会長から挨拶がありました。
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引き続き、高桑事務局長より2016年度の実績の報告として、講演会や富山湾横断ヨットレースやタモリカップ富山大会、富山湾岸サイクリングなど約20件にものぼる活動の報告がありました。その後、湾を元気にする「湾アップ提案」についてり1)10年後の富山湾観光の検討、2)富山湾クリーンアップ大作戦、3)海と日本プロジェクトの富山湾岸景勝地の募集や紹介、4)富山湾岸を旅するEnjoy! Toyama Bay、富山湾のセーリングスポット調査の報告がありました。
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会議のあと、ヒスイの原石が打ち上げられるという「ヒスイ海岸」で石探しに参加しました。どれが原石か、ガイドの方にはすぐにわかるようでしたが、私にはほとんどわかりませんでした。皆が拾ってなくならないのかを伺いましたところ、波が次々と新しい石を運んでくるので、問題ないのだそうです。
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実際は背景の前の地面に立っているのに、写真を撮ると、花びらの上に浮いて立っているように見えるトリックアートの前で、春の魅力たっぷりの朝日町の画像を背景に記念写真を撮りました。
「世界で最も美しい湾クラブ」と「魚々座」 [2016年04月19日(Tue)]
2016年4月17日(日)

2014年10月に「世界で最も美しい湾クラブ」に加盟を認められた富山湾。それをうけて2015年5月に設立された「美しい富山湾クラブ」の総会がこの日行われました。

「世界で最も美しい湾クラブ」は、湾を活かした観光振興と資源保護、そこに暮らす人々の生活様式や伝統の継承、景観保全を目的に1997年にベルリンで設立され、本部をフランスに置くNGOで、ユネスコの後援を受けています。日本では、富山湾の他、松島湾が登録されており、天橋立のある宮津湾が加盟を目指しているとのことです。

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加盟条件は、

1.優れた自然の美しさがあること

2.豊かな生態系があること

3.経済的潜在力があること

4.地域と国レベルでの法的保護体制が整っていること

5.世界遺産の評価基準に準じていること
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この日の「美しい富山湾クラブ」総会で紹介された昨年度の活動の中には、タモリカップ(ヨットレース)や海岸清掃活動への協力、素敵な富山湾ロゴマークの選定、湾をさらに魅力的にする「湾アップ」提案の実施などがあり、発足後まだ1年弱のクラブとは思えないほど活発な活動が印象的でした。

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その後、ぶりや定置網で有名な氷見(ひみ)市に向かい、2015年春にオープンして評判になっている「魚々座(ととざ)」を見学。丁度、「まるまげ祭」の集合写真を「魚々座」で撮影しているところに到着し、幸運でした。

「まるまげ祭」http://kitokitohimi.com/site/news/0417marumage.html は、かって芸妓さんが地元のお寺に幸せな結婚を願ってお参りした風習を現代に活かしたもので、今は公募制で当選した60名が丸髷を結い、着物を着ている姿は美しく、壮観でした。

その後、本川祐治郎氷見市長が、氷見市まちづくり推進部荒井市郎部長と共に「魚々座」を丁寧に案内して下さり、まちづくりに対する熱い思いを語ってくださいました。いつかご一緒にまちづくりについてゆっくり意見交換ができれば、と思いました。