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金丸弘美氏よりのメール転載「和歌山県のPR雑誌が秀逸」 [2017年08月21日(Mon)]
2017年8月20日(日)
総務省地域力創造アドバイザーで内閣官房地域活性化伝道師の金丸弘美氏より、「和歌山県のPR雑誌『和 Nagomi』が秀逸です。今号の特集は南方熊楠です。」という下記のメールを拝受。早速、拝読しましたところ、内容のみならず、写真、デザインも力強く、素晴らしいので、金丸弘美氏に許可を戴き、下記に転載いたします。是非、ご覧ください。参考になれば幸いです。

(以下、引用)
******************
金丸です。

和歌山県のPR雑誌「和 Nagomi」が秀逸です。今号の特集は南方熊楠です。
http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/000200/nagomi/p33/index.html
丁寧に作られていて美しい。テーマが自然と環境と地域の力と一貫しています。
バックナンバーもすべてサイトから読めます。
http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/000200/nagomi/index.html

長男・知弘・りさ夫妻が、2016年6月に和歌山県田辺市に移住しました。
その特集が今号の「わかやまに恋した人」で組まれたのでした。びっくりでした。
http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/000200/nagomi/p33/p20_21.pdf

和歌山県は、若者の移住・定住・起業をサポートする支援をしています。
丁寧な体制がとられていて移住が増えているというのも納得です。
http://www.wakayamagurashi.jp/how-to/support/

田辺市は若者の起業支援をする塾も開かれています。
http://www3.u-toyama.ac.jp/chiiki/t-senryaku/tanabe/
もっとも感心した取り組みでした。とても刺激されました。 

なお知弘・りさ夫妻の移住経過と詳細は和歌山県庁の移住相談窓口がある
「NPOふるさと回帰支援センター」のサイト「FURUSATO」でも特集が
掲載されています。
http://www.furusato-web.jp/iju/wakayama-tanabe
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(引用、以上)
自治体職員のための海洋・沿岸域入門研修(2) [2016年03月07日(Mon)]
2016年2月26日〜27日
2月中旬の第1回目の海洋・沿岸域入門研修に続いて、この週末、第2回目の研修が行われました。

(2月26日)
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・松田治広島大学名誉教授
  「海の健康診断」
 「海の健康診断」の構想と基本的な考え方、「海の健康診断」の背景、診断手法の開発と実施の経緯、宿毛湾における「海の健康診断」事例、健康診断から治療への展開、「物質循環健全化計画」(ヘルシープラン)、「海の健康診断」等の今後の利用法(参考)など。
・古川恵太笹川平和財団海洋政策研究所 海洋研究調査部長)
 「環境再生技術」
 生態系サービスを享受するための環境再生、干潟・藻場の再生技術、里海としての生態系の再生・利用・管理(芝浦運河カニ護岸・備前市日生地区アマモ場再生)について。
・宿題発表
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(2月27日)
・中原裕幸海洋産業研究会常務理事
 「海の経済活動と沿岸域総合管理」
 海洋について、海の経済活動について(海洋産業の概念・定義・市場規模)、沿岸域総合管理について(対象空間・ゾーニング・漁業権・洋上風力発電と漁業協調・沿岸域管理の実質的な事例・第1期海洋基本計画策定時における解説・グレートバリアリーフの例・EUのMSP,
沿岸域総合管理の推進について(まとめ)など。
・酒井英次笹川平和財団海洋政策研究所海洋教育チーム長
「海洋教育への拡がり」
 海洋教育の法的根拠、教育目的、推進に向けての課題、実施状況、政策的な取り組み、海洋教育パイオニアスクールプログラムについて
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第1回・第2回とも素晴らしい講師陣と参加者に恵まれ、非常に充実した内容となりました。第1回、第2回を通した終了後の参加者アンケートでは「ぜひ今後も開催してほしい。できれば、年に数回開催してほしい」と大好評でした。
自治体職員のための海洋・沿岸域入門研修(1) [2016年03月06日(Sun)]
2016年2月11日ー13日。
笹川平和財団海洋政策研究所が主催し、自治体関係者に向けた海洋および沿岸域に関する入門講座の第1回目を開催しました。
(2月11日)
最初に各参加者たちは自分たちの地域の観光、特産、海洋で気になる点などについて、自己の地域を客観的に見直した上で、他地域からの参加者へのアピールを行いました。この作業によって、受講者たちは、主観・客観の二重の視点を自己の中に持ち、自分たちの日常になってしまっている地域の魅力と今後の努力の必要性をあらためて自覚したようでした。その後の座学およびフィールド見学のプログラムは下記のとおり。
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・寺島紘士笹川平和財団常務理事・海洋政策研究所長
  「海と沿岸域を活かした新しい地方創生」
 海の総合的管理とは何か、を世界的な流れの中で解説。沿岸域の総合管理について日本の事例を紹介。
・松田治広島大学名誉教授
  「日本の海の環境と生態系:沿岸閉鎖性海域を中心にして」
 沿岸海域の特徴と重要性、閉鎖性海域の環境・生態系の特徴と問題点、7ー800年前の豊かな瀬戸内海とその崩壊・瀬戸内海環境保全特別措置法と新基本計画、藻場と干潟喪失の意味、「きれいな海」から「豊かな海」・沿岸域総合的管理へ。
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・来生新放送大学副学長
  「海洋・沿岸域の法制度」
 日本の海の法的区分、海にかかわる法制度の全体像、海の管理・利用に関する基本原則、陸の管理と海の管理、海の定義と沿岸域の概念、沿岸域の管理と遠い海の管理など。
(2月12日)
・浦中秀人志摩市農林水産部里海推進室
  「取り組み事例の紹介I  沿岸域総合管理実践」
 志摩市の自然・歴史・海・真珠、直面する課題(少子高齢化・産業減速)、課題解決としての「新しい里海創生によるまちづくり」、里海ライフスタイルの啓発、取り組みの成果(第8回海洋立国推進功労者表彰内閣総理大臣賞受賞など)。
・下迫健一郎港湾空港技術研究所特別研究官
  「沿岸防災」
 波について、高潮と津波の概要、沿岸防災のための施設、高潮と津波の被災事例、避難施設と避難対策、ソフト・ハード一体の防災対策など。
・森本泰史国土交通省総合政策局海洋政策課
  「地方創生の取り組みについて」
 新型交付金の概要・目的・事業例、日本版DMOの概要・支援の対象となる日本版DMOと取り組み例、登録についてなど。
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・古川恵太笹川平和財団海洋政策研究所海洋研究調査部長
  「フィールド研修:港区立お台場学園・港区田町カニ護岸・運河ルネッサンス」
 お台場学園の地域と連携した海洋教育について(現場講師:海辺つくり研究会森田健二氏)、魚介の棲み処としての「江戸前」の再生(コンクリート直立護岸でもカニが棲める仕組み、潮だまり干潟付きテラス護岸)、運河に浮かぶレストラン船開業に至るまで(寺田倉庫小泉武衡氏)
(2月13日)
・佐々木剛東京海洋大学准教授
  「合意形成概論I」
 協働的コミュニケーションの重要性、中核自己から深める学び、多様性の尊重と創造性育成、自己決定理論、ラーニングサイクル、水圏環境教育の原理など。
・古川恵太笹川平和財団海洋政策研究所海洋研究調査部長
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  「合意形成概論II」
 コミュニケーションという側面から合意形成を考える。環境情報の標準化。合意形成のためのコミュニケーションツール(カルタ法・KJ法・PCM手法)について。
・「ワークショップI 現状認識・沿岸域総合管理モデルサイトと各地域との比較・課題発見等」
 チームに分かれて「子供たちが東京湾を好きになる」などの課題をPCM手法などを使って現状把握および提案をするというエクササイズをし、発表を行いました。
新技術を活用した「海を活かしたまちづくり」シンポジウム [2015年12月17日(Thu)]
2015年12月15日
「新技術を活用した『海を活かしたまちづくり』」というユニークなシンポジウムが開催されました。海洋環境保全や持続可能な利用に関する最新の科学技術の知見と、沿岸域で行われている海を活かしたまちづくりの取り組みについて報告され、今後、新技術をまちづくりにどのように活用できるかについて、パネル形式で意見交換が行われました。「まちづくり」の取り組みを紹介したのは、海洋政策研究所と共に沿岸域総合管理モデルサイトである小浜市、備前市、宿毛湾の「まちづくり研究会」や「協議会」メンバーです。
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プログラムは下記のとおりです。
開会挨拶
第1部:海を見る新しい技術開発
「海の酸性化とサンゴ礁の未来」
     茅根創 東京大学大学院理学系研究科教授
「沿岸の生態を見る新しい遺伝子技術」
     小暮一啓 東京大学大気海洋研究所教授
「空と海からの藻場の3次元マッピング」
     小松輝久 東京大学大気海洋研究所准教授

第2部:海を活かしたまちづくり
「若者と共に進める海のまちづくり」
     西野ひかる 小浜市海のまちづくり協議会副会長
「アマモ再生活動30年の歩み」
     天倉辰巳 日生町漁業協同組合専務理事
「森川海連携の里海づくり」
     神田優 NPO法人黒潮実感センター長

第3部:パネルディスカッション
     「新技術を生かした海と共生するまちづくり」
閉会挨拶
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この興味深いシンポジウムの詳細は
https://www.spf.org/opri-j/news/article_20909.html
でご紹介しています。是非、覗いてみてください。

新技術を活用した「海を活かしたまちづくり」シンポジウムご案内 [2015年11月14日(Sat)]
2015年12月15日(火)
公開シンポジウム「新技術を活用した『海を活かしたまちづくり』」が開催されます。主催は公益財団法人笹川平和財団海洋政策研究所と国立研究開発法人科学技術振興機構CREST「海洋生物多様性」領域です。
このブログによく登場する小浜市、備前市、宿毛湾という沿岸域総合管理をすすめているサイトからのみなさんも講演者として参加しますので、お知らせ致します。下記の青いところをクリックして戴きますと、ご案内書と参加申込書が入手できます。

2015年12月15日公開シンポジウム開催案内.pdf

念のために、概要を下記に記しておきます。
日時:12月15日(火) 13時〜17時(受付開始12時半)
場所:笹川平和財団ビル 11階国際会議場
    (東京都港区虎ノ門1-15-16)
参加費:無料
プログラム:
13:00 開会挨拶
13:10-14:40 海を見る新しい技術開発
*「海の酸性化と珊瑚礁の未来」
 東京大学大学院理科系研究科 茅根創教授
*「沿岸の生態を見る新しい遺伝子技術」
  東京大学大気海洋研究所 小暮一啓教授
*「空と海からの藻場の3次元マッピング」
  東京大学大気海洋研究所 小松輝久准教授
14:50-15:50 海を活かしたまちづくり
*「若者と共に進める海のまちづくり」
  小浜市海のまちづくり協議会 西野ひかる副会長
*「アマモ再生活動30年の歩み」
  備前市日生町漁業協同組合 天倉辰巳専務理事
*「森川海連携の里海づくり」
NPO法人黒潮実感センター 神田優センター長
15:55-16:55 パネルディスカッション
*「新技術を活かした海と共生するまちづくり」
16:55 閉会挨拶
17:15 意見交換会(参加費2000円)

以上です。みなさまのご参加をお待ちしております!
金丸弘美氏と井上恭介氏のラジオ番組 [2015年09月21日(Mon)]
2015年9月21日
食環境ジャーナリスト・食総合プロデューサーの金丸裕美氏から、ジャパンFMネットワークで食を中心とした活動を紹介する「サードプレイス・美味しい食の物語」http://www.jfn.jp/に出演しています、というお知らせを戴きました。放送は下記でも聞くことができ、興味深い内容なので「一聞」をお勧めします。 
http://www.jfn.jp/News/view/place_sp/29609 

*イタリアスローフード協会についてとその戦略
*環境都市ドイツフライブルグのまちづくり
*海外からも人を呼ぶ福井県越前市「タケフナイフビレッジ」
*山口県長門市の地域の魚菜を使った参加型の食のワークショップ
<今後の予定>
*フランスで受講した「味覚の講座」
*秋田県能代市のネギを使った味覚ワークショップなど

金丸氏には、志摩市の「新しい里海のまちづくり」のプロジェクトのひとつ、地元産品のテキスト化に関してヒントを戴きました。

同じくジャパンFMではNHKエンタープライズのプロデューサーで「里山資本主義」の番組制作と同名の著書(藻谷恵介氏との共著)で有名になった井上恭介氏の「里海が日本の社会をどう変えうるか」についても公開していますので、ご紹介しておきます。 http://www.jfn.jp/News/view/place_sp/30050
秋の夜長、じっくりとラジオ番組を聞かれるのもまたいいかもしれません。