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SDGs未来都市 [2018年06月20日(Wed)]
2018年6月15日(金)
沿岸域総合管理を通して海を活かしたまちづくり、持続可能な資源管理を実践してきた志摩市が持続可能な開発目標SDGs達成にむけた取り組みを先導的に進めていく自治体として、SDGs未来都市に選ばれました。
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豊かな自然環境を保全士、御食国としての歴史を大切にして持続可能な食材の提供と観光業を、環境・経済・社会という3つの視点から進めていきます。
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一言で言うと「持続可能な御食国の創生」。国連で発表される時は、With a history of providing produce to the Imperial Court, Shima will become a Sustainable Food Supplying Regionというフレーズで紹介される予定です。

志摩市は、17あるSDGsの目標のうち、目標8 働きがいも経済成長も 目標11 住み続けられるまちづくりを 目標12 つくる責任 つかう責任 目標14 海の豊かさを守ろう 目標15 陸の豊かさも守ろう を重点的に実現していきます。
的矢湾でアマモの種採り作業 [2018年06月09日(Sat)]
かつて、志摩市の的矢湾は、鳥羽水族館のジュゴンの餌となるアマモを毎日供給できるほど、見事なアマモ場を有していました。しかし、最近は水質および底質の悪化によりアマモ場が激減し、現在ジュゴンは韓国から空輸されるアマモを食しているとのこと。的矢湾の水質・底質の悪化は、的矢湾のこの海域での漁業にも影響を与え、以前は御殿が建ったといわれるほど採れたあおさのり(ヒトエグサ)の生産額が急激に減少しました。

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2018年6月9日(土)梅雨入り後の晴天に恵まれ、志摩市鳥羽磯部漁業協同組合の三ヶ所支所で、アマモの種採りが行われました。同漁協の漁師さんたちが船て的矢湾のアマモ場でアマモを刈り採り、陸に揚げ、志摩市里海推進室の公募に応じられたボランティアのみなさんと一緒に、種で増えるアマモと根で増えるアマモを仕分けしました。種で増えるアマモはネット袋に入れ、しばらく海に吊るして種を熟成、茎や葉を腐らせた後、種を取り出して海に蒔きます。一方、根で増えるアマモの平たい葉は、梅雨の雨に打たせて塩抜きをした後、畑の肥料にします。甘くて美味しい野菜が育つとのことです。
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的矢湾では、毎年、アマモの種まきをしてきましたが、底質が悪化しているため、なかなか定着しませんでした。昨年、大きなマットを敷き、その上に小さなマットに泥と種を塗り籠んだものをいくつも敷くという方法を試したところ、アマモが見事に成長したとのことで、漁協さんも的矢湾のアマモ場再生に自信を深めたということです。昨年秋には「全国アマモサミット」が志摩市で開催され、市民のアマモに対する興味も増したようです。
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今日、仕分けされた「種をとるアマモ」は大きな袋に15袋となりました。海に吊るして追熟した種は、7月末ごろ種を取り出され、夏の暑い時期を冷蔵庫で保管、水温が下がる12月頃に海に蒔かれます。来年のアマモの成長が今から楽しみです!
(参加のすすめ)アマモの種の選別作業 [2017年07月12日(Wed)]
志摩市では、2017年11月11日〜12日に「全国アマモサミットin 伊勢志摩」を開催します。その準備として、2017年6月24日に的矢湾で、三重県水産高校性やこどもたちがアマモの種採り作業を行いました。
http://www.satoumi-shima.jp/columns/c1/2017/06/post-8.html

その日に採集したアマモから、成熟した種を選別する作業を、来る7月31日(月)に予定しています。奮って、ご参加ください。詳細は、下記の「新しい里海のまち・志摩」のホームページに「里海推進室からのお知らせ」として掲載されています。

http://www.satoumi-shima.jp/columns/c1/2017/07/post-9.html

このようなアマモ場が増えるといいですね!
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参加者募集!的矢湾でアマモ種子採取イベント [2017年06月09日(Fri)]
「新しい里海のまち」志摩市では、2017年11月11日〜12日に「全国アマモサミット2017in 伊勢志摩」を開催します。
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これに先駆けて6月24日(土)に的矢湾でアマモの種を採取する作業を行います。漁業者や水産高校の生徒の皆さんが刈り取ったアマモの中から種の入っているものを選別して袋に入れ、海にぶら下げておきます。

8月頃、成熟した種を取り出して冷蔵庫で保存し、アマモサミットでアマモボトルを作ったり、海域に蒔種し、アマモ場作りを行う予定です。

日時:6月24日(土)10時〜12時
場所:的矢湾(阿児町国府)の宮潟港

詳しくは新しい里海のまち・志摩ホームページをご確認ください。
http://www.satoumi-shima.jp/columns/c1/2017/06/post-6.html

アマモ場は幼魚たちが育つのに大切な場所で、「海のゆりかご」とも呼ばれています。
https://vimeo.com/album/4618839 にアマモの素敵な映像が掲載されています。)

初夏の的矢湾で、漁師さんたちや水産高校のお兄さん、お姉さんたちが船で取ってきたアマモの流れ藻から米粒のような種子が入っているアマモを取り出す作業、結構面白いですよ!

参加申し込み先:志摩市の里海推進室(0599-44-0206)
satoumi@city.shima.lg.jpに(担当:浦谷さん・大形さん)
6月19日(月)午後5時まで、とのことです。
申し込むときは、名前、住所、電話番号(当日の天候によっては、中止になることもあるので、連絡に必要)をお伝えください。
全国アマモサミット2017 in 伊勢志摩キックオフイベント開催 [2017年03月23日(Thu)]
2017年3月20日(祝)
全国アマモサミット2017 in 伊勢志摩のキックオフイベントが阿児アリーナ・ベイホールで開催されました。
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主催者は、志摩市政策推進部里海推進室。ザ!鉄腕!!ダッシュ!!!でおなじみのNPO法人海辺つくり研究会理事の木村尚さんが話されるとあって、「空席以外は満席?!」という賑わいぶりでした。
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最初に、竹内千尋市長から挨拶があり、引き続き、木村尚さんの講演がありました。
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アマモサミットの成り立ちなどを話されたあと、志摩を訪れた印象として、横山からの夕焼け、山から眺める海岸は美しいが、船で廻るとゴミの残骸だらけ、とやさしい顔でチクリと痛い一言がありました。しかし、東京湾のことを考えると、志摩も今が頑張りどころで、ここでやっておかないと100年後大変なことになる、とアドバイスを戴き、「行政・漁業者・多様な市民の気持ちを集めて頑張りましょう!」と応援して下さいました。東京湾でも横浜市金沢区の瀬戸神社では、アマモ場再生のプロセスの中で、80年途絶えていた「無垢塩払い」というアマモを使う神事が復活したとのこと。アマモ場再生というきっかけで、人々と自然、人々同士の気持ちがつながる、というところに意義があり、大人同士が助け合っている「里海」のコミュニティは子供たちの表情が明るい、とのことでした。
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引き続き、志摩市観光協会の西尾新会長の司会で、パネルディスカッションが行われました。三重県水産研究所の国分秀樹主任研究員と旧的矢湾アマモ再生協議会会長で鳥羽磯辺漁業協働組合の北村亨氏は、
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的矢湾で7年間、ゾステラマットと泥団子方式で15万粒のアマモの種をまいたが、ヘドロの底質で海の状況が厳しかったようで、マットの上にはよく生えたが根が張らず、横に広がらなかったこと、残念だが最近はアマモ場再生を一時中断していると報告されました。海の博物館の平賀大蔵学芸員からは、鳥羽市の小学生の体験活動についてや、伊勢の二見興玉神社の藻刈神事や、玉藻やアマモを使った製塩について紹介がありました。
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市長からは、次世代を担う子供たちに関心を持ってもらいたい、学校干潟という考え方も面白い、アマモを増やして鮎やウナギ、宝彩えびなどを志摩の山に多く生えているウバメガシの炭で調理して食べる、というのが「御食国志摩」らしくてよいのではないか、という素晴らしいアイデアも出て、「全国アマモサミット2017in 伊勢志摩」のキックオフイベントは11月11日〜12日の本番に向けて期待を高めつつ幕を閉じました。
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海女漁業と真珠養殖が日本農業遺産に認定 [2017年03月14日(Tue)]
2017年3月14日
「鳥羽・志摩の海女漁業と真珠養殖業ー持続的漁業を実現する里海システム」が、農林水産省によって、日本農業遺産に認定されました。
http://www.satoumi-shima.jp/
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日本農業遺産は、わが国において将来に受け継がれるべく伝統的な農林水産業システムを有する地域を認定する制度で、4月19日(水)に農林水産省講堂で認定式が行われます。
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(掲載写真は志摩市提供)
2016年度第3回志摩市里海創生推進協議会開催 [2017年02月24日(Fri)]
2017年2月9日(木)
「市民と語り、市民と創る」という竹内千尋新市長のモットーを念頭に、今年度3回目となる志摩市里海創生推進協議会が開催され、1)第2次里海創生基本計画期間(平成29年度〜32年度)に各委員が優先的に取り組む事業の情報共有、2)志摩市里海創生推進協議会としての役割と進め方の再確認が行われました。
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1)に関しては、全国で8箇所だけが選ばれた国立公園満喫プロジェクトの実践サイトとして、
(1)伊勢志摩国立公園としての適切な自然の利用と景観の保全に関するプロジェクト(伊勢志摩スタンドアップパドルボード協会、三重県真珠養殖連絡協議会、環境省中部地方環境事務所、市上下水道部、市教育委員会、市市民生活部、市建設部)、(2)産業連携の推進(ぷらっとホーム、市商工会、伊勢志摩スタンドアップパドルボード協会、市観光協会、安乗海女団体、三重県水産研究所、三重県真珠養殖連絡協議会、鳥羽磯部漁協、鳥羽志摩農協、市産業振興部),
(3)市民や関係者の取り組み目標と理解(志摩市女性の会連合会、ぷらっとホーム、畔志賀漁師塾、市観光協会、市政策推進部)がそれぞれのプロジェクトの今年度の進捗状況報告と、今後の予定について、市民の参加の観点も含め、情報共有しました。
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真珠養殖連絡協議会からは、伊勢志摩G7サミットの時に、各国首脳に贈ったラペルピンの取組みを通してあらためて真珠文化を後継者へと引き継ぎたいという思いが強くなったこと、現在、海女文化とともに「世界農業遺産」登録を目指していることなどが報告されました。市民生活部(環境課)と建設部からは、太陽光発電による海の汚染問題と景観などについて。観光協会からは、大王町の活性化プロジェクト。スタンドアップパドルボード協会からは、里海についての理解の浸透により、更に全国から多くの愛好家を受け入れたいので、受け皿を創る必要があること、教育委員会からは、里海学習・海洋教育につながる体験教育、産業振興部と海洋政策研究所からは、11月に行われる「全国アマモサミット2017in伊勢志摩」についてなどの話題が提供され、
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2)については、松田治広島大学名誉教授から市民の参加を促すためにもソーラー発電とアマモサミットが市民参加のきっかけになるのではないか、また、海洋政策研究所の古川恵太部長から、市民を巻き込む活動の例として、東京湾再生のための官民連携フォーラムでやっているように、協議会の場でオーソライズして参加者を募り、自由なプロジェクトチームを作るのもよいのではないか、などこれまでになく積極的な意見交換と提案が行われました。
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最後に高山進三重大学名誉教授が、1)大目標が共有しながら、市民が自由に動ける協議会にする、2)市民が市に提案できる協議会にするなど、情報発信をしながら連携をすすめていきたい、と締めくくりました。
志摩市竹内千尋新市長を表敬訪問 [2017年02月20日(Mon)]
2017年2月8日(水)
海洋政策研究所の寺島紘士所長、古川恵太海洋研究調査部長、大塚万紗子特別研究員、藤重香弥子研究員が、昨年11月の志摩市長選で8年ぶりに再選された竹内千尋新市長を表敬訪問しました。
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寺島所長から、お祝いの言葉を述べたあと、沿岸域総合管理は世界的に認められ、推進されている制度であること、海洋基本法の12の施策のひとつであること、陸域と海域を一体化し、環境と経済を総合的に考えるまちづくりの手法であり、話し合いのしくみであることなどをお伝えしました。竹内市長は、以前から里海の考え方を大切にされてきた方なので、短い時間でしたが、市と研究所が進めてきた海を活かしたまちづくりについてご理解いただき、市民に見える形で議論すべきことをしっかり議論してほしい、とのご要望がありました。
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引き続き、翌日開催される2016年第3回志摩市里海創生推進協議会の準備のために、協議会会長である高山進三重大学名誉教授、副会長である西尾新志摩市観光協会会長、オブザーバーである当研究所の寺島紘士所長らが参加して、打ち合わせを行いました。
東京で志摩市ICMコア会議開催 [2017年01月25日(Wed)]
2017年1月24日
志摩市から里海創生推進協議会(=志摩市沿岸域総合管理協議会)の副会長をされている志摩市観光協会長の西尾新氏と志摩市政策推進部里海推進室長の浦中秀人氏、同が、協議会の今後の進め方等について海洋政策研究所と意見交換するために来所されました。
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海洋政策研究所からは、寺島紘士所長、古川恵太部長、大塚万紗子特別研究員、藤重香弥子研究員らが出席しました。5町が合併して生まれた志摩市の魅力をどのように発信していくか、周囲の市町である伊勢市、鳥羽市、南伊勢町、度会町などとの連携、協議会の役割、自治会の役割、産業間の連携などが話題になりました。西尾副会長からは、市民がそれぞれの立場から自由に意見を言える「そこまで言っていいん会」の設置というユニークなアイデアも飛び出し、100年後の志摩をどう考えるか、目指していくゴールを見据えて、まちづくりを進めて行きたい、とのことでした。
志摩市 里海創生活動(2) [2016年12月22日(Thu)]
2016年12月11日(日)
志摩市の自然や産業・ガイドの基本を学ぶ「里海ガイド養成講座(第2期)」が阿児町にある代々木高等学校で開催されました。今回は、12月の休日を終日使って5回シリーズです。対象は志摩市の自然やその中で営まれる生活や産業の素晴らしさを市民や来訪者に伝えたいとう意欲のある「里海ガイド」候補の方々です。主催は志摩市です。
カリキュラムは「里海と伊勢志摩国立公園」「ガイドスキルについて」「コミュニケーションのワークショップ」「海での装備」「志摩周辺の自然景観の特徴と生い立ち」「海について」「救急救命」「海面救助」「安全管理ワークショップ」「海岸生物」「漁業」「海女漁」「真珠養殖」「昆虫」「植物」「図鑑の使い方」「鳥類」「危険生物」「食と文化」「真珠養殖場見学」など、ガイドにとって必須のテーマがたくさん盛り込まれています。
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ひとつひとつの講義も工夫されていて、たとえば「志摩市周辺の自然景観の特徴と生い立ち」では、ブラタモリというテレビ番組で好評を博した近藤玲介皇學館大學准教授が興味深い志摩市周辺の地質学を講演されました。また、「救急救命」の講義について、参加者からは「ほかのところでも聞いたことがあるが、志摩市のはとても実践的で充実していて役立ちそう」と好評でした。
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