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全国アマモサミット2017 in 伊勢志摩キックオフイベント開催 [2017年03月23日(Thu)]
2017年3月20日(祝)
全国アマモサミット2017 in 伊勢志摩のキックオフイベントが阿児アリーナ・ベイホールで開催されました。
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主催者は、志摩市政策推進部里海推進室。ザ!鉄腕!!ダッシュ!!!でおなじみのNPO法人海辺つくり研究会理事の木村尚さんが話されるとあって、「空席以外は満席?!」という賑わいぶりでした。
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最初に、竹内千尋市長から挨拶があり、引き続き、木村尚さんの講演がありました。
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アマモサミットの成り立ちなどを話されたあと、志摩を訪れた印象として、横山からの夕焼け、山から眺める海岸は美しいが、船で廻るとゴミの残骸だらけ、とやさしい顔でチクリと痛い一言がありました。しかし、東京湾のことを考えると、志摩も今が頑張りどころで、ここでやっておかないと100年後大変なことになる、とアドバイスを戴き、「行政・漁業者・多様な市民の気持ちを集めて頑張りましょう!」と応援して下さいました。東京湾でも横浜市金沢区の瀬戸神社では、アマモ場再生のプロセスの中で、80年途絶えていた「無垢塩払い」というアマモを使う神事が復活したとのこと。アマモ場再生というきっかけで、人々と自然、人々同士の気持ちがつながる、というところに意義があり、大人同士が助け合っている「里海」のコミュニティは子供たちの表情が明るい、とのことでした。
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引き続き、志摩市観光協会の西尾新会長の司会で、パネルディスカッションが行われました。三重県水産研究所の国分秀樹主任研究員と旧的矢湾アマモ再生協議会会長で鳥羽磯辺漁業協働組合の北村亨氏は、
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的矢湾で7年間、ゾステラマットと泥団子方式で15万粒のアマモの種をまいたが、ヘドロの底質で海の状況が厳しかったようで、マットの上にはよく生えたが根が張らず、横に広がらなかったこと、残念だが最近はアマモ場再生を一時中断していると報告されました。海の博物館の平賀大蔵学芸員からは、鳥羽市の小学生の体験活動についてや、伊勢の二見興玉神社の藻刈神事や、玉藻やアマモを使った製塩について紹介がありました。
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市長からは、次世代を担う子供たちに関心を持ってもらいたい、学校干潟という考え方も面白い、アマモを増やして鮎やウナギ、宝彩えびなどを志摩の山に多く生えているウバメガシの炭で調理して食べる、というのが「御食国志摩」らしくてよいのではないか、という素晴らしいアイデアも出て、「全国アマモサミット2017in 伊勢志摩」のキックオフイベントは11月11日〜12日の本番に向けて期待を高めつつ幕を閉じました。
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