2017年2月9日(木)
「市民と語り、市民と創る」という竹内千尋新市長のモットーを念頭に、今年度3回目となる志摩市里海創生推進協議会が開催され、1)第2次里海創生基本計画期間(平成29年度〜32年度)に各委員が優先的に取り組む事業の情報共有、2)志摩市里海創生推進協議会としての役割と進め方の再確認が行われました。

1)に関しては、全国で8箇所だけが選ばれた国立公園満喫プロジェクトの実践サイトとして、
(1)伊勢志摩国立公園としての適切な自然の利用と景観の保全に関するプロジェクト(伊勢志摩スタンドアップパドルボード協会、三重県真珠養殖連絡協議会、環境省中部地方環境事務所、市上下水道部、市教育委員会、市市民生活部、市建設部)、(2)産業連携の推進(ぷらっとホーム、市商工会、伊勢志摩スタンドアップパドルボード協会、市観光協会、安乗海女団体、三重県水産研究所、三重県真珠養殖連絡協議会、鳥羽磯部漁協、鳥羽志摩農協、市産業振興部),
(3)市民や関係者の取り組み目標と理解(志摩市女性の会連合会、ぷらっとホーム、畔志賀漁師塾、市観光協会、市政策推進部)がそれぞれのプロジェクトの今年度の進捗状況報告と、今後の予定について、市民の参加の観点も含め、情報共有しました。

真珠養殖連絡協議会からは、伊勢志摩G7サミットの時に、各国首脳に贈ったラペルピンの取組みを通してあらためて真珠文化を後継者へと引き継ぎたいという思いが強くなったこと、現在、海女文化とともに「世界農業遺産」登録を目指していることなどが報告されました。市民生活部(環境課)と建設部からは、太陽光発電による海の汚染問題と景観などについて。観光協会からは、大王町の活性化プロジェクト。スタンドアップパドルボード協会からは、里海についての理解の浸透により、更に全国から多くの愛好家を受け入れたいので、受け皿を創る必要があること、教育委員会からは、里海学習・海洋教育につながる体験教育、産業振興部と海洋政策研究所からは、11月に行われる「全国アマモサミット2017in伊勢志摩」についてなどの話題が提供され、

2)については、松田治広島大学名誉教授から市民の参加を促すためにもソーラー発電とアマモサミットが市民参加のきっかけになるのではないか、また、海洋政策研究所の古川恵太部長から、市民を巻き込む活動の例として、東京湾再生のための官民連携フォーラムでやっているように、協議会の場でオーソライズして参加者を募り、自由なプロジェクトチームを作るのもよいのではないか、などこれまでになく積極的な意見交換と提案が行われました。

最後に高山進三重大学名誉教授が、1)大目標が共有しながら、市民が自由に動ける協議会にする、2)市民が市に提案できる協議会にするなど、情報発信をしながら連携をすすめていきたい、と締めくくりました。