2016年10月5日(水)
2016年沿岸域総合管理ネットワーク会議での前向きな議論の熱気が残る中、チュア・ティア・エン博士、海洋政策研究所寺島紘士所長、大塚万紗子特別研究員、上里里奈研究員は高知龍馬空港へ向けて出発。翌朝の宿毛市・大月町訪問への移動に便利な土佐山田駅近くのホテルで身体を休めました。
翌朝は、8時すぎの特急とローカル鉄道を乗り継ぎ、土佐山田駅から約2時間半で宿毛駅に到着。丁度、大月町柏島にある黒潮実感センターの神田優センター長がボートを宿毛市の港から柏島の港に回航するとのことでしたので、同乗させて戴きました。

海から見る宿毛市、大月町は入りくんだ海岸線の各入り江に集落があり、神田さんの「ここは養殖が盛ん、ここの紫芋は独特なもので特別」などと解説を聞きながらの移動は、大変勉強になりました。

上陸後、大月町役場産業振興課蔦江太一水産振興係長が、養殖事業を行われている現場を訪問する機会を作ってくださり、屋内の養殖場と海上の養殖場を見せていただきました。ここでは、タイ、シマアジなどを養殖していますが、親魚からデータをしっかりと管理しており、品質の良い魚を生み出す努力をしているとのこと。親魚の腹を割かず、親魚の命も生かすといった自然の摂理を大切にした養殖の考え方を伺うこともできました。