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全国アマモサミット2016 in 備前
大会宣言
私達は、日生の漁師たちによる
30年以上にも及ぶアマモ場再生活動を振り返り、
あきらめることなく続けることの大切さを知ることができました。
そして地道な努力の継続によって得られた成果こそが
大きな感動を生み、地域を越えて、
世代をつないで活動の輪を広げることを学び、
これから歩むべき道を考えることができました。
私達は、全国津々浦々の如何に多くの場所で
海を守るために、どれだけ多くの人たちが
様々な活動に取り組んでいるかを知ることができました。
そして、色々な立場や職業の人たち、
小学生・中学生から高校生、大人に至るまで、
あらゆる世代の人達が、海を大切に思い、
団結し努力していることを知ることができました。
私達は、海が健全であり続けるためには、
森・里・川・海のそれぞれにおいて、
人が生きていくための営みを保ちながら、
人々が暮らしを通じて適切に関わり、
水を介した森里川海の繋がりを維持することが大切であり、
そして、これを守るためには、里海と里山とまちが
人とものの流れで結ばれることが大切であることを学びました。
私達は、地球生態系のなかで生かされ、
地球生態系は大きな物質循環の中で維持されています。
水を介した森里川海の流れの終結点は海ですが
漁業という営みを通じて人が関わることで
海から陸への回帰循環が生み出されます。
人は、自然の営みに頼らなければ生きていくことはできません。
そして、自然を守り育むことこそ人が生きていくための道筋です。
私達は、“全国アマモサミット2016 in 備前”を契機として、
私達の未来そのものである若者を育て応援します。
備前の歴史をつむぐ五感に訴える食の文化を継承し、
訪れる人をもてなします。
「よーまー」なおばさん、互いに家族のような関係で
「オセ」になる日生の懐の深い人の繋がりを礎に…
そして全国のまち・学術・NPOのネットワークをさらに広げ、
里海・里山・まちが繋がる
「備前発!里海・里山ブランド」を必ずや確立して発展させ、
自然と人が共存するための有るべき姿を実現し、
国内外に広く発信し続けることをここに宣言します。