備前市日生(ひなせ)漁協が第9回海洋立国推進功労者章表彰を受賞 [2016年08月26日(Fri)]
2016年8月25日(木)
首相官邸で第9回海洋立国推進功労者表彰の授賞式が行われました。海洋に関する顕著な功績の自然環境部門で受賞したのは、海洋政策研究所と「海を活かしたまちづくり」をすすめている備前市の日生町漁業協同組合です。日生町漁協の皆さんは、アマモ場の再生を30年以上に渡って取り組み、市民や次世代を次々と巻き込むほどのその熱意がほぼ全滅しかけていたアマモ場を250haにまで回復させました。(参考映像:https://www.youtube.com/watch?v=EpOBsiXLXXo&feature=youtu.be) ![]() ![]() ![]() 表彰式のあと、日生町漁協の淵本重廣組合長、天倉辰己専務理事、今川壱章氏が備前市まちづくり部の橋本誠二氏と合流して海洋政策研究所を訪問、今後のまちづくりなどについて、寺島紘士所長らと意見交換しました。 ![]() 今後、この素晴らしい功績の延長線上に備前市の「海を活かしたまちづくり」がどのように展開されていくのか楽しみです。 今回の表彰にあたっての功績事項をあらためて下記に記しておきます。 1. 日生町漁業協同組合は、昭和60年から30年もの長きにわたり、アマモ場の再生活動を継続してきた。活動を開始した頃、アマモの再生に係る知見は限られていたが、漁業者や県水産試験場による多くの試行錯誤の結果、一時は12haまでに減少した日生町地先のアマモ場を、約250haまで回復させることに成功した。 2.日生町漁業協同組合のアマモ場再生活動は全国の先駆けとなる取組であり、日生町は「里海づくり」の聖地として注目を集めている。近年では、漁業者だけでなく、消費者団体や次世代を担う生徒・学生たちもアマモ場再生活動に参加するなど、活動の輪は新たな広がりを見せており、国内さらには世界各国においても模範事例として紹介されている。 3.平成28年6月には、活動の節目として「全国アマモサミット2016in備前」を開催し、地域、世代を超えてさらなる活動の発展を目指している。 |