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竹富町沿岸域総合管理に向けて(2) [2016年03月09日(Wed)]
2016年3月1日(火)
竹富町本庁のある石垣市から、竹富町で最大の有人島であり、イリオモテヤマネコで有名な西表島に渡り、樹齢400年で日本最大のサキシマスオウノキや日本最大規模のマングローブ林などを有する仲間川でクルーズを体験した後、西表交通グループ代表取締役の玉盛雅治社長に2005年から自主ルールとして取り組まれている「仲間川地区保全利用協定」や最近の西表島の観光事情などについて話を伺いました。
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「仲間川地区保全利用協定」は、短時間で遊覧させて人数をこなそうとする観光プログラムにより、引き波でマングローブが倒れたりすることが問題となったため、環境省や学者たちに協力を依頼、「同協定」を策定して知事に認定してもらい、引き波が立ちにくい船の導入や、観光プログラムの変更などで観光資源を保全しています。最近は活動がマンネリ化して、協定が守られていないこともあり、2015年12月に監査を行った結果を踏まえて、2016年3月には県からの勧告書を出してもらう、とのことでした。
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企業としての沿岸域総合管理の取組みについては、農業と海・サンゴの関係を懸念されていました。除草剤や雨による赤土の流出などについて、「観光立町」である竹富町のことを考え、双方の話し合いが必要ですが、海の観光や環境に携わる人は少ない上に、まとまりがないことを懸念されていました。一方で、農業と観光をうまく結びつけることも課題で、最近では、黒紫米や黒紫米のそば、手作りの黒糖、ヤマダイコンの醤油漬けなど、新商品の開発に努力している農家も見受けられるとのことです。
taketomi_poster_.jpg また、地域の歴史と伝統食を含む文化に深い関心をもってほしいということから、地区の公民館と共に「西表と歴史と文化の旅」という観光プログラムを計画。定員を絞り、村人が島の食材で食事を作って歓迎し、工芸を体験するという魅力的な旅を始めたとのことでした。
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