2016年1月29日。
沿岸域総合管理の手法を使って、海のまちづくりを実践している小浜市を、大村湾議員連盟が訪問して2日目。朝一番の訪問先は、主に奈良県や岐阜県など「海なし県」の小中学生たちを対象に、「海に親しむ体験学習」を提供している「ブルーパーク安納(あのう)」でした。安納地区では、民宿を営む10数軒の漁家が協力しあって、体験学習の計画から、営業、実施までの運営をすべて行っています。参加した小・中学生は目の前で養殖しているタイを釣り、自分の釣ったタイを包丁で捌き、半身は刺身、半身は七輪であぶって食べるという体験をします。
海で釣りをするのも、包丁で魚をおろすのも初めてという子供たちにとっては、非常に印象に残る体験学習のようで、参加人数も着実に増えています。今では、一年に4千人ほどが参加するとのこと。宿泊先の振り分けや、体験学習に関する作業についても、また、収入についても、平等・公平に配分しているとのことです。

次に、高校生や漁業者、市民有志がアマモを増やしている海が見える場所を見学、「海のゆりかごを育む会」の西野ひかる事務局長から取り組みについての話を聞きました。

引き続き、「食の文化館」や「道の駅」を見学した後、今度は「海のまちづくり協議会」の副会長としての西野ひかる氏から小浜市での沿岸域総合管理のあり方や、近い将来大村湾で沿岸域総合管理の手法を使ったまちづくりを実践するにあたってのアドバイスを受けるなど充実した時間を過ごした一行は、バスで伊丹空港へと帰路につかれました。
