2013年12月5日(木)
イブ・エノック博士による「第1回オーシャンチャット」が開催されました。オーシャンチャットは「井戸端会議」のように海洋政策につい忌憚なく話し合おうというもの。エノック博士は、フランス国立海洋開発研究所と海洋研究開発機構の交換研究員として今年10月から来日されており、海洋政策研究財団の客員研究員でもあります。

今回の内容は1992年のリオ地球サミットから今日までの21年間の主にヨーロッパにおける沿岸域総合管理についてでした。そこに至る動きとして、1970年代の米国における沿岸域管理法(1972)、フランスにおける湿地と沿岸保全(1975)、1980年代の国連海洋法条約(1982)、ブルントランド・レポート(1987)、フランスの沿岸法(1986)に言及されました。

地球サミット後のEU。2002年の沿岸域総合管理奨励、2006年の統合的海洋政策、2008年の海洋戦略枠組み指令や海洋空間計画、そして今年2013年の沿岸域総合管理および海洋空間計画に関する指令の進捗状況など、沿岸域総合管理とその周辺について、更に、地中海に面したフランスThauでの沿岸域における総合管理の実践状況や、新しい里海の分析など、ヨーロッパと日本の双方をまたいだ話題が提供されました。第2回オーシャンチャットは2月開催の予定です。