• もっと見る

海洋政策研究所ブログ

海洋の総合管理や海事産業の持続可能な発展のために、海洋関係事業及び海事関係事業において、相互に関連を深めながら国際性を高め、社会への貢献に資する政策等の実現を目指して各種事業を展開しています。


Ocean Newsletter No.502発行 [2021年07月06日(Tue)]
No.502が完成いたしました。

『Ocean Newsletter』は、海洋の重要性を広く認識していただくため、
海洋に関する総合的な議論の場を皆様に提供するものです。 

********************************
●海藻類を利活用した炭素回生サイクルの開発に向けて
琉球大学工学部教授、(株)リテックフロー代表者◆瀬名波 出

脱炭素化社会の実現のためCO2回収と「炭素回生サイクル」の開発を進めている。
その一環として高濃度CO2溶解海水を活用した海藻培養技術開発を行ってきた。
沖縄県の代表的な海藻である海ブドウに本技術を適用した結果、年間平均で
約1.5倍も生産量が増大した。
さらにIoT/AIによる完全人工養殖、マイクロプラスチック除去技術開発にも取り組んでいる。

●ラムサール条約採択50年を迎えて
NPO法人ラムサール・ネットワーク日本理事◆堀良一

1971年2月2日にイランのラムサールで採択されたラムサール条約は、環境保全の
ための国際条約の先駆けである。
まだ「持続可能性」という言葉が登場する前の時代のため「賢明な利用」という
表現が使われている。
条約が対象とする湿地は、生物多様性保全にとって不可欠な場所にもかかわらず
森林の3倍の速さで消失している。
湿地のもたらす恩恵を多くの人に理解してもらうことが重要である。
●大和ミュージアム所蔵資料のデジタル化と公開
呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)学芸員◆濱名翔平

広島県呉市の大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)は呉の歴史と造船を
中心とした科学技術を伝えることを目的として、2005年に開館した。
焼失や散逸を免れた日本海軍や呉市に関する資料を収集・保存している。
紙資料である所蔵資料(写真・図面・文献)のデジタル化を進めており、
保存とインターネットによる公開について紹介する。

●編集後記
帝京大学先端総合研究機構客員教授◆窪川かおる


…………………………………………………………………………………
『海洋白書2021』英語版巻頭特集のダイジェスト動画を配信しました
https://www.spf.org/opri/news/20210701.html
…………………………………………………………………………………


購読のお申し込みはこちら
Posted by 五條 at 09:52 | Ocean Newsletter | この記事のURL | コメント(0)