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引っ越し
ブログを移転しました。
「樟の森の研究室」
http://den.ksnoki.org/
 多少の重複を残しつつ、最終的には削除して、竹の焼畑(出雲の山墾り)のまとめなどを中心に、このページをつくりなおそうと思います。

2022/01/01記

2022年05月23日

令和4年の春焼きを終えて

 5月15日の日曜日、春焼き(焼畑火入れ)を終えました。COVID-19の影響もさることながら、スズメバチの営巣と襲撃未遂やら、早い梅雨入りで連日の雨にたたられるやら、いろんな、本当にいろんなことがあり、春・夏・秋の3回のチャンスを2年続けて逃してきての今回。
 2日前までまとまった雨が続いた時には、またかと弱気になったものですが、なんとか無事に終えることができました。感謝です。しかしながら、半分ほど焼けなかった(焼かなかった)区画を残し、夏に火入れすることにしました。焼きたかったなあとは思いますが、よかったともいえます。火入れという大きな労力はとりますが、全体としてみれば、そのほうが土地管理に費やすコストは少なく、できること(試せること)は増えます。
 みなさま、どうぞよろしく。
 活動への参加者は常時募集中です。奥出雲山村塾のサイトからどうぞ。
◆出雲の山墾り〜竹の焼畑2022
 今回の火入れのレポートはこちらから。※PDFファイルです
◆令和4年度出雲の山墾り〜春焼き報告(速報版)

タグ:焼畑 奥出雲
【焼畑の最新記事】
posted by 面代真樹 at 17:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 焼畑

2022年04月21日

令和4年の春焼きへ向けて

5月中旬を予定して火入れの準備を進めています。
詳細はこちら。
令和4年春焼きのご案内
posted by 面代真樹 at 16:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 焼畑

2020年07月26日

出雲の山墾り〜令和2年の盛夏を前に

6月23日から7月17日までを写真で振り返りながら、来るべき夏を想う。合歓木の花はこんなに長く咲いているものだったか。いつまでも続きそうで、でも、終わるのだ。

そうそう、夏の火入れは秋になるかもしれませんが、そしたら夏のどこかでビール祭りなどできるといいなと思っています。暑い、たまらんといいながら、滝のような汗をかきたい、むしょうにそう思ったときには、この山へ。お待ちしてます。
出雲の山墾り2020

◉火入れ
P1310450
 今年は竹炭づくりを何度もやっていて、2/9,3/22,6/12,そしてこの6/23。限りなく火入れに近いのですが、まあそれはそれ。雑穀の種子を撒くには蒔きましたが、発芽はないようで。それは想定内。柵をしないと確実に牛が入るところなので、どうしようかと。この写真手前は傾斜もゆるやかなので柵をつくれば来春の作付けも可能です。ただ、ここは小鳥にとっては格好の楽園ですので、キビ・アワはほぼ無理。アマランサスをばら撒きして、一ヶ月後、こうなりました。
P1310646

◉山の畑(菜園畑)
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ヒメホコリタケが畑の中に点々と。破裂した小さなものの横に大きなものがいくつか。

◉牛舎遠景
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草がのびてきました。夕刻には蚊の群れが襲ってきますから、蚊取り線香は必須です。

◉ウワミズザクラ
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伐開後にたくさんの花をつけたウワミズザクラですが、谷の風が強く、ほとんどの実は落ちてしまいました。それでもいくらかは残っていますので、塩漬けにして味見くらいはできるかな。そんなことをしながら、山墾りのボランティア、夏の部は毎週募集中。



posted by 面代真樹 at 12:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々

2020年03月06日

3月7日の山墾り

”注意深く森のなかを歩くと、たとえ傷ついた森であっても、生命の豊かさを感じることができる”
アナ・チン「マツタケー不確定な時代を生きる術」(みすず書房)の語りは、それ自体が息吹(プシュケー)のようだ。
アナが耳にしたという(傷ついた森の)線虫の声をきいてみよう。
”ぼくのことをマツノザイセンチュウと呼んでおくれ。ぼくは小っちゃい、イモムシのような線虫だよ。マツの内部をカリカリ噛んでばかりいるんだ”
そうか。名前はきいていても、声までは聞いたことがなかった。なにせ山では動いてばかりで、ひといきつくときの、風と鳥のさえずりと、かかり木のきしむ音くらいだもの。
明日はぼーっとしながら土をほじってみようか。
1g中に1億の命ー息吹があるという土壌を。
アナ・チンは科学を翻訳装置として線虫の声を聞くのだが、それは飛躍であるといまの私は思う。あ、その飛躍もまた百数十年前に北米から海を渡ってきたマツノザイセンチュウの表象でもあるのだろうが。
土。
地に足をつける。
原義は日本ではなくイギリス経験論×実証科学からくるものではなかったか(不確かなので、誤りはご指摘いただければ幸甚)。
すなわち、Down-to-earth;地に足をつけるとは、論理の飛躍に対する戒めである。
……というわけで、カロリン・エムケとレヴィナスを持って山へ。
明日は、午前から。
ご参加、どなたでもいつからでもウェルカム。
▼出雲の山墾り
http://s-orochi.org/public/archives/1062

IMGP8304
posted by 面代真樹 at 17:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々

2020年02月01日

火入れの準備で竹を伐る

先週に引き続き、竹の伐倒と運搬。
ただいま難所を仕掛中。

P1300687-3

密集地帯に向かって右は崖。上部でからみあっているのと、杉の倒木の架木などトラップもいろいろ。できるだけ斜めに倒したいが無理はしない。下手をすると、竹と一緒に奈落の底へ真っ逆さまか、他の竹にかけて四苦八苦することになるので。

P1300694-3

この写真で見えるところの向こう側が崖である。そして多くの竹は崖の方に向かってかしげている。
だから、ふつうに切ると、崖の下に向かってずどんと落ちていくのだ、孟宗の太い竹が。下まで完全に落ちきればまだいいのだが、途中でとまるのが大概だ。滑りやすい崖の斜面をチェーンソー片手に横歩きに移動しつつ、玉切りしながら、垂直逆さまになった竹をどうにかしていくのは大変難儀なことだ。そうならないように、崖面でない斜面へ倒し込めれば、そりゃいい。究極の理想は斜面に対して45度くらいになると、玉切りしつつ、横に置けていくので、素晴らしい効率でものごとが進むのだが、ま、竹の場合そうはいかない。
少しでも理想に近づけるべく、しかしいきなり理想を目指すと事故のもと。その加減は意外と難しいものだ。数をこなさないといけないのだが、1本1本、狙いと結果そして修正を重ねていくのみ。

言葉で説明するとやたら長くなるのだが、ほんの一例を。

P1300693-2

この倒した竹。
重心は斜め左下なのだが、真左かちょい左上気味に倒したかった。
上につるが残るようにして、倒れる際にくるりとまわるように動いてくれれば狙い通り。うまくはいかんものだけど、このくらいの太さなら手で多少コントロールして真左くらいに倒せたケース。
つるは倒したい方向を多めに残す。

さて、倒したら玉切りして移動。およそ3〜5本倒すごとに。落としたり投げたり運んだりで20mほどか。
今日は10本程度の伐倒であった。
暖かいので汗はだらだら。が、腰掛けてテントウムシに話しかける余裕は、あるかも。つまづいたりすべったりするのでね。明日は、弁当持参かな。
来週、状況がよければ、裾野に落とした竹など燃やして、炭をつくります。
気持ちよい休日を過ごしたい方、奥出雲は佐白の山へどうぞ。
出雲の山墾り〜竹の焼畑2020
posted by 面代真樹 at 22:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々

2020年01月23日

積んだ竹を焼く

 水の入った竹も多く、なかなか火勢がつかなかったが、切って積みまして、ようやくこんな感じ。バーベキューも鶏汁もできなかったのがもったいない。ただせっかく準備もしていたので、一筒だけ、やっつけ的に試してみた。美味かった。改良を加えてご馳走としたい。

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 相当量の炭ができているわけで、いや、近寄れませんよ。ババっと背中向けながら駆け寄って、スコップでひとすくいしたものを持ち出せば「使える」。同じくババっと駆け寄って、仕込んだ竹筒を置くと、そこで料理ができてしまうという仕組み。穴のあるあのコンクリートブロックをおいて、そこに斜めに立てかけるなど、いろいろできそうではある。
 ほか、気づいたことなど、のちほど加筆します。
posted by 面代真樹 at 13:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々

2020年01月21日

竹を切り始め

 今年の山仕事はじめ、なのかもしれない。
 なかなか燃やせなかった竹の残りを今週燃やそうとしているのだが、まずは山の状況を観てみようと、中山へと向かった。スズメバチが巣をつくっていたところの斜面を片付ける。竹はそれほど多くないものの、これを寄せていくのは手間かもなあと思いつつ、動かしやすいように、チェーンソーで玉切りしていく。ざっとやってみると、それほどでもない。これなら半日仕事でいけるかもしれない。なんとなれば、裾野に積んだままの竹に火を入れつつ、こちらの竹を運ぶのもいいかもしれないなと考えたり。
 中山の馬の背奥の竹はずいぶん弱っている。春前にいくらか伐っていくのがいい。折れたまま立っている竹を片付けるべく、からまっている竹も含めて5本程度を伐倒。軽く玉切りするところまで。どこに積むかは次回。あと1時間かかるだけでずいぶんよくなる。ここはタケノコも掘れるところなので、早いうちに整理しておくべきと思いながら。
 畑の柵を応急補修。ここも早めに柵をつくりなおして、牛の流れを変えていかないと、いずれ壊される。すでに何度か竹を折って入ってきているようだ。

 かれこれ2時間ほどの作業。明日から状況などみながら燃やしていこう。


出雲の山墾り〜竹の焼畑2020

 去年の1月19日の模様。こうやってみると、去年のほうが草が青々としているような、気もする。
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posted by 面代真樹 at 19:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々

2019年11月18日

2019年11月17日〜18日

◆11月17日の山仕事より
山の大豆がタヌキかなにかに食われてしまいました。半分ほどは残してくれたつもりのようですが……どうしたものでしょう。
この日、収穫に向かい、軽く斜面をのぼり柵をくぐってみれば、「あれ、ない…」と。
そう、そこにあるはずの大豆の姿が見えない。よくみれば、すべて倒れています。なぜ?と近づいていくと、さやの殻がたくさん散乱しています。あぁ、食われたのか。
イノシシのような荒々しさは皆無で、しかもていねいにかじられています。食うべきものはきちんと食べているのです。
タヌキに干してあった大豆を食べられたという話は聞いたことがあったので、これもそうだろうなと。まだ緑がかった鞘の大豆はかじっていませんでしたから。
冷静に残っているものをすべて切り、束ねていきました。
ショックはじわじわと襲ってきます。
今年はおよそすべてが不作に終わっています。実験的に取り組んだものも含めて。かろうじてこの白大豆くらいが計画どおりに進んだものでした。これで今年はぜんぶうまくいかなかったことになります。
やるべきことをやっておくべく、傷心をどうこういう暇はありませんが、少しばかりのタマネギの苗(およそ50株弱。早生と晩生のもみじ)のを植え、畝の起こしを少しやって、ふうと息をつきました。

ごうごうと鳴る放牧の林を散策しながら考えたり、木の実をひろったり。

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大麦(裸麦)はいい具合です。
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パープルサルシファイ(バラモンジン)が元気です。数本を冬前に収穫してあとは春まで残してもよいのではないかと。
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向かいの山を久しぶりに歩きました。秋はとりわけ美しいです。太陽の光もさすので、気持ちがいいです。
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◆11月18日の山仕事より
 大豆の後片付けとナラヤマに数本あったアマランサスをとりにきました。10時10分〜11時40分くらいの1時間半ほどでしょうか。
 タマネギの苗が3〜4本抜かれていましたが、あらされているわけではありません。苗をかじってもいないようなので、今後はくることもないのではと願いたい。明日雨の予報なので、うまく根がついてくれるとよいのですが。
 ガマズミは、今年はあまりとれそうにありません。こちらもうまくいかなかったといえますが、5〜6本はもたないといけないなあと思います。家の庭に3本ほどと、山に10本ほどあればよいのではと思います。この畑の一角にあってもいいのでは。