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2008年11月25日

カーボンオフセットモデルツアーin石垣島

やや時間が経ちましたが、11月8日石垣島に再上陸しました。以前このブログでもお伝えしましたが、石垣島商工会と一緒に「いしがきエコアイランド推進事業」を進めています。その一環で、島内ツアーの中にカーボンオフセットの仕組みを取り入れるため、今回モニターツアーが開催されたのです。

■当日の様子を伝える新聞記事
1)日経新聞
2)石垣経済新聞

モニターツアーの参加者は、石垣市内の自然観察をした後、最後にフクギの種と苗を植樹します。直径5cmのフクギ1本が年間12kgのCO2を吸収するという計算のもと、参加者1人当たり10本以上植樹し、島内観光で排出したCO2をオフセットするというものです。

ツアー参加者30名ほどが石垣空港に到着し、ツアー用のバスに乗り込むと、バス内はまったく冷房がかかっていませんでした。なるべく環境に配慮したツアーにするため、あえて冷房をつけていないのでした。当然参加者からは「そこまでしなくても・・・」といったような嘆きともとれる意見も聞かれましたが、バスが走り始めると窓から秋の涼しい空気が室内に入ってくるのでした。バスガイドさんの「風がこんなに気持ちいいなんて」という一言も聞くことができました。

一行は島で採れたゴーヤを麺に練りこんだゴーヤそばでお腹を満たした後は、天気が時おり崩れる中も島内の自然観察を楽しみました。そして自然観察の最後には、参加者1人ひとりがフクギの種と苗の植樹体験を行いした。時折降った雨のせいで植樹する畑の土はぬかるみ、靴がドロドロになっていましたが、参加者はそれよりも植樹することに集中していたようで、あちこちから笑顔さえ見られました。

さすがに30名ほどの大人数で協力して植樹を終えた後の風景は圧巻でした。1時間前には何もなかった広い大地の向こうまで、植樹された苗の姿を見ることができ、人が協力するということはすごいなとしみじみ感じてしまいました。

植樹体験の後に、植樹されてから10年経ったフクギ並木を見学しながら、自分たちが植樹したフクギの種や苗の将来の姿イメージし、ツアーは終了しました。

私自身は今回、植樹自体はおこないませんでしたが、実際に植樹した参加者のみなさんは、自分で植えたフクギ一本一本には特別な思いが生まれたのではないでしょうか。その思いが再び石垣島を訪れるきっかけになってくれるのが理想ですが・・・。

実際に草を掻き分けて林の中に入り、土をいじり、服を汚しながら肌で自然に触れなければ、深く自然を理解することはできないのだろうなと、まさに肌で感じたモニターツアーでした。

ちなみに。。。厳密に言うと、「植樹」による「カーボンオフセット」は、まだ公的には認められていません。植物の吸収するCO2量を科学的に立証することが極めて難しいというのが、その理由の1つです。

ではそうした背景がありつつも、なぜ今回、植樹によるカーボンオフセットとしたのか。気になる方は、「追記」をご覧ください。今回のツアーにおけるカーボンオフセットは、1997年に議決された「京都議定書」において認められたCDM(クリーン開発メカニズム)に則った国連認証に拠るものではなく、石垣島独自の取り組みです。

石垣島では、地球温暖化防止に向けた普及啓発活動の一環としてカーボンオフセットには賛同していますが、「お金を支払ってオフセットする」「(途上国と呼ばれる)海外の国や地域での温室効果ガス排出削減に貢献する」といった通常のカーボンオフセットの仕組みに加えて、以下の点を大切にしたいと考えています。

1)お金を支払うだけで終わるのではなく、実際に(植樹などの行為を通じて)オフセットを体感できる仕組みを構築する

2)海外の国や地域への貢献だけではなく、石垣島内・沖縄県内での温室効果ガス排出削減に貢献できる仕組みを構築する

今回の「フクギの苗木植樹・種の植え付けによるカーボンオフセットツアー」は、以上の2点を考慮した結果として生まれました。私たちは、これをひとつの試金石として、「石垣島=エコアイランド」に向けた取り組みを続けていきたいと考えています。ツアーにご参加いただいたことで、「地球温暖化防止に向けて自分ができることは何だろう」ということを考えるひとつの契機になれば幸いです。
posted by ホールアース研究所沖縄事務所 at 11:07| Comment(0) | TrackBack(0) | エコツーリズム
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