CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


プロフィール

特定非営利活動法人 岡崎研究所さんの画像
Google

Web サイト内

カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
△小泉純一郎前首相の医師久松篤子
英米関係は共通の理念に支えられる (10/08) 元進歩派
実績をあげているオバマ外交 (09/21) wholesale handbags
タクシン派のタクシン離れ (07/04) womens wallets
豪の新たな対中認識 (07/04) red bottom shoes
バーレーン情勢 (07/02) neverfull lv
石油価格高騰 (07/02) wholesale handbags
金融危機後の世界 (07/02) handbags sale
米国の対アジア政策のリセット (07/02) neverfull lv
ゲーツのシャングリラ演説 (07/02) handbags sale
パキスタンの核の行方 (07/01)
最新トラックバック
リンク集
月別アーカイブ
https://blog.canpan.info/okazaki-inst/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/okazaki-inst/index2_0.xml
東南アジアに対する中国の影響力 [2010年02月24日(Wed)]
米ヘリテージ財団のウェブサイト2月24日付で、Walter Lohman同財団アジア研究センター所長が、米国のASEAN政策は中国に遅れをとっているとして、種々の提案をしています。なお、Lohmanはヘリテージに来る前にU.S.-ASEAN Business Councilの副会長を4年務めており、ASEANとの経済問題に精通した人物と思われます。

すなわち、中国のASEAN進出は1997年の経済危機の際に人民元を切り下げずにASEANの復興に協力したことから始まり、その後、2002年の経済枠組み合意をはじめ、種々の取り決めを結び、2003年以降、ASEAN=中国貿易は平均年率で26%成長してきた。サービスや投資の自由化は遅れているが、貿易の自由化だけでもその効果は絶大だ、

中国が米国をリードしているのは、一つには中国がASEAN 流を受け入れ、忍耐することを知っているからだ。対中FTAなどは、10年もただ話をするだけで来ている。しかし、米国には見えないところで、中国とASEANの経済統合は15年間も進捗している、と述べ、

米国は、@ASEANの主要関心事は貿易だということを認識する、Aすぐに出来ないことでも長期的ヴィジョンを持ち、中国がしているように、まず理念、ついで、交渉、そして実施というプロセスで進む。理念はすぐ実現しなくても、触媒となれば良い、B杓子定規でなく柔軟になる、C既に出来上がっている経済秩序には抵抗せず、それに乗ることを考える、D米=ASEAN首脳会談を年次行事にして、米国とASEAN関係を深める、等をすべきだと提案、

中国はASEAN諸国にその影響力を効果的に伸ばしている。ASEAN諸国にとって当面の関心は安全保障ではなく、経済であり、米国が供与する安全保障だけでは、経済的利益の代わりにはならない。貿易という具体的な利益を提供することが必要だ、と結んでいます。

ホノルルにおけるヒラリー・クリントンの演説から察すると、米ASEAN首脳会談を定期化しようとする意向は、米政府内では固まっている感があります。日本がこの動きから疎外されないためには、東アジア共同体に米国を入れないという趣旨の日本政府の発言は何らかの形で軌道修正しておくことも考えるべきでしょう。中国が東アジア共同体に米国歓迎の意向を表明していることを考えるとなおさらです。

Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 16:16 | 東南アジア | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
トラックバック
※トラックバックの受付は終了しました
コメント