CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


プロフィール

特定非営利活動法人 岡崎研究所さんの画像
Google

Web サイト内

カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
△小泉純一郎前首相の医師久松篤子
英米関係は共通の理念に支えられる (10/08) 元進歩派
実績をあげているオバマ外交 (09/21) wholesale handbags
タクシン派のタクシン離れ (07/04) womens wallets
豪の新たな対中認識 (07/04) red bottom shoes
バーレーン情勢 (07/02) neverfull lv
石油価格高騰 (07/02) wholesale handbags
金融危機後の世界 (07/02) handbags sale
米国の対アジア政策のリセット (07/02) neverfull lv
ゲーツのシャングリラ演説 (07/02) handbags sale
パキスタンの核の行方 (07/01)
最新トラックバック
リンク集
月別アーカイブ
https://blog.canpan.info/okazaki-inst/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/okazaki-inst/index2_0.xml
イランの核武装は不可避 [2010年02月21日(Sun)]
イランの核兵器開発が時間の問題となって来た中で、ワシントン・ポスト2月21日付で米外交問題評議会のJames M. LindsayとRay Takeyh が、またNewsweek2月19日付で同誌国際版編集長のFareed Zakariaが、イランの核武装は不可避との前提の下にそれぞれイラン対策を論じています。

リンゼイとタケイは、今やイランは急進派の革命防衛隊の支配下にあり、いったん核武装をすれば、イランが中東における影響力拡大のために核を使うことは必至だ。従って、米国はそれに対して断固たる対応措置を取る、すなわち、近隣諸国への通常兵力による攻撃や核の拡散、そして破壊活動への支援強化に対しては、実力行使で応じることを明らかにすべきだ、と論じています。

タケイはもともと対イラン核政策では穏健派であり、核施設先制攻撃には反対して来ましたが、その論理の延長線上に、核武装した後のイランに対する封じ込め政策を主張しているわけです。

他方、ザカリアは、米国がイランを武力行使で脅せば、イランの全国民が反米となり、中東での米国の評判も落ちて米国は孤立化することになるだろう。米国はこれまでもソ連(ロシア)や中国の核とも共存してきたではないか。合理的な考え方をしない、不可解な宗教指導者が率いるイランは、核兵器によって抑止できないと言われるが、今のイランは革命防衛隊が実権を握っており、こうした軍事政権というものは、損得勘定ができるものだ。むしろ、米国は、実力はまだ不明だが、イラン国内の反対派を支援していくべきだ、と論じています。

この二つの論説は、イランの核施設を先制攻撃する可能性を否定した上で論を進めています。今でもジョン・ボルトンなどは一貫して軍事攻撃を主張していますが、イスラエルも米国の説得に応じて武力攻撃を諦めたという元米政府関係者の話もあり、核施設先制攻撃の放棄はワシントンではコンセンサスとなっているようです。

Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 16:00 | イラン | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
トラックバック
※トラックバックの受付は終了しました
コメント