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世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


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バーナンキFRB 議長再任 [2009年08月25日(Tue)]
オバマ大統領が今年で任期切れとなるバーナンキ連邦準備制度理事会議長の再指名を発表、ニューヨーク・タイムズとウォール・ストリート・ジャーナル両紙は、8月25日付社説で、この人事を非常に醒めたトーンで批判的に論評しています。

すなわち、昨年9月のリーマン・ブラザーズ破綻以来、資金仲介機能が世界的に心肺停止の状態に陥る中、米国中央銀行がなすべき役割は唯一、ひたすら市場に資金を提供することだったが、その際のバーナンキの迅速、機動的、かつ大胆な采配もあって、世界経済は大恐慌に陥る寸前で踏みとどまった。しかし、だからと言って彼を手放しで褒めるわけにいかない。なぜなら、@危機に至る前、米経済のバブルの最終局面を目の当たりにしながら、彼は何ら予防策を講じようとしなかった、A昨秋以降のドル紙幣をひたすら増刷するに等しい危機対応は、あくまで非常時のものであり、中央銀行総裁の本来の実績とはなり難い、B大火事の消火後は、当然、後始末が必要になるが、まだそれについての彼の手腕は未知数だからだ、と言っています。

実は、新議長にはサンフランシスコ連銀のJanet Yellenか、国家経済評議会のLarry Summersが任命されると専ら噂されていたのであり、それはとりもなおさずバーナンキ氏の信任がぐらついていたことを意味します。そのためか、オバマ大統領は静養先で敢えてバーナンキを伴って記者会見を開き、その手腕を大きく称えて見せました。

いずれにしても、ウォール・ストリート・ジャーナルが、連銀が通貨大増発に踏み切った当然の結果として、ドル価値を暴落させたことを取り上げ、この点では通貨の番人としてバーナンキは議長失格だと示唆しているのは、当然の指摘でしょう。

また今後、Bの後始末については、民間資金仲介機能の回復程度、物価の水準とその方向、市場心理との駆け引き等、種々の要素を見極めながら慎重かつある程度大胆に進めねばならない作業となりますが、これは日銀も含めて、未だに成功例は一つもなく、バーナンキにとってもさぞ荷が重い仕事だろうと思われます。

それにしてもFRB議長は、金銭的には全く割に合わない仕事です。日本円にして2000万円に遥かに満たない19万1300ドルという年棒は、ゴールドマン・サックス、シティグループ、JPモルガン・チェース等のトップが得る数十億円の報酬とは比べるべくもありません。



Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 16:26 | 米国 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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