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世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


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対ミャンマー政策 [2009年08月25日(Tue)]
ニューヨーク・タイムズ9月25日付に、先日ミャンマーに行って、アウンサン・スーチーに接触した廉で逮捕されていた米人John Yettawを救出、米国要人として10年ぶりにタン・シュエと会談したJim Webb米上院議員が論説を寄稿しています。

それによれば、欧米がミャンマーに厳しい制裁を課している間に、ロシアや中国、特に中国のミャンマー進出は著しく、これはやがて中国=ミャンマー間の軍事協力にもつながるだろう。勿論、米国が経済的利益のみを考えて制裁を止めるのは、敗北を意味するが、他方、いつまでも現状のままでよいわけではない、と述べ、

ミャンマーの民主化努力は続けなければいけないが、米国は非民主的な中国やベトナムとは国交を正常化しており、そのことがまたこれらの国の民主化を援けている。米国は中国に対し、ミャンマーの状況についてもっと発言するよう要求すべきだ。また、対ミャンマー制裁の緩和を、慎重にではあるが、直ちに行うべきで、人道援助から始めるのが良いだろう。第二次世界大戦時の米軍パイロットの遺体引き渡しを要請するのも良い、と言っています。

ウェッブは、レーガン政権の海軍長官で、軍事関係の著作も多く、現在は上院アジア太平洋小委員会委員長を務めている、海兵隊出身の異色の上院議員です。

米国のミャンマーへの対応については、従来から、中国やベトナムへの対応と比べてダブル・スタンダードではないかということ、また、制裁を課している間に中国の大規模進出を許していることが問題とされてきましたが、この論説はこの二点を真正面から取り上げ、しかも早急にその対策を講じることを提言しています。

日本は、人道問題のためにミャンマーとの関係改善が妨げられ、中国のミャンマー進出を許している事態を危惧して、内々、米国の注意を喚起してきましたが、米政府も米議会の強いアウンサン・スーチー支持には従わざるを得ず、結果的に、日本もそれに従って来ました。しかし、米議会の中に、こうした現実的戦略に根差した議論が出てきたのは頼もしいことであり、日本としても、何らかの連携を考えるべきでしょう。
Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 16:25 | 東南アジア | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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