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世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


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クルド情勢 [2006年10月28日(Sat)]
元ニューヨーク・タイムズの記者Judith Millerが10月28日付けのウォール・ストリート・ジャーナルで、イラクのクルド地区の情勢について、バルザニ大統領やその甥の首相とのインタビューをもとに報告しています。

それによると、クルド地区は平穏で経済的にも繁栄しており、建設ブームが起きている。しかしイラクから独立するつもりはない。イラクは、今のクルド地区のような自治権を持つシーア派、スンニ派、クルドの3地域から成る緩やかな連邦制にして、バグダッドには連邦の首都として特別の地位を与えるのがよい。クルドと他地域との間で一番問題になるのは、油田がからむキルクークの帰属だが、これは話し合いで解決できるだろう。いずれにしても、現状でイラクから米軍が早期撤退することは、破局を招く、と述べています。

またクルド地区では、米軍は「解放者」と見られており、米軍のプレゼンスは、この地域への外国からの干渉への抑止にもなるので、米軍が戻ってくることを歓迎する、と言っています。

このように今イラクの中で一番安定し、治安もよいのが北部のクルド地区です。タラバニ(現イラク大統領)のクルディスタン愛国同盟とバルザニのクルディスタン民主党の対立で内戦状態に陥っていた頃や、サダム・フセインに化学兵器で攻撃されていた頃とは様変わりの繁栄を見せているようです。そしてイラクの中では例外的に親米的です。

米国としては、こうしたクルド地区を今後のイラクでの活動に活用して行くべきでしょう。またクルド人が調子に乗って、本物のクルド国家の建設を望むと、同じくクルド人を国内に抱えるトルコ、イラン、シリアを巻き込んだ大紛争になってしまいます。それを抑えるためにも、米のこの地域でのプレゼンスは有用でしょう。

Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 16:15 | イラク | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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