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世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


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イスラエルによるイラン攻撃の困難 [2009年07月23日(Thu)]
独ツァイト7月23日付で、発行人のJosef Joffeがイスラエルによるイラン攻撃の困難について論じています。

ヨッフェは、イスラエルが自国にとって致命的な危険を長期間(少なくとも一世代)除去するつもりなら、イラン全土に分散する約50ヶ所の施設の内、少なくとも1ダースは攻撃、破壊しなければならないが、その多くは地中深くにあり、所在がわからないものもある、

また、攻撃そのものが、技術的には可能だが、問題山積だ。まず飛行ルートは(共犯と見られたくない米国がイラク経由ルートを許さないだろうから)、距離2000キロのトルコ経由とサウジ経由になるが、イスラエルには長距離爆撃機がなく、給油機も不足している。さらに、要塞化された地下深くの施設を確実に破壊できるような強力な兵器もない、

他方、イランは攻撃されれば、人口が集中するイスラエル諸都市に必ず報復攻撃するだろうし、米国も攻撃対象になるだろう、ホルムズ海峡の封鎖や、ヒズボラ、ハマスからのミサイル攻撃も覚悟しなければならない。

つまり、この問題の専門家、Anthony Cordesmanらが言うように、「イスラエル空軍のイランの核関係施設に対する攻撃は可能だが、これは複雑な行動であって、大きい作戦上のリスクを含む。高い成功の度合いは、何ら保証されない」、と言っています。

ヨッフェの分析と結論に付け加えることは何もなく、イスラエルがここに列挙したような障害が大きすぎると判断すれば、攻撃自体を取り止めることになるでしょう。日本にとっての問題は、イスラエルが攻撃した場合にもたらされる国際政治上の波及効果であり、その大きさは計り知れないと思われます。

今回イスラエルがイランを攻撃すれば、1981年のイラク攻撃当時のような一方的圧勝は到底期待できず、イスラエルも甚大な被害を受ける上に、イランの核戦力も完全には破壊されず、5年、10年先には、イランは必ず怨念に満ちた核兵器国として出現することになるでしょう。




Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 16:07 | 中東 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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