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世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


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仏独経済政策の相違 [2008年10月27日(Mon)]
独シュピーゲル10月27日付が仏独の経済政策の相違について解説記事を載せています。

記事は、機を見るに敏なサルコジは、10月18日の欧州議会でいち早く企業国有化構想を打ち出したが、ドイツは当初沈黙した後、「この提案は、ドイツの経済政策の全原則に反する」との外相談話を発表した。ドイツはサルコジを信用ならないと考えている。サルコジが「欧州の経済政府」と言えば、ドイツは「フランス指導下の経済政府」と解するし、サルコジが「国家による景気政策」を提唱すれば、ドイツはマーストリヒト条約違反だと反論する、

元々ドイツは、政府が企業経営に関わらない考え方であるのに対し、フランスは国家介入主義を信奉、電力を始め経済の大きな部分が国家の手中にある。しかしこのフランス方式は必ずしも上手く機能せず、ドイツの方が財政赤字、失業率とも小さく、独企業は世界市場で一定のシェアを押さえている、

ところがサルコジは、「私は欧州で最も有能な政治家だ」、「ブッシュは終わり、ブレアは去り、メルケルも駄目だ」と広言する。他方、メルケルもタイミングを掴む名手と言われる。彼女の強みは、急いで突進せず、忍耐強く最適の時が訪れるのを待てる点にある、

金融危機の今、最も必要なのは銀行の監督強化だが、欧州諸国の制度はバラバラだ。こうした状況では全ての改革に「欧州的精神」が必要であり、これは相手側の善意を信頼して始めて成立するのに、独仏間にはそうした信頼がない、と言っています。

改めて感じるのは、EU加盟各国の経済体制や考え方は、現在も互いにかなり異なり、特に、独仏協調がEUの牽引車と言われるのに、独仏の差が大きいことです。

また、サルコジは、今年後半にEU議長だったこともあって、グルジア問題でも、金融危機でも派手に動きましたが、出たがり過ぎの印象を受けます。解説にもあるように、実際はフランスの経済力はドイツに著しく劣っており、ドイツが自己主張を強めるにつれて、国力の限界を悟ることになるでしょう。また中東問題においても、イラン、トルコ、イスラエルは特にフランスを信頼しているわけではなく、さらに、日本軽視であることも、サルコジの限界を示しているように思われます。サルコジは半分ハンガリー系ユダヤ人の出自という引け目からか、逆にフランス第一主義を強く出してきますが、そうした派手さにはやや危惧すら覚えます。

Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 22:42 | 欧州 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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