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世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


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ロシア国営企業による企業買収 [2006年09月14日(Thu)]
今ロシアは、石油高騰で得た資金を使って、ヨーロッパで盛んに企業買収を進めています。これに関連して、9月14日付けのウォール・ストリート・ジャーナルの社説は、クレムリンはガス、石油、金属、航空機などを、単なる商品ではなく、政治権力の道具、安全保障上の梃子と考えているので、注意すべきだと論じています。

その例として、ロシアの国営銀行がエアバスの親会社である欧州航空防衛宇宙会社の株の5.2%を取得したこと、ロシア国営ガスプロムがイギリス最大のガス・電力会社セントリカを買収しようとしたこと(これは結局断念)、さらに今年の春、ロシアの鉄鋼会社セベルスタールが、当時世界第2位だった鉄鋼会社アルセロールとの統合を、プーチンの同意を得て進めようとしたこと(結局、ミタル社がアルセロールを合併したため、これも挫折)などを挙げています。

そして社説は、欧州航空防衛宇宙会社の株取得は以前から噂されていたが、9月になってから初めて、ロシアの外国貿易銀行が12億ドルの株を買ったことが明らかにされたことや、買われた株はいずれロシアの国営航空機会社のものになると言われていることを指摘して、ロシアのやり方は不透明だと言っています

その上で、欧州航空防衛宇宙会社は防衛産業であり、米国への進出も考えていることから、ロシアの動きは全く無害なものかもしれないが、意図がはっきりしないのは心配だ、と言っています。

これは問題提起をしている社説です。ロシアがヨーロッパで企業買収を行うこと自体は問題にする必要はないと思われまずが、防衛関連産業については、技術や情報が流れてしまわないよう、一定の防衛策をとることは必要でしょう。

より一般的に言えば、欧米日は基本的に政経分離ですが、ロシアは今どんどん逆の方向に進んでいます。そうした非対称性がある中で、ロシアに対して他の市場経済諸国と同様な接し方をしていいのかというのは、検討を要する問題でしょう。
Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 16:35 | ロシア・東欧 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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