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世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


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グルジアをめぐる中央アジア諸国の反応 [2008年08月29日(Fri)]
インターナショナル・ヘラルド・トリビューン8月29日付で、英国際戦略研究所のOksana Antonenkoが、今回のグルジア紛争への中央アジア諸国の反応を報告しています。

アントネンコは、中央アジア諸国は、ロシアのグルジアでの軍事作戦についてほぼ沈黙を守っているが、その裏には、いずれロシアか西側かの選択を迫られることへの恐怖がある、

実は、ロシア陣営につくのは中央アジアにとっては損になる。数年前、ロシア寄りに舵を切ったウズベキスタンは孤立と経済的損失に悩まされ、今は米やEUとの関係改善に取組んでいる。しかし、多くの中央アジア人は、ロシアは圧力を強化してくると思っている。つまり、集団安全保障条約機構(CSTO)の首脳会議などで、ロシアは態度決定を迫ってくるかもしれない。また、中央アジア諸国同士でも、立場を調整しようとはしているが、相互間で問題があり、これは容易ではない、結局、中央アジア諸国は、モスクワを怒らせないで、西側との関係を維持するため、綱渡りしなければならないだろう、と指摘した上で、

専門家は経済的に強いカザフスタンが、ロシア、米、EU、グルジアとの調整役を務めることを期待している。確かにカザフは、欧州安保協力会議の次期議長国として、南オセチア、アブハジアへの事実調査団の派遣や、NATOとCSTOの対話やロシア=グルジアの非公式な話し合いを提案できる。成功はしないかもしれないが、カザフとして歴史的役割を果たすチャンスだ、と言っています。

メドヴェージェフが、グルジアに住むロシア人保護を理由に今回のグルジア戦争を正当化したことから、多数のロシア人が居住する中央アジア諸国が、ロシアの今後の出方に不安感をもっていることは間違いありません。しかし、ウクライナやバルト諸国と違い、中央アジアにはNATO加盟やミサイル防衛の問題はないので、米欧とロシアの双方との関係を良い状態に保てる可能性もあります。

ただ、アントネンコが提言するようなことをカザフが行うかといえば、カザフは躊躇するように思えます。地政学的現実を踏まえれば、カザフを含め、中央アジア諸国は対ロ配慮を重視して対応するしかないでしょう。


Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 16:06 | 中央・南アジア | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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