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世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


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オバマと欧州 [2008年07月21日(Mon)]
欧州では米国以上にオバマ支持が強く、訪欧したオバマは人気スター並みの歓迎を受けると予想されていますが、ウォール・ストリート・ジャーナル7月21日付けで英タイムズ紙論説委員のBronwen Maddoxは、欧州が望んだものを手に入れた時の危険性を説いています。
 
マドックスは、欧州人はオバマが軍事関与には慎重とか、組合の権利を認めるといった「欧州的」要素を示したことで彼を非常に好意的に見るようになった。一方、イラク進攻後のブッシュほど憎まれた米大統領もいないかもしれないが、反米感情は前からあり、冷戦終結と同時に勢いを増していた、

しかしアフガニスタン、イラン、アフリカ、ロシアといった問題を抱える欧州にとって、米国は必要であり、これまで欧州が求めてきたように、米国が本当に非介入的になるのは危険だ、という認識が新たに生まれている、
 
今後米国が、欧州ではなく、米国の利害を追求しても、経済や安全保障に不安を抱く最近の雰囲気の中では、欧州もそうした決断を受け入れるだろう。これまでのように米国を叩く余裕はない、と論じています。

欧州人にとってオバマは大統領に就任したも同然であり、4月のピューリサーチによれば、仏独で8割以上、英でも7割以上が、オバマは「国際問題で正しい行動をとると信じる」と回答しています。

欧州では反ブッシュ感情が異常に強く、自然、反イラク戦争の立場を貫いてきたオバマに人気が集まりましたが、それ以上に、オバマは、ケネディーとマーチン・ルーサー・キングを合わせたような、米国の夢と希望とカリスマ性を発散するスターになっています。
 
もっとも大半の欧州人は、イラク戦争反対以外にオバマの政策についてほとんど知りませんし、人種差別の激しいフランスなどで、オバマ「大統領」と欧州が具体的な政策でぶつかった時に、どのような反応が生まれるかは分かりません。ただ、独断的で戦闘好きというイメージが定着したブッシュでないこと、そしてマドックスも言うように、欧州自体が多くの問題を抱え、米国の支援が必要なことから、ブッシュ時代のような冷たい対米関係にはならないでしょう。
 
反面、友好国や同盟国の意見に耳を傾け、非介入主義になった米国の方は、声が大きい割に期待するほどの軍事力はなく、団結して動くには大きすぎる欧州に失望する可能性があります。しかし米国が介入主義を止めて国際問題に積極的に関わらなくなれば、欧州は安全保障でもエネルギー問題でも追い詰められることになります。マドックスの見解は、欧州における一部の欧米関係専門家たちの心配を代表するものでしょう。


Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 16:44 | 欧州 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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