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世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


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イスラエルのイラン核施設攻撃 [2008年07月15日(Tue)]
ウォール・ストリート・ジャーナル7月15日付でJohn R. Bolton米元国連大使が、イスラエルがイランの核施設を攻撃した場合、アメリカは援けるべきだ、少なくとも妨害すべきでない、と論じています。

ボルトンは、イスラエルはイランの核施設の重要拠点をいくつか爆撃することを考えている。それは、危険を伴い、評判の悪い攻撃になるだろうし、それでイランの核問題が解決するわけでもない。ただ、これによって、これまではイラン側にあった、「時間」という貴重な資源が手に入ることになり、その間にイランの政権交代を策することもできるだろう。アメリカは、イスラエルのシリア爆撃を黙認したが、今度の相手は問題の根源のイランであり、どっちみちイスラエルとの共謀を批判される。従って、アメリカはイスラエルの攻撃の成功を援けるべきであり、少なくとも妨害すべきではない、と論じています。

イスラエルがイラン核施設爆撃を決行した場合、結局、アメリカはイラク上空における給油や通過も含めて、それを黙認することになる、というのが大方の予測ですが、爆撃支持を明白に打ち出したのは、このボルトンの評論が初めてと思われます。

イラン核施設攻撃に対する有力な反論の一つは、核施設の多くは地下にあって破壊困難だということにありましたが、ボルトンは、一部を破壊して時間を稼げればよいと言っているのであり、それも一理あるでしょう。

ただ、爆撃によって、反米ナショナリズムが燃え上がることは間違いなく、少なくとも短期的には、体制崩壊政策にとっては逆効果となります。そしてイスラエルは、その後のイランの核開発の進展を見て、繰り返し爆撃して、さらに時間を稼ぐことになるでしょう。

小国の核開発問題は、イランにしても北朝鮮にしても、阻止する有効な手段が無く、手詰まりになっています。しかし、イスラエルという、自己の生存のために、あらゆる手段を用いることを辞さず、その政策が、アメリカのユダヤ・ロビーで守られている国があることは、事態進展の可能性と見通しの範囲を拡げていると言えます。
Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 15:52 | 中東 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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