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世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


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チベット問題対策 [2008年03月23日(Sun)]
インターナショナル・ヘラルド・トリビューン3月23日付で、Malcolm Rifkind元英外相がチベット問題の解決策について論じています。

それによると、リフキンドは、中国には、香港やマカオ等、独自の経済、政治、文化的制度を持ち、繁栄と多元性を確保している地域があるが、中国は、チベットについては、そうした扱いをする必要を認めず、ダライラマを否定し、チベットへの漢民族大量移住政策をとってきた。

しかし今や中国は、この政策が失敗したことを認めるべきだ。ダライラマはチベット人の指導者であるに留まらず、アジアのマンデラとして広く自由のシンボルになっている。また、携帯電話やインターネットの普及で、チベットを外部世界から遮断するのは困難になっている。

北京にとって選択肢は、弾圧の継続か、政治的文化的自由を認める改革かだが、弾圧はコストが高すぎ、かつ問題を解決しないので、改革ということになる。そして中国にとって自治チベットを受け入れるのはさほど困難ではないだろう。ダライラマも独立は要求していないし、大多数のチベット人は自治を与えられれば歓迎するだろう。

また今の中国は、植民地帝国的と見られており、だからこそ中国の超大国化に不安が持たれているが、チベットで改革路線をとれば、そうした恐れも沈静化するだろう、と言っています。

リフキンドは、チベットに独立を諦めさせる一方、香港やマカオと同じ文化的政治的自治を認めるべきだ、それが中国の利益になるし、これは中国にとっても受け入れ可能な解決策だろう、と言っていますが、これは疑問です。

なぜなら、香港、マカオの住民は中国人ですが、チベット人は別民族であり、さらに、近代化を目指す党として、中国共産党はチベットの旧体制を打破すべきものと見ているだろうからです。遅れた民族の善導という文化的優越心は帝国主義の心理的支柱ですが、これは中国とチベットの関係にも当てはまるように思われます。

そして人は文化破壊に対しては――特に宗教的背景がある場合は――強く抵抗するものです。その意味でチベット問題は簡単には解決せず、今後も中国の帝国主義的特性を明らかにしていく役割を果すものと思われます。

Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 15:39 | 中国・台湾 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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