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世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


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欧州安全保障機構による選挙監視団の派遣中止 [2007年11月19日(Mon)]
ウォール・ストリート・ジャーナル11月19日付の社説は、ロシア側の課した制約が過大なために、欧州安全保障機構がロシアに選挙監査団を派遣するのを中止したことを取り上げています。

社説は、ロシアはプーチン独裁制に向かって着々と不可逆的に進みつつあり、欧州安全保障機構による選挙監視団の派遣中止はこうした現実を良く見据えた決定だ、と述べた上で、しかし独裁的なロシアは1905年、1917年、1991年に起きたことを見てもわかるように、やがて不安定になる恐れがあり、ロシアは西側の競争者、さらには敵になるだろうと指摘、欧米民主主義国家は互いに争うことなど止めて、この新たな脅威に目覚めなければならない、と説いています。

単純明快な論ですが、次の選挙でプーチン支持派が圧勝し、プーチンは首相になるにせよ、他の方法によるにせよ、専制的権力を手放さないだろうという情勢判断は、現状では正確な見通しのように思えます。

ただ、西側は冷戦の勝利者であり、その勝利の果実は、東欧諸国のNATO加盟やEU加盟、また、それに先立つソ連邦の解体によって、相当程度まで確保していますので、西側は冷戦時とは違って、まだ余裕を持ってロシアの将来を見守ることが出来る態勢にあると思われます。

Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 15:56 | その他 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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