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世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


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日本車がらみの米保護主義の可能性 [2007年04月28日(Sat)]
4月28日付けのフィナンシャル・タイムズは、日本車に絡んで米国の保守主義について論じたWeekly Standard誌のChristopher Caldwellの論説も載せています。

コールドウェルは、安倍首相の訪米はトヨタがGMを抜いて世界最大の自動車メーカーになった数日後だが、昔のように対日非難が飛びかうようなことはなく、今や日本のものは寿司や漫画や松坂投手を含めて流行になっている。また安倍首相は、小泉首相に比べアメリカ人にとってわかりやすい人柄ではないが、アメリカに頼みごとができる立場にある。実際、日本がアメリカのF-22戦闘機を求めてもおかしくないし、そうして要望は決して奇異には受け取られないと国防専門家は見ている、と言っています。

そして、日米関係が良好になった理由として、日本が経済的脅威でなくなったこと、中国の台頭、北朝鮮の核開発、イラクへの自衛隊の派兵、さらに第二次世界大戦で戦って反日感情を拭いきれない世代がアメリカで少なくなってきたことを挙げています。

しかしコールドウェルは、対日バッシングが復活する可能性はある、それは、日本車は非常に優れているのに、アメリカはまともな車を生産できず、しかもそのことを有力者らが認められず、これが無能者の怒り、つまり「敗者の保護主義」につながる恐れがある。しかし、トヨタはGMをしのぐ影響力を持ちつつあり、地元に職をもたらしていることから、議員もトヨタを応援するだろう、と指摘しています。

ここには日米関係が以前とは違うレベルに進んできたこと、そして、国民レベルで日本が広く受け入れられている様子が良く描かれています。今や、日本車は性能も乗り心地も良く、環境に優しく燃費が良いが、アメリカの車は環境に悪く、すぐ故障する、というのがアメリカ人の抱くイメージです。

「敗者の保護主義」には対抗しにくいものですが、良い製品を作り、儲かり、職を生んでいれば、コールドウェルも言うように、その地元を抱える議員も応援するというのは、もっともでしょう。またアメリカでのコマーシャルを見ると、トヨタは日本車ではなく、「アメリカの車」というイメージを生む戦略に徹底しているようで、それが消費者の間で成功しています。
Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 16:28 | 米国 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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