• もっと見る

世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


プロフィール

特定非営利活動法人 岡崎研究所さんの画像
Google

Web サイト内

カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
△小泉純一郎前首相の医師久松篤子
英米関係は共通の理念に支えられる (10/08) 元進歩派
実績をあげているオバマ外交 (09/21) wholesale handbags
タクシン派のタクシン離れ (07/04) womens wallets
豪の新たな対中認識 (07/04) red bottom shoes
バーレーン情勢 (07/02) neverfull lv
石油価格高騰 (07/02) wholesale handbags
金融危機後の世界 (07/02) handbags sale
米国の対アジア政策のリセット (07/02) neverfull lv
ゲーツのシャングリラ演説 (07/02) handbags sale
パキスタンの核の行方 (07/01)
最新トラックバック
リンク集
月別アーカイブ
https://blog.canpan.info/okazaki-inst/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/okazaki-inst/index2_0.xml
米アジア政策へのイラク問題の影響 [2007年04月12日(Thu)]
元米国防次官補代理のKurt Campbellが4月12日付けの台北タイムズで、アジアの情勢が重要であるにも関わらず、ワシントンはイラクなどに忙殺されてアジアを顧慮する余裕が無くなっていると警告しています。

キャンベルは、アメリカの現状について、今回の大統領選挙は1968年のベトナム反戦時以来のとげとげしさであり、国際環境の先行きもかつてないほど不透明だ、さらに、アメリカにはエネルギー不安や財政赤字の問題が重くのしかかっている、その上、米議会はアメリカが世界的役割を果たすことに懐疑的になっている、と述べ、今の米国にはアジア情勢、特に中国の勃興などに十分な注意を払う余裕は無いと言っています。

キャンベルが台北タイムズに寄稿した背景はわかりませんが、民主党政権が誕生すれば、キャンベルは安全保障政策――特にアジアのそれ――で中枢的地位を占めると予想されています。この論説は、そのキャンベルが、米政権の交代如何に関わらず、今のアメリカにはアジアに振り向く余裕はないという実情を正直に述べたものと考えられます。

ちなみに、偽札問題を不問にするなど、アメリカの今の対北朝鮮政策にはどうしても腑に落ちかねる所がありますが、これも、アメリカ政府がイラクに手一杯で、他の問題はまともに扱う余裕が無いためかもしれません。納得はできませんが、それが実情だということかもしれません。

Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 15:18 | 東アジア | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
トラックバック
※トラックバックの受付は終了しました
コメント