米アジア政策へのイラク問題の影響
[2007年04月12日(Thu)]
元米国防次官補代理のKurt Campbellが4月12日付けの台北タイムズで、アジアの情勢が重要であるにも関わらず、ワシントンはイラクなどに忙殺されてアジアを顧慮する余裕が無くなっていると警告しています。
キャンベルは、アメリカの現状について、今回の大統領選挙は1968年のベトナム反戦時以来のとげとげしさであり、国際環境の先行きもかつてないほど不透明だ、さらに、アメリカにはエネルギー不安や財政赤字の問題が重くのしかかっている、その上、米議会はアメリカが世界的役割を果たすことに懐疑的になっている、と述べ、今の米国にはアジア情勢、特に中国の勃興などに十分な注意を払う余裕は無いと言っています。
キャンベルが台北タイムズに寄稿した背景はわかりませんが、民主党政権が誕生すれば、キャンベルは安全保障政策――特にアジアのそれ――で中枢的地位を占めると予想されています。この論説は、そのキャンベルが、米政権の交代如何に関わらず、今のアメリカにはアジアに振り向く余裕はないという実情を正直に述べたものと考えられます。
ちなみに、偽札問題を不問にするなど、アメリカの今の対北朝鮮政策にはどうしても腑に落ちかねる所がありますが、これも、アメリカ政府がイラクに手一杯で、他の問題はまともに扱う余裕が無いためかもしれません。納得はできませんが、それが実情だということかもしれません。
キャンベルは、アメリカの現状について、今回の大統領選挙は1968年のベトナム反戦時以来のとげとげしさであり、国際環境の先行きもかつてないほど不透明だ、さらに、アメリカにはエネルギー不安や財政赤字の問題が重くのしかかっている、その上、米議会はアメリカが世界的役割を果たすことに懐疑的になっている、と述べ、今の米国にはアジア情勢、特に中国の勃興などに十分な注意を払う余裕は無いと言っています。
キャンベルが台北タイムズに寄稿した背景はわかりませんが、民主党政権が誕生すれば、キャンベルは安全保障政策――特にアジアのそれ――で中枢的地位を占めると予想されています。この論説は、そのキャンベルが、米政権の交代如何に関わらず、今のアメリカにはアジアに振り向く余裕はないという実情を正直に述べたものと考えられます。
ちなみに、偽札問題を不問にするなど、アメリカの今の対北朝鮮政策にはどうしても腑に落ちかねる所がありますが、これも、アメリカ政府がイラクに手一杯で、他の問題はまともに扱う余裕が無いためかもしれません。納得はできませんが、それが実情だということかもしれません。
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