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世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


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ロシアの対欧州戦略 [2007年03月22日(Thu)]
アメリカの国際戦略問題研究所のJanusz Bugajskiが3月22日付けのウォール・ストリート・ジャーナルで、ロシアの対欧州戦略を分析しています。

ブガイスキーは、ロシアは大欧州や大西洋共同体の出現を妨害しつつ、「ユーラシア政策」を追求しており、その一環として、EUの分断、EU主要国への影響力確保、EUとNATOのこれ以上の拡大阻止の3つから成る対EU戦略を推進している、と言っています。

ブガイスキーは、そうしたロシアにとり、EU諸国の対ロ政策がバラバラなのは大変好都合であり、しかも新メンバーの東欧諸国はロシアの再興を恐れ、その影響力の増大を阻止したいのに対し、仏・独・伊は地政学的配慮よりも商業的実利重視であり、元々温度差がある、

そこにロシアはさらにEUのエネルギー面での対ロ依存の高まりを利用して、EU分断を図ろうとしている、つまりロシアはドイツとバルト海経由のパイプライン建設について合意し、中欧やバルト諸国を疎外しようとしている、

さらには、ハンガリーをカスピ海のガスを輸送するパイプラインのハブに据えることで取り込み、新メンバー間の離間をも目指している、と指摘しています。

この論説は、ロシアは対欧州戦略という一大構想を持ち、それを確実に実施してきており、それに対抗するために、EUとアメリカは共通の対ロ共通政策を持つ必要がある、と言っているものです。

これは、ロシアの対EU政策の分析として、個々の内容は的を射ています。しかしロシアが何かグランド・デザインの下に着々と手を打っているとまで言うのは過大評価というものでしょう。ロシアは、欧州を分断して有利な交渉ポジションを得たい、NATO拡大は阻止したい、ということで対応しているというのが現実であり、それが全体として戦略のように見えるということかもしれません。

Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 15:28 | ロシア・東欧 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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