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世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


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アビザイド将軍の見方 [2007年03月16日(Fri)]
アラブ系アメリカ人であり、アラビア語にも堪能だったアビザイド元米軍中東司令官が退官しました。3月16日付のワシントン・ポストは、アビザイドとのインタビューに基づくコラムニストのDavid Ignatiusの論説を載せています。

イグネイシャスによれば、アビザイドは、反乱の鎮圧は平均11年はかかる長期の仕事と考えており、その観点からすると、イラク戦争はまだ4年経ったばかりであり、アメリカに不足しているものは辛抱だ、と見ているそうです。

そしてイグネイシャスの観察では、アビザイドにとっては、今ワシントンで議論されている増派の是非などは戦術レベルの問題に過ぎず、本当に必要なのは、政権が替わっても国民の支持を得て継続されるような総合的戦略だと考えているということです。

このアビザイドの考えは正しいと思われます。アメリカはイラクだけでなく、イランをも含む全湾岸地域の既存の社会生態系を破壊してしまいました。これ自体は、従来のものに代わる、より進歩した生態系の建設を目指しているのであれば、悪いことではなく、実際にブッシュ政権は全中東の民主化というスローガンを掲げてそれを始めています。ただ、既存の生態系を破壊してそこに新しいものを作るには、十年単位の時間、理想的には一世代の時間が必要になるということを覚悟すべきでした。

米国内のイラク戦支持がここまで落ち込んでいる今、アビザイドのような長期的視点を持つことをアメリカに期待するのは現実的ではないでしょう。しかし、アビザイドの言っていることは真理であり、希望的観測に過ぎないかもしれませんが、客観的情勢から、あるいはアメリカもいやいやながらこの真理を追求せざるを得なくなるかもしれません。
Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 16:09 | イラク | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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